~bzr-pqm/bzr/bzr.dev

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  • Committer: John Arbash Meinel
  • Date: 2013-05-19 14:29:37 UTC
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1
.. This file is autogenerated from the output of
 
2
..     bzr help topics
 
3
..     bzr help commands
 
4
..     bzr help <cmd>
 
5
..
 
6
.. Generation time: 2009-01-09 07:03:09 +0000
 
7
 
 
8
##########################
 
9
Bazaarユーザーリファレンス
 
10
##########################
 
11
 
 
12
:Version:   1.11
 
13
:Generated: 2009-01-09
 
14
 
 
15
.. contents:: :depth: 2
 
16
 
 
17
-----
 
18
 
 
19
このチュートリアルについて
 
20
##########################
 
21
 
 
22
このマニュアルはBazaarのオンラインヘルプから生成されました。オンラインヘルプのシステムを
 
23
利用するためには次のコマンドを試してください。
 
24
 
 
25
    よく使われるコマンドの一覧を含めて紹介します::
 
26
 
 
27
        bzr help
 
28
 
 
29
    トピックの一覧とそれぞれの要約::
 
30
 
 
31
        bzr help topics
 
32
 
 
33
    コマンドの一覧とそれぞれの要約::
 
34
 
 
35
        bzr help commands
 
36
 
 
37
    特定のトピックもしくはコマンドに関する詳細な情報::
 
38
 
 
39
        bzr help topic-or-command-name
 
40
 
 
41
次のウェブサイトはBazaarに関する詳細な情報を提供します:
 
42
 
 
43
:ホームページ:                     http://www.bazaar-vcs.org/
 
44
:公式ドキュメント:                 http://doc.bazaar-vcs.org/
 
45
:Launchpad:                     https://launchpad.net/bzr/
 
46
 
 
47
概念
 
48
####
 
49
 
 
50
ブランチ
 
51
=========
 
52
 
 
53
ブランチは、すべての履歴を含む、プロジェクトの状態で構成されます。 
 
54
すべてのブランチは関連づけされたリポジトリ(ブランチの履歴が保存される場所)を持ちますが、
 
55
複数のブランチは同じリポジトリを共有することもあります(共用リポジトリ)。
 
56
ブランチはコピーしたりマージしたりできます。
 
57
 
 
58
関連コマンド::
 
59
 
 
60
  init    ディレクトリをバージョン管理されたブランチに変更する。
 
61
  branch  ブランチの新しいコピーを作成する。
 
62
  merge   3方向マージ (3-way merge) を実行する。
 
63
 
 
64
 
 
65
チェックアウト
 
66
==============
 
67
 
 
68
チェックアウトはブランチに結びつけられたソースツリーなので、
 
69
ソースツリーにコミットするときに、コミットの内容はブランチに格納されます。
 
70
必要になるまでBazaarの分散型機能の一部を無視して、よりシンプルに、集中型のワークフローを利用できます。
 
71
共用リポジトリでチェックアウトを利用することはSVNもしくはCVSでの作業とよく似ていますが、同じ制限を持ちません。
 
72
そしてチェックアウトを利用することで望むワークフローがなんであれ他の人もプロジェクトに取り組むことができます。
 
73
 
 
74
チェックアウトはbzr checkoutコマンド("help checkout"を参照)によって作成されます。
 
75
これに別のブランチへのリファレンスを渡し、マスターブランチからのチェックアウトを作成したブランチへのリファレンスを
 
76
まだ含むローカルコピーを作成します。
 
77
 
 
78
何かコミットをすればこれらは他のブランチで最初に作成されます。
 
79
これによって作業内容のインスタントミラーが作成されるもしくは
 
80
それぞれの開発者が共同で作業して他の人の変更を継続的に統合するロックステップ開発を円滑にします。
 
81
 
 
82
しかしながらチェックアウトはまだBazaarの第一級のブランチで、すべての履歴をローカルで保存できます。
 
83
第一級のブランチがあるので、ローカルにコミットすることもできます。
 
84
たとえば、ネットワーク接続による一時的な遅延を回避したいのであれば、ローカルでもコミットできます。
 
85
これを行うには --local オプションを使います。
 
86
次にローカルではないコミットを行うときにすべてのローカルコミットはマスターブランチに行われます。
 
87
 
 
88
共用ブランチからのチェックアウトを使用しているとき、周期的に他の人による変更をすべてpullしたくなります。
 
89
これは"update"コマンドによってできます。
 
90
ローカルではないコミットの前に変更が適用される必要がありますが、
 
91
Bazaarは変更が存在することを伝え必要なときにこのコマンドを使うように提示します。
 
92
 
 
93
checkoutコマンドに--lightweightフラグを渡すことで"軽量"チェックアウトを作成することも可能です。
 
94
第一級のブランチではなく、主に作業ツリーで構成されるという点で、軽量チェックアウトはSVNのチェックアウトにより近いです。
 
95
履歴のオペレーションはマスターブランチに問い合わせをしなければならないので、
 
96
ネットワーク接続が関わる場合遅くなる可能性があることを意味します。
 
97
また、ローカルブランチを持たないので、ローカルでコミットできません。
 
98
 
 
99
マスターブランチに高速で信頼性のあるアクセス権限があるときに軽量チェックアウトは最も良く動作します。
 
100
マスターブランチが同じディスクもしくはLAN上にあれば、(ブランチのコピーの更新だけが必要なので)
 
101
リビジョンを変更するどのコマンドでも軽量ブランチは重量ブランチよりも速くなることを意味します。
 
102
一般的に重量チェックアウトは速いですが、マスターブランチが同じディスク上のあるときは、顕著な違いはありません。
 
103
 
 
104
チェックアウトの別の使い方はブランチを格納するツリーなしのリポジトリで使うことです。
 
105
ここでは異なるブランチに取り組むときチェックアウトが指定するマスターブランチを切り替えることで
 
106
1つの作業ツリーだけを維持します。
 
107
 
 
108
明確にチェックアウトにコミットするにはマスターブランチへの書き込み権限が必要です。
 
109
マスターブランチはsftp://といった書き込み可能なプロトコルでアクセスしなければならないので、
 
110
相手方で書き込み権限をもたなければならないことを意味します。
 
111
チェックアウトはローカルファイルシステムでも機能するので、すべての問題はファイルのパーミッションです。
 
112
 
 
113
"bind"コマンド("help bind"を参照)を使用することでチェックアウトのマスターを変更できます。
 
114
これによってコミットが送信される位置が変更されます。
 
115
bindコマンドはブランチをheavyチェックアウトに変換するためにも使用できます。
 
116
すべてのコミットがローカルで行われるようにheavyチェックアウトを通常のブランチに変換したい場合、
 
117
"unbind" コマンドを使用できます。
 
118
 
 
119
関連コマンド::
 
120
 
 
121
  checkout    チェックアウトを作成する。軽量チェックアウトを得るには --lightweight を渡す
 
122
  update      マスターブランチの変更をあなたのチェックアウトにpullする
 
123
  commit      マスターブランチに送信されるコミットを行う。
 
124
              重量チェックアウトであれば --localオプションによって
 
125
              マスターにコミットを送信せずにチェックアウトにコミットされます
 
126
  bind        送信されるチェックアウトにコミットされるマスターブランチを変更する
 
127
  unbind      コミットがローカルだけで行われるように重量チェックアウトをスタンドアロンのブランチに変換する
 
128
 
 
129
 
 
130
クリスクロス
 
131
============
 
132
 
 
133
ブランチの履歴のクリスクロス(Criss-cross)は通常期待されるよりも多くのコンフリクトを出すデフォルトのマージテクニックを必要とします。
 
134
 
 
135
複雑なマージの場合、 ``bzr merge --lca`` もしくは ``bzr merge --weave`` ではよりよい結果になるかもしれません。
 
136
作業ツリーを ``bzr revert`` して再度マージしたいと願うかもしれません。
 
137
代わりに、特定の衝突しているファイル上で ``bzr remerge`` を使います。
 
138
 
 
139
2つのブランチが同じものをマージしてお互いにマージし合う場合、
 
140
もしくは2つのブランチが同時にお互いをマージする場合、クリスクロスはブランチの中で発生します。
 
141
それぞれのブランチが目的の集中型ブランチからもしくはそのブランチからのみマージすることでこれらを回避できます("star topology")。
 
142
 
 
143
マージが動作する方法のためクリスクロスは問題を引き起こします。
 
144
Bazaarのデフォルトマージは三方向マージです; OTHERをTHISにマージするには比較、BASE用の基本を見つけなければなりません。
 
145
BASEを利用することで、THISとOTHERの違いが行を追加するワンサイドか、行を削除する別のサイドによるのかを決定できます。
 
146
 
 
147
クリスクロスはベースに関してよい選択肢がないことを意味します。
 
148
最近のマージポイントを選択することはワンサイドの変更を少し廃棄してしまう可能性があります。
 
149
(Bazaarが行う)古いマージポイントを選択することは余分な衝突が発せられることを意味します。
 
150
 
 
151
``weave`` マージタイプはこの問題の影響を受けません。
 
152
このタイプは違いの原因を決定するためにベースのリビジョンの代わりに行を起点とする検出方法を利用するからです。
 
153
 
 
154
 
 
155
ストレージフォーマット
 
156
=======================
 
157
 
 
158
古いクライアントが不正にデータにアクセスしないことを保証するために、
 
159
Bazaarのポリシーでは新しい機能が新しいメタデータを追加する必要があるときに
 
160
新しいフォーマットを導入することにしています。新しいストレージフォーマットは
 
161
パフォーマンスとスケーラビリティを改善するために導入することもあります。
 
162
 
 
163
フォーマットを選ぶために次のガイドラインを利用します(条件がtrueであると同時に停止):
 
164
 
 
165
* 既存のプロジェクトに取り組んでいる場合、プロジェクトが利用しているものを使用します。
 
166
  (デフォルトでBazaarはあなたの代わりにこれを行います)。
 
167
 
 
168
* Subversionリポジトリと連携するbzr-svnを利用している場合は、
 
169
  1.9-rich-rootを使用します。
 
170
 
 
171
* 大きなツリー(5000以上のパス)もしくは深い履歴(5000以上のリビジョン)を持つ
 
172
  プロジェクトに取り組んでいるのであれば、1.9を使用します。
 
173
 
 
174
* さもなければ、デフォルトのフォーマットを使用します。大抵のプロジェクトはこれで十分です。
 
175
 
 
176
(ディストロのパッケージを利用しているなどで)最新のBazaarを利用できない開発者がいるのであれば、
 
177
それに応じてガイドラインを調整してください。 
 
178
たとえば、プロジェクトがBazaar 1.7を標準化している場合、1.9の代わりに1.6を選ぶことが必要です。
 
179
 
 
180
注: 現在サポートされるフォーマットの多くは2つのバリアントを持ちます:
 
181
plainのものとrich-rootのものです。
 
182
後者はツリーのrootに関する追加フィールドを含みます。
 
183
rich-rootフォーマットを利用する際にパフォーマンスコストはありませんが
 
184
rich-rootフォーマットからの変更をplainフォーマットに簡単にマージできません。
 
185
結果として、すべての投稿者がほぼ同時にリポジトリをアップグレードする必要があるので、
 
186
プロジェクトをrich-rootフォーマットに移行させるには調整が必要です。
 
187
(これまでのところrich-rootフォーマットをデフォルトにすることを遅らせてきた理由です。
 
188
将来の適切な時期にこれを行います。)
 
189
 
 
190
現在サポートされるフォーマットの完全なリストに関しては ``bzr help current-formats`` を参照してください。
 
191
利用可能で実験上もしくは廃止されたフォーマットに関しては ``bzr help other-formats`` を参照してください。
 
192
 
 
193
 
 
194
パターン
 
195
========
 
196
 
 
197
Bazaarはさまざまな時点でマッチするファイルを使用します。
 
198
たとえば、 ``add`` コマンドは無視するパターンにマッチするファイルとスキップし
 
199
プリファレンスはルールパターンを使用するファイルに関連づけできます。
 
200
パターン構文は下記のとおりです。
 
201
 
 
202
パターン上のトレーリングスラッシュは無視されます。
 
203
パターンがスラッシュを含むもしくは正規表現である場合、ブランチのroot全体から比較されます。
 
204
さもなければ、これはパスの最後のコンポーネントのみと比較されます。
 
205
rootディレクトリの中のファイルのみにマッチさせるには'./'を用意します。
 
206
絶対パスを指定するパターンは許可されていません。
 
207
 
 
208
パターンは次のようなglobのワイルドカードを含むことができます::
 
209
 
 
210
  ? - '/'以外の単独文字にマッチする
 
211
  * - '/'以外の0かそれ以上の文字数にマッチする
 
212
  /**/ - パスの中のゼロかそれ以上のディレクトリにマッチする
 
213
  [a-z] - 文字のグループの範囲内からの単独の文字にマッチする
 
214
 
 
215
パターンはPythonの正規表現にもなります。
 
216
正規表現のパターンは 'RE:' の接頭辞で始まる正規表現で識別されます。
 
217
正規表現のパターンは名前つきもしくは番号つきのグループを含むことはできません。
 
218
 
 
219
 
 
220
リポジトリ
 
221
===========
 
222
 
 
223
Bazaarのリポジトリはコミットされた情報が保存される場所です。
 
224
すべてのブランチと関連づけされたリポジトリが1つ存在します。
 
225
 
 
226
リポジトリは一種のデータベースです。
 
227
通常、パフォーマンスのためにBzrはこれを自動的に維持しますが、ある状況(たとえば短い期間にとても多くのコミットを行う)
 
228
 
 
229
データベースのインデックスを最適化するようbzrに求めるとよいでしょう。
 
230
これは'bzr pack' コマンドによって行われます。
 
231
 
 
232
デフォルトでは 'bzr init' を実行するだけで新しいブランチの中でリポジトリが作成されますが、
 
233
同じ位置で情報を共有するために複数のブランチを許可する共用リポジトリを作成することが可能です。
 
234
新しいブランチが作成されたとき使用できる共用リポジトリが存在するかどうかを最初に確認します。
 
235
 
 
236
同じプロジェクトのブランチが1つのリポジトリを共有するとき、一般的にスペースが大きく節約されます。
 
237
(たとえばリポジトリの範囲内でブランチを作成するなどの)いくつかのコマンドに対してこれは大きな時間の節約になります。
 
238
 
 
239
共用リポジトリを作るには、init-repositoryコマンド(もしくはエイリアスのinit-repo)を使います。
 
240
このコマンドは作成するリポジトリの位置をとります。
 
241
このことは'bzr init-repository repo'によって'repo'という名前のディレクトリが作成され
 
242
その中に共用リポジトリが格納されることを意味します。
 
243
このディレクトリの中に作成された新しいブランチはストレージ用にそれを使用します。
 
244
 
 
245
1つ以上のプロジェクトのブランチを作成するときに1つのリポジトリを作成することはよい考えです。
 
246
これは開発を行っている作業領域と、ホスティングプロジェクト用のサーバー領域の両方にあてはまります。
 
247
後者の場合、作業ツリーなしのブランチが欲しいことは良くあります。
 
248
ブランチのファイルは直接編集されないので作業ツリー用にディスクスペースを使い切る必要はありません。
 
249
作業ブランチを持たないリポジトリを作成するには、 'init-repository'に'--no-trees'オプションを渡します。
 
250
 
 
251
関連コマンド::
 
252
 
 
253
  init-repository   共用リポジトリを作成する。
 
254
                    新しいブランチが作業ツリーを作成しないものを作成するには--no-treesを使用する。
 
255
 
 
256
 
 
257
ルール
 
258
=======
 
259
 
 
260
紹介
 
261
-----
 
262
 
 
263
ルールはiniファイルフォーマットで定義されます。
 
264
セクションはファイルのglobパターンでそれぞれのセクションの内容は
 
265
そのパターンにマッチするファイル用のプリファレンスです。例です::
 
266
 
 
267
    [name *.bat]
 
268
    eol = dos
 
269
 
 
270
    [name *.html]
 
271
    keywords = escape
 
272
 
 
273
これらのようなプリファレンスは選択されたブランチの中で
 
274
選択されたファイル用にカスタムのふるまいを提供したいコマンドとプラグインに役立ちます。
 
275
 
 
276
 
 
277
ファイル
 
278
---------
 
279
 
 
280
すべてのブランチ用のデフォルトルールはオプションの ``BZR_HOME/rules`` ファイルで定義されます。
 
281
 
 
282
ルールのパターン
 
283
-----------------
 
284
 
 
285
パターンは順序づけされ1つマッチすると共に検索は停止します。
 
286
結果として、より明確なパターンをファイルのトップの方に置くべきです。
 
287
ルールパターンは無視パターンとまったく同じ仕様を利用します。
 
288
詳細は ``bzr help patterns`` を参照してください。
 
289
 
 
290
注: 角かっこを含むパターンはそれらが正しく解析されるようにクォートで囲まなければなりません。
 
291
 
 
292
 
 
293
スタンドアロンのツリー
 
294
=======================
 
295
 
 
296
スタンドアロンのツリーは関連リポジトリを持つ作業ツリーです。
 
297
他に依存していないので、これは独立して利用できるブランチです。
 
298
(bzr initを通して)スタンドアロンのツリーの作成は
 
299
既存のプロジェクトをバージョン管理の元に置くための最も速い方法です。
 
300
 
 
301
関連コマンド::
 
302
 
 
303
  init    ディレクトリをバージョン管理下にあるブランチにする。
 
304
 
 
305
 
 
306
同期化がずれているブランチ
 
307
==========================
 
308
 
 
309
チェックアウト、ツリーもしくはブランチを軽量ブランチに再設定するとき、
 
310
ローカルのブランチを破壊しなければなりません。
 
311
(チェックアウトに関して、これはキャッシュとして最初に提供するローカルブランチです。)  
 
312
破壊されるブランチが同じ最終リビジョンを持たなければ、
 
313
軽量用チェックアウト用の新しい参照ブランチ、データが失われる可能性があるので、
 
314
Bazaarは拒否します。
 
315
 
 
316
この取り組み方は *なぜ* ブランチの同期がずれるのかによります。
 
317
 
 
318
チェックアウトが手元にありローカルコミットを行う場合、
 
319
"bzr update"(とおそらくは"bzr commit")を実行することで再び同期化できます。
 
320
 
 
321
ブランチが手元にあり、リモートブランチが時代遅れになっている場合、
 
322
"bzr push"を使用してローカルの変更をプッシュできます。
 
323
ローカルブランチが時代遅れであれば、"bzr pull"をできます。
 
324
両方のブランチに変更があれば、変更をマージ、コミットしてプッシュできます。
 
325
変更の一部が便利でなければ、"push --overwrite"もしくは代わりに"pull --overwrite"できます。
 
326
 
 
327
 
 
328
作業ツリー
 
329
===========
 
330
 
 
331
作業ツリーはディスク上に設置されたブランチのコンテンツなのでファイルを見て編集できます。
 
332
作業ツリーはブランチに変更を行う場所なので、
 
333
作業ツリーの現在の状態をコミットするとき、コミットに記録されるレコードです。
 
334
 
 
335
ブランチをリモートシステムにプッシュするとき、作業ツリーは作成されません。
 
336
ファイルがすでに存在すれば、ファイルは更新されません。
 
337
ブランチの情報は更新され作業ツリーは時代遅れとしてマークされます。
 
338
リモートの作業ツリーを更新するのは難しいです。
 
339
アンコミットされた変更が存在するもしくは更新によってリモートで扱うのが難しい内容の衝突が引き起こされるからです。
 
340
 
 
341
作業ツリーなしのブランチがあれば 作業ツリーを作成するために 'checkout' コマンドを使用できます。
 
342
ブランチから 'bzr checkout .' を実行すると作業ツリーが作成されます。
 
343
リモートでブランチが更新されると、そのディレクトリの中で'bzr update'を実行することで作業ツリーを更新できます。
 
344
 
 
345
望まない作業ツリーを持つブランチがある場合、安全であれば'remove-tree'コマンドはツリーを除外します。 
 
346
ブランチにプッシュするとき更新されないリモート作業ツリーに関する警告を回避することでこれは可能です。 
 
347
これは'--no-trees'リポジトリ('bzr help repositories'を参照)に取り組むときにも便利です。
 
348
 
 
349
プッシュするリモートマシン上で作業ブランチを持ちたい場合、
 
350
pushするごとにリモートブランチで'bzr update'を実行するか、
 
351
pushの間にツリーを更新する他の方法を使用できます。
 
352
rsyncを使用してpushと同じように作業ツリーを更新する'rspush'プラグインが存在します。
 
353
それぞれのプッシュの後で'bzr update'を自動的に実行する'push-and-update'プラグインも存在します。
 
354
 
 
355
便利なコマンド::
 
356
 
 
357
  checkout     ブランチが作業ツリーを持たないときにそれを作成する。
 
358
  remove-tree  これを行うときに安全であるときにブランチから作業ツリーを除外する。
 
359
  update       作業ツリーが関連ブランチから同期がずれているとき
 
360
               このコマンドによってブランチにマッチするツリーが更新される。
 
361
 
 
362
.. _formats: `ストレージフォーマット`_
 
363
.. _standalone-trees: `スタンドアロンのツリー`_
 
364
.. _sync-for-reconfigure: `同期化がずれているブランチ`_
 
365
.. _working-trees: `作業ツリー`_
 
366
 
 
367
 
 
368
 
 
369
リスト
 
370
#######
 
371
 
 
372
認証の設定
 
373
===========
 
374
 
 
375
 
 
376
Intent
 
377
------
 
378
 
 
379
``authentication.conf`` ファイルの中で多くの異なる認証ポリシーは記述できますが
 
380
特定のユーザーはすべてのブランチ用のユーザーとパスワードを指定しなくても
 
381
自分のニーズをカバーするわずかな定義だけが必要です。
 
382
 
 
383
このファイルの中で見つかる定義は与えられたurl用のクレデンシャルを見つけるために使われます。
 
384
一般的に同じクレデンシャルを必要とするリモートサーバーの周辺で宣言を分類することで可能な限り多くのブランチに対して
 
385
クレデンシャルを使用できます。
 
386
 
 
387
異なるサーバーによって使用されるクレデンシャルを宣言することも可能です。
 
388
 
 
389
intentは維持を最少にするためにこのファイルを可能な限り小さくするものです。
 
390
 
 
391
このファイルの中で関連のクレデンシャルが宣言されるとパスワード(セキュリティハザード)を埋め込まず
 
392
もしくは(他の人とURLの共有を有効にする)ユーザーなしでブランチのURLを利用できます。
 
393
 
 
394
次のURLよりも::
 
395
 
 
396
  bzr branch ftp://joe:secret@host.com/path/to/my/branch
 
397
 
 
398
シンプルになります::
 
399
 
 
400
  bzr branch ftp://host.com/path/to/my/branch
 
401
 
 
402
``authentication.conf`` ファイルを作成したことを前提とします::
 
403
 
 
404
  [myprojects]
 
405
  scheme=ftp
 
406
  host=host.com
 
407
  user=joe
 
408
  password=secret
 
409
  
 
410
 
 
411
認証の定義
 
412
-----------
 
413
 
 
414
bzrによってサポートされるさまざまなスキームによって使用される2種類の認証があります:
 
415
 
 
416
1. ユーザーとパスワード
 
417
 
 
418
``FTP`` は ``host`` 用に (``user`` 、 ``password``) を必要とします。
 
419
``SFTP`` は認証用にパスワードもしくはホストキーを使用できます。
 
420
しかしながら、sshエージェントはベターで、よりセキュアな解決方法です。
 
421
独自のセキュアではない方法を提供しないことにします。
 
422
 
 
423
2. ユーザー、領域とパスワード
 
424
 
 
425
ホストに対して認証するために ``HTTP`` と ``HTTPS`` は(``user, realm, password``)を必要とします。
 
426
``.htaccess`` ファイルを利用することで、たとえば、任意の ``host`` 
 
427
に対して (``user, realm, password``) をいくつか定義することが可能です。
 
428
ですので本当に必要なのは (``user``, ``password``, ``host``, ``path``)です。
 
429
``realm`` は定義で考慮されませんが、bzrにパスワードを催促される場合表示されます。
 
430
 
 
431
``HTTP proxy`` は適切なポートを指定することで ``HTTP`` (もしくは ``HTTPS``) として扱うことができます。
 
432
 
 
433
すべてのスキームを考慮するには、パスワードは認証定義の一式 (``scheme``, ``host``, ``port``, ``path``, ``user``, ``password``) から推定されます。
 
434
 
 
435
  * ``scheme``: 空にできます (定義の残りは任意のスキームに対して使用できることを意味する)、
 
436
    ``SFTP`` と ``bzr+ssh`` はここでは使うべきではありません。
 
437
    代わりに ``ssh`` が使われるべきです。これが認証に関して本当のスキームだからです。
 
438
 
 
439
  * ``host``: 空にできます (ホスト用のデフォルトとして振る舞う),
 
440
 
 
441
  * ``port`` は空にできます (ホストが同じスキームに対していくつかのサーバーを提供するときに便利)、
 
442
    数値の値のみが許可され、サーバーがスキームの標準ポートとは異なるポートを使用するときのみにこれは使用されます。
 
443
 
 
444
  * ``path``: 空にできます (FTPもしくはSFTPはこれを使用しません),
 
445
 
 
446
  * ``user``: 空にできます (デフォルトでは ``bzr`` はpythonの ``getpass.get_user()`` を使用),
 
447
 
 
448
  * ``password``: 常にパスワードをプロンプトで入力する方が望ましいのであれば空にできます。
 
449
 
 
450
任意のURLに対して、複数の定義を提供できます。
 
451
bzrは次のルールに従って (``user`` [, ``password``]) を選択します:
 
452
 
 
453
 1. 最初にマッチするものが優先される
 
454
 
 
455
 2. すべてにマッチする空のフィールド
 
456
 
 
457
 3. デコレータがリクエストされたURLに使用されていても ``scheme`` はマッチします。
 
458
 
 
459
 4. ``host`` は正確にマッチするか '.' で始まる場合、ドメインとしてふるまいます。
 
460
    (``project.bzr.sf.net`` は ``.bzr.sf.net`` にマッチしますが ``projectbzr.sf.net`` は ``bzr.sf.net`` にマッチしない)。
 
461
 
 
462
 5. ``port`` はリクエストされたURLに含まれる場合(正確にマッチする場合のみ)マッチします。
 
463
 
 
464
 6. ``path`` はリクエストされたURLに含まれる場合マッチします (そして上記のルール #2 によって、
 
465
    空のパスは任意の提供されたパスにマッチします)。
 
466
 
 
467
 
 
468
 
 
469
ファイルのフォーマット
 
470
----------------------
 
471
 
 
472
`設定ファイル`_ 用の一般ルールは変数ポリシー意外に当てはまります。
 
473
 
 
474
.. _設定ファイル: #configuration-settings
 
475
 
 
476
それぞれのセクションで認証の定義を記述します。
 
477
 
 
478
セクションの名前は任意の文字列で、 ``DEFAULT`` の値のみが保存され
 
479
*最後* のセクションとして現れます。
 
480
 
 
481
それぞれのセクションは次の内容を定義すべきです:
 
482
 
 
483
* ``user``: 使用されるログイン名
 
484
 
 
485
それぞれのセクションは次の内容を定義できます:
 
486
 
 
487
* ``host``: リモートサーバー
 
488
 
 
489
* ``port``: サーバーがリスンしているポート番号
 
490
 
 
491
* ``path``: ブランチの位置
 
492
 
 
493
* ``password``: パスワード
 
494
 
 
495
 
 
496
 
497
---
 
498
 
 
499
 
 
500
外部でホストされた個人プロジェクト
 
501
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
502
 
 
503
すべての接続は同じ ``user`` で行われ
 
504
(デフォルトのbzrのものが適切でない場合のためのリモートの接続) 
 
505
パスワードはいくつかの例外とともに常に催促されます::
 
506
 
 
507
        # hobby.netのPetプロジェクト
 
508
        [hobby]
 
509
        host=r.hobby.net
 
510
        user=jim
 
511
        password=obvious1234
 
512
        
 
513
        # ホームサーバー
 
514
        [home]
 
515
        scheme=https
 
516
        host=home.net
 
517
        user=joe
 
518
        password=1essobV10us
 
519
        
 
520
        [DEFAULT]
 
521
        # ローカルユーザーがbarbazで、すべてのリモートサイト上ではfoobarとして
 
522
        user=foobar
 
523
 
 
524
 
 
525
ソースホスティングプロバイダ
 
526
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
527
 
 
528
shp.net(仮想)ドメインにおいて、それぞれのプロジェクトは独自のサイトを持ちます::
 
529
 
 
530
        [shpnet domain]
 
531
        # sftpを使用するが、sshは認証用に使用される
 
532
        scheme=ssh
 
533
        # '.' は 'shp.net' だけがマッチしないことを保証する
 
534
        host=.shp.net
 
535
        user=joe
 
536
        # bzrはsftp用のパスワードの提供を保証しません
 
537
        # パスワードをインタラクティブに入力したくなければ
 
538
        # sshエージェントを使用することを考えてください(pageant, ssh-agent、など)
 
539
 
 
540
HTTPS、SFTPサーバーとプロキシ
 
541
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
542
 
 
543
company.comにおいて、サーバーのホスティングリリースは統合ブランチの背後にはプロキシがあり、
 
544
2つのブランチは異なる認証ポリシーを使用します::
 
545
 
 
546
        [reference code]
 
547
        scheme=https
 
548
        host=dev.company.com
 
549
        path=/dev
 
550
        user=user1
 
551
        password=pass1
 
552
 
 
553
        # devサーバー上の開発ブランチ
 
554
        [dev]
 
555
        scheme=ssh # bzr+sshとsftpはここで利用可能
 
556
        host=dev.company.com
 
557
        path=/dev/integration
 
558
        user=user2
 
559
        
 
560
        # プロキシ
 
561
        [proxy]
 
562
        scheme=http
 
563
        host=proxy.company.com
 
564
        port=3128
 
565
        user=proxyuser1
 
566
        password=proxypass1
 
567
 
 
568
 
 
569
計画的な強化
 
570
-------------
 
571
 
 
572
次の内容はまだ実装されていませんが進行中の作業の一部として計画されています:
 
573
 
 
574
* ``password_encoding`` フィールドの追加は次のとおりです:
 
575
 
 
576
  - さまざまな難読化のエンコーディング(たとえばbase64)でパスワードを保存する。
 
577
 
 
578
  - パスワードの保存をプラグインに委譲する(たとえば.netrc)。
 
579
 
 
580
* ユーザーがユーザー名もしくはパスワードの入力を催促されたらクレデンシャルを更新する。
 
581
 
 
582
* ``HTTPS`` 用に ``verify_certificates`` フィールドを追加する。
 
583
 
 
584
``password_encoding`` と ``verify_certificates`` フィールドは認識されますが
 
585
実際の実装では無視されます。
 
586
 
 
587
 
 
588
バグトラッカーの設定
 
589
=====================
 
590
 
 
591
コミットを行うとき、その変更によって修正されたバグに関するメタデータは --fixes オプションを使用することで記録されます。
 
592
それぞれのバグが修正されたものとしてマークされるために、エントリーが '<url> <status>' を述べる 'bugs' リビジョンプロパティに含まれます。
 
593
(現在サポートされる ``status`` の値は ``fixed.`` だけです)
 
594
Launchpadの中心バグトラッカー用のサポートは組み込まれています。
 
595
他のバグトラッカーに関して、正しいURLが記録されるように設定が予め要求されます。
 
596
 
 
597
Launchpadに加えて、BazaarはBugzillaとTracに適切なURLの生成を直接サポートします。
 
598
プロジェクトが異なるバグトラッカーを使用するのであれば、そのサポートを追加するのは簡単です。
 
599
BugzillaもしくはTracを使用しているのであれば、
 
600
バグトラッカーの基底URLを格納する設定変数を設定することだけが必要です。
 
601
これらのオプションは ``bazaar.conf`` 、 ``branch.conf`` もしくは ``locations.conf`` のブランチ固有のセクションに入ります。
 
602
取り組むプロジェクトごとにこれらの値をセットアップできます。
 
603
 
 
604
注: それぞれのトラッカーに対して短縮名を提供するのであれば、望むのであればコミット時に1つもしくは複数のトラッカーで1つもしくは複数のバグを指定できます。
 
605
 
 
606
Launchpad
 
607
---------
 
608
 
 
609
バグ2を修正するコミットを記録するには ``bzr commit --fixes lp:2`` を使用します。
 
610
 
 
611
bugzilla_<tracker_abbreviation>_url
 
612
-----------------------------------
 
613
 
 
614
存在するのであれば、Bugzillaのバグトラッカーの位置は <tracker_abbreviation> によって参照されます。
 
615
そのバグトラッカーのバグをそのコミットで修正されたものとしてマークするためにはこのオプションは ``bzr commit --fixes`` と一緒に使用できます::
 
616
 
 
617
    bugzilla_squid_url = http://www.squid-cache.org/bugs
 
618
 
 
619
上記の例はSquidのバグ 1234が修正されたものとしてマークするために ``bzr commit --fixes squid:1234`` を許可します。
 
620
 
 
621
trac_<tracker_abbrevation>_url
 
622
------------------------------
 
623
 
 
624
存在するのであれば、Tracインスタンスの位置は <tracker_abbreviation> によって参照されます。
 
625
そのコミットによってバグが修正されたものとしてそのトラッカーの中でマークするためにこのオプションは ``bzr commit --fixes`` と一緒に使用できます::
 
626
 
 
627
    trac_twisted_url = http://www.twistedmatrix.com/trac
 
628
 
 
629
上記の例はTwistedのバグ1234を修正したものとしてマークするために ``bzr commit --fixes twisted:1234`` を許可します。
 
630
 
 
631
bugtracker_<tracker_abbrevation>_url
 
632
------------------------------------
 
633
 
 
634
存在するのであれば、一般的なバグトラッカーのインスタンスの位置は <tracker_abbreviation> によって参照されます。
 
635
位置は ``{id}`` プレースホルダーを含まなければなりません。プレースホルダーは特定のバグIDに置き換えられます。
 
636
そのコミットによってバグが修正されたものとしてそのトラッカーでマークするためにこのオプションを ``bzr commit --fixes`` と一緒に使用できます::
 
637
 
 
638
    bugtracker_python_url = http://bugs.python.org/issue{id}
 
639
 
 
640
上記の例はPythonのRoundupバグトラッカーのバグ1234を修正されたものとしてマークするために ``bzr commit --fixes python:1234`` を許可します::
 
641
 
 
642
    bugtracker_cpan_url = http://rt.cpan.org/Public/Bug/Display.html?id={id}
 
643
 
 
644
上記はCPANのRTバグトラッカー用です。
 
645
 
 
646
 
 
647
.. _configuration-settings:
 
648
 
 
649
構成設定
 
650
=========
 
651
 
 
652
.. TODO: Should have some explanation of why you'd want things in
 
653
.. branch.conf.
 
654
 
 
655
 
 
656
環境変数の設定
 
657
---------------
 
658
 
 
659
大抵の設定が設定ファイルによって取り扱われる一方で、
 
660
半永久的ないくつかのオプションは環境変数を通して制御できます。
 
661
 
 
662
BZR_EMAIL
 
663
~~~~~~~~~
 
664
 
 
665
Bazaarによって使用されるEメールのIDを上書きする。よくあるフォーマット::
 
666
 
 
667
  "John Doe <jdoe@example.com>"
 
668
 
 
669
``email`` の設定値も参照してください。
 
670
 
 
671
BZR_PROGRESS_BAR
 
672
~~~~~~~~~~~~~~~~
 
673
 
 
674
進行状況の表示方法を上書きする。可能な値は "none"、 "dots"、 "tty"
 
675
 
 
676
BZR_SIGQUIT_PDB
 
677
~~~~~~~~~~~~~~~
 
678
 
 
679
SIGQUITが通常とおりに振る舞うようにするかもしくはブレークインデバッガーを起動するかどうか制御する。
 
680
 
 
681
* 0 = 標準のSIGQUITのふるまい(通常はコアダンプを伴ってexitする)
 
682
* 1 = ブレークインデバッガーを起動する (デフォルト)
 
683
 
 
684
BZR_HOME
 
685
~~~~~~~~
 
686
 
 
687
Bazaarによって使用されるホームディレクトリを上書きする
 
688
 
 
689
BZR_SSH
 
690
~~~~~~~
 
691
 
 
692
異なるSSHの実装を選択する。
 
693
 
 
694
BZR_PDB
 
695
~~~~~~~
 
696
 
 
697
デバッガもしくはエラーを立ち上げるか制御する。
 
698
 
 
699
* 0 = Standard behavior
 
700
* 1 = Launch debugger
 
701
 
 
702
BZR_REMOTE_PATH
 
703
~~~~~~~~~~~~~~~
 
704
 
 
705
bzr+sshプロトコルを使用する際に使用するBazaar実行ファイルへのパス。
 
706
 
 
707
設定値 ``bzr_remote_path`` も参照。
 
708
 
 
709
BZR_EDITOR
 
710
~~~~~~~~~~
 
711
 
 
712
コミットメッセージなどの際にBazaarが使用するエディタへのパス。
 
713
 
 
714
BZR_PLUGIN_PATH
 
715
~~~~~~~~~~~~~~~
 
716
 
 
717
Bazaarが使用するプラグインディレクトリへのパス。
 
718
 
 
719
BZRPATH
 
720
~~~~~~~
 
721
 
 
722
Bazaarがシェルシェルプラグインの外部コマンドを探すパス。
 
723
 
 
724
 
 
725
設定ファイル
 
726
-------------
 
727
 
 
728
設置場所
 
729
~~~~~~~~~
 
730
 
 
731
設定ファイルはLinux/Unixの場合 ``$HOME/.bazaar`` に
 
732
Windowsの場合 ``C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\Bazaar\2.0`` に設置されます。
 
733
( ``bzr version`` を使用することでシステムに設置された位置をチェックできます)
 
734
 
 
735
この位置に3つの主要な設定ファイルが存在します:
 
736
 
 
737
* ``bazaar.conf`` はデフォルトの設定オプションを記述します
 
738
 
 
739
* ``locations.conf`` は特定のブランチの位置用の設定情報を記述します。
 
740
 
 
741
* ``authentication.conf`` はリモートサーバー用のクレデンシャル情報を記述します。
 
742
 
 
743
それぞれのブランチはそのブランチに固有な値を設定する設定ファイルも格納します。
 
744
このファイルはブランチの範囲内の ``.bzr/branch/branch.conf`` で見つかります。
 
745
このファイルはブランチのすべてのユーザーに見えます。
 
746
あなたのブランチ専用に設定値の1つを上書きしたいのであれば、 ``locations.conf`` で行うことができます。
 
747
 
 
748
一般的なフォーマット
 
749
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
750
 
 
751
iniファイルは3つの種類のコントラクト: セクションヘッダー、セクション変数とコメントを持ちます。
 
752
 
 
753
コメント
 
754
^^^^^^^^^
 
755
 
 
756
コメント行は "#" で始まります("hash mark", "pound sign"  "number sign"とも呼ばれます)。
 
757
コメント行はiniファイルを解析するときBazaarによって無視されます。
 
758
 
 
759
セクションヘッダー
 
760
^^^^^^^^^^^^^^^~~~~
 
761
 
 
762
セクションヘッダーは行頭から始まり角かっこで囲まれた単語です。
 
763
典型的なセクションヘッダーは次のとおりです::
 
764
 
 
765
    [DEFAULT]
 
766
 
 
767
bazaar.confに対して現時点で唯一有効なセクションヘッダーは[DEFAULT]と[ALIASES]です。
 
768
セクションヘッダーは大文字と小文字を区別します。
 
769
デフォルトのセクションが提供する設定変数はブランチの設定ファイルで上書きできます。
 
770
 
 
771
``locations.conf`` に対して、
 
772
セクションにマッチする最長のものを持つセクションからの変数は潜在的に有効な別のセクションヘッダーを除外するために使われます。
 
773
セクションヘッダーはブランチ用のパスをセクションヘッダーとして使用します。次のような例があります::
 
774
 
 
775
    [http://mybranches.isp.com/~jdoe/branchdir]
 
776
    [/home/jdoe/branches/]
 
777
 
 
778
 
 
779
セクション変数
 
780
^^^^^^^^^^^^^^^
 
781
 
 
782
セクション変数はセクションの範囲に属します。セクション変数は変数名、等号と値を格納します。例です::
 
783
 
 
784
    email            = John Doe <jdoe@isp.com>
 
785
    check_signatures = require
 
786
 
 
787
 
 
788
変数のポリシー
 
789
^^^^^^^^^^^^^^^
 
790
 
 
791
セクションの中で定義された変数は名前つきのディレクトリもしくはURLに加えてそれらを格納する位置にも影響を与えます。
 
792
ポリシーは可変変数が含まれる位置のために解釈される方法を変更するために使用できます。現在は3つのポリシーが利用できます:
 
793
 
 
794
 none:
 
795
   値は含まれる位置に対して同じように解釈されます。
 
796
   これはデフォルトのふるまいです。
 
797
 norecurse:
 
798
   値はセクション名によって指定された正確な位置のみに対して使用されます。
 
799
 appendpath:
 
800
   for contained locations, 追加パスのコンポーネントは値に追加されます。
 
801
 
 
802
ポリシーは "$var:policy" 形式の名前を持つキーによって指定されます。
 
803
たとえば、ブランチのツリー用のpushの位置を定義するには、次の設定が使われます::
 
804
 
 
805
  [/top/location]
 
806
  push_location = sftp://example.com/location
 
807
  push_location:policy = appendpath
 
808
 
 
809
この設定によって、 ``/top/location/branch1`` 用のpush位置は ``sftp://example.com/location/branch1`` になります。
 
810
 
 
811
 
 
812
主要な設定ファイルのbazaar.conf
 
813
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
814
 
 
815
``bazaar.conf`` は ``[DEFAULT]`` と呼ばれる1つのセクションだけを許可します。
 
816
このデフォルトセクションはすべてのブランチ用のデフォルト設定オプションを格納します。
 
817
デフォルトセクションは ``locations.conf`` にブランチ固有のセクションを提供することで上書きできます。
 
818
 
 
819
典型的な ``bazaar.conf`` セクションは次のようになります::
 
820
 
 
821
    [DEFAULT]
 
822
    email             = John Doe <jdoe@isp.com>
 
823
    editor            = /usr/bin/vim
 
824
    check_signatures  = check-available
 
825
    create_signatures = when-required
 
826
 
 
827
 
 
828
ブランチの位置の設定ファイルのlocations.conf
 
829
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
830
 
 
831
``locations.conf`` によって特定のブランチ用に設定を上書きできます。
 
832
フォーマットは1つの重大な変更を伴うbazaar.confのデフォルトセクションに対してほとんど理想的です: 
 
833
デフォルトを記述する代わりに、セクションヘッダーは値を上書きしたいブランチへのパスになります。
 
834
ワイルドカードの '?' と '*' がサポートされます::
 
835
 
 
836
    [/home/jdoe/branches/nethack]
 
837
    email = Nethack Admin <nethack@nethack.com>
 
838
 
 
839
    [http://hypothetical.site.com/branches/devel-branch]
 
840
    create_signatures = always
 
841
    check_signatures  = always
 
842
 
 
843
    [http://bazaar-vcs.org/bzr/*]
 
844
    check_signatures  = require
 
845
 
 
846
認証用の設定ファイル、authentication.conf
 
847
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
848
 
 
849
``authentication.conf`` によってリモートサーバー用のクレデンシャルを指定できます。
 
850
これはすべてのサポートされる転送と認証(たとえばsmtp)を必要とするbzrの一部に対して使用できます。
 
851
 
 
852
ファイルの構文は適用しない変数ポリシー用の他の例外を除いて同じルールに従います。
 
853
 
 
854
設定ファイルにおける認証の使い方の詳細な情報に関しては `認証の設定`_ を参照してください。
 
855
 
 
856
 
 
857
変数の共通オプション
 
858
---------------------
 
859
 
 
860
email
 
861
~~~~~
 
862
 
 
863
Eメールアドレスはブランチをコミットする際に使われます。よく次のような形式をとります::
 
864
 
 
865
    email = Full Name <account@hostname.tld>
 
866
 
 
867
editor
 
868
~~~~~~
 
869
 
 
870
コミットメッセージなしで *bzr commit* が実行された場合に使用されるエディタのパスです。
 
871
この設定は環境変数 ``BZR_EDITOR`` によって設定され、
 
872
環境変数 ``VISUAL`` と ``EDITOR`` によって上書きされます。
 
873
 
 
874
check_signatures
 
875
~~~~~~~~~~~~~~~~
 
876
 
 
877
署名用のふるまいを定義します。
 
878
 
 
879
require
 
880
    リビジョン用のgnupg署名が存在して有効でなければなりません。
 
881
 
 
882
ignore
 
883
    リビジョンのgnupgの署名をチェックしない。
 
884
 
 
885
check-available
 
886
    (デフォルト) リビジョン用のgnupgの署名が存在する場合、それらをチェックします。
 
887
    わるい署名であることが分かるとBazaarは失敗しますが、署名が存在しない場合は失敗しません。
 
888
 
 
889
create_signatures
 
890
~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
891
 
 
892
リビジョン署名のふるまいを定義します。
 
893
 
 
894
always
 
895
    コミットされるすべての新しいリビジョンに署名する。
 
896
 
 
897
when-required
 
898
    (デフォルト) ブランチが署名つきのリビジョンを要求するときのみ新しくコミットされたリビジョンに署名する。
 
899
 
 
900
never
 
901
    ブランチが署名を要求する場合でも新しくコミットされたリビジョンに署名するのを拒否する。
 
902
 
 
903
recurse
 
904
~~~~~~~
 
905
 
 
906
``locations.conf`` でのみ便利です。
 
907
このセクション用の設定をサブディレクトリにも適用するかどうか定義します:
 
908
 
 
909
true
 
910
    (デフォルト このセクションはサブディレクトリにも適用される。
 
911
 
 
912
false
 
913
    このセクションはこのディレクトリのブランチのみに適用されその下のブランチには適用されない。
 
914
 
 
915
gpg_signing_command
 
916
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
917
 
 
918
(デフォルト: "gpg"). リビジョンの署名とチェックのために使用されるプログラム。例です::
 
919
 
 
920
    gpg_signing_command = /usr/bin/gnpg
 
921
 
 
922
bzr_remote_path
 
923
~~~~~~~~~~~~~~~
 
924
 
 
925
(デフォルト: "bzr").  bzr用のスマートサーバーを稼働させるために使われるコマンドへのパス。
 
926
この値はlocations.confでのみ指定が許可されます。理由は次のとおりです:
 
927
 
 
928
- branch.confがアクセスできる前に必要だから
 
929
- セキュリティリスクになるコマンドを指定するためにリモートのbranch.confファイルを許可するから
 
930
 
 
931
これはBZR_REMOTE_PATH 環境変数によって上書きされます。
 
932
 
 
933
smtp_server
 
934
~~~~~~~~~~~
 
935
 
 
936
(デフォルト: "localhost")。たとえば ``merge-directive --mail-to`` 、もしくはbzr-emailプラグインによって
 
937
BazaarがEメールを送信する必要があるときに使用するSMTPサーバー、
 
938
 
 
939
 
 
940
smtp_username, smtp_password
 
941
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
942
 
 
943
SMTPサーバーで認証するユーザーとパスワード。
 
944
smtp_usernameが設定されていて、smtp_passwordが設定されていなければ、Bazaarはパスワードを催促します。
 
945
Eメールを送信するためにSMTPサーバーが認証を必要とする場合のみこれらの設定が必要です。
 
946
 
 
947
mail_client
 
948
~~~~~~~~~~~
 
949
 
 
950
マージリクエストを送信するために使うメールクライアント。
 
951
デフォルトでは、Windowsではbzrは ``mapi`` を使うことを試みます。
 
952
他のプラットフォームでは、 ``xdg-email`` を試みます。
 
953
これらのどちらかが失敗すると、 ``editor`` に戻ります。
 
954
 
 
955
特定のクライアント用のサポートされた値:
 
956
 
 
957
:claws: Clawsを使用する。ファイル添付のダイアログはスキップする。
 
958
:evolution: Evolutionを使用する
 
959
:kmail: KMailを使用する
 
960
:mutt: Muttを使用する
 
961
:thunderbird: Mozilla ThunderbirdもしくはIcedoveを使用する。Thunderbird/Icedove 1.5に関して、
 
962
    これはxdg-emailが扱えないいくつかのバグに対処します。
 
963
 
 
964
サポートされる一般的な値は次のとおりです:
 
965
 
 
966
:default: 上記を参照。
 
967
:editor: マージリクエストを書くエディタを使用します。
 
968
    これはコミットID( ``bzr whoami`` を参照), 
 
969
    smtp_serverと(オプションで)smtp_usernameとsmtp_passwordも使用します。
 
970
:mapi: Windowsで好きなメールクライアントを使用します。
 
971
:xdg-email: 好きなメールプラグラムを実行するためにxdg-emailを使用する
 
972
 
 
973
submit_branch
 
974
~~~~~~~~~~~~~
 
975
 
 
976
現在の作業内容を投稿しようとしているブランチ。
 
977
これは ``bzr send`` によって自動的に設定され ``submit:`` リビジョンスペックにも使用されます。
 
978
通常、これはブランチ単位ロケーション単位で設定されます。
 
979
 
 
980
public_branch
 
981
~~~~~~~~~~~~~
 
982
 
 
983
このブランチの公開されアクセス可能なバージョン
 
984
(このブランチが公開されてアクセス可能ではないことを暗示する)。
 
985
``bzr send`` によって使用されます(そして設定されます)。
 
986
 
 
987
 
 
988
ブランチ特有のオプション
 
989
-------------------------
 
990
 
 
991
これらのオプションは ``dirstate-tags`` もしくは後のフォーマットを使用するブランチにのみ適用します。
 
992
通常これらは自動的に ``.bzr/branch/branch.conf`` 設定される
 
993
もしくは手動で ``locations.conf`` もしくは ``bazaar.conf`` に設定されます。
 
994
 
 
995
append_revisions_only
 
996
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
997
 
 
998
"True"に設定されていればリビジョンはログにのみ追加され、削除されません。
 
999
この設定が有効なブランチは、他のブランチのログがそれ自身のリビジョンより長い場合、別のブランチからのみpullできます。
 
1000
通常これは ``bzr init --append-revisions-only`` によって設定されます。
 
1001
 
 
1002
parent_location
 
1003
~~~~~~~~~~~~~~~
 
1004
 
 
1005
存在すれば、pullもしくはmerge用のデフォルトブランチの位置。
 
1006
通常このオプションは ``pull --remember`` もしくは ``merge --remember`` によって設定されます。
 
1007
 
 
1008
push_location
 
1009
~~~~~~~~~~~~~
 
1010
 
 
1011
存在すれば、push用のデフォルトブランチの位置。
 
1012
通常このオプションは ``push --remember`` によって設定されます。
 
1013
 
 
1014
bound_location
 
1015
~~~~~~~~~~~~~~
 
1016
 
 
1017
チェックアウトとして振る舞うときコミットが向かう位置。
 
1018
通常このオプションは ``bind`` によって設定されます。
 
1019
 
 
1020
bound
 
1021
~~~~~
 
1022
 
 
1023
"True"に設定されていると、ブランチはチェックアウトとしてふるまい、bound_locationにそれぞれのコミットをpushします。
 
1024
通常このオプションは ``bind``/``unbind`` に設定されます。
 
1025
 
 
1026
 
 
1027
衝突のタイプ
 
1028
=============
 
1029
 
 
1030
オペレーションの中には、merge、revertとpullのように、作業ツリーの内容を修正するものがあります。
 
1031
これらの修正はプログラムで生成されるので、作業ツリーの現在の状態と衝突することがあります。
 
1032
多くの種類の変更はプログラムで結合できますが、 正しいことを行われているか時々人間だけしか判断できないことがあります。
 
1033
これが起きるとき Bazaarはあなたに衝突が存在するのでそれを解消するように伝えます。
 
1034
Bazaarに衝突が解消したことを伝えるコマンドは ``resolve`` ですが、
 
1035
これを実行できる前にいくつかのアクションを実行しなければなりません。
 
1036
 
 
1037
それぞれの衝突は下記のセクションで説明され、衝突を解消するために行わなければならないアクションの概要が説明されています。
 
1038
 
 
1039
 
 
1040
テキストの衝突
 
1041
---------------
 
1042
 
 
1043
典型的なメッセージは次のとおりです::
 
1044
 
 
1045
  Text conflict in FILE
 
1046
 
 
1047
テキストのマージが2つのセットのテキストの変更を完全に折り合いをつけられないときにこれらは生み出されます。
 
1048
BazaarはTHIS、OTHER、とBASEのエクステンションでそれぞれのバージョン用にファイルをemitします。
 
1049
THISはターゲットツリーからのファイルのバージョン、すなわち、変更をマージしようとしているツリーです。
 
1050
OTHERはターゲットにマージしようとしているバージョン、BASEは比較用のベースとして使われる古いバージョンです。
 
1051
 
 
1052
ファイルのメインコピーにおいて、Bazaarは調整できるすべての変更を含み、
 
1053
未調整の衝突は ``<<<<<<<`` のように "herringbone" マーカーによって囲まれます。
 
1054
 
 
1055
たとえば、初期のテキストが "The project leader released it."、でTHISはこれを "Martin Pool released it." に修正する一方で、
 
1056
OTHERは"The project leader released Bazaar."に修正します。衝突は次のようになります::
 
1057
 
 
1058
  <<<<<<< TREE
 
1059
  Martin Pool released it.
 
1060
  =======
 
1061
  The project leader released Bazaar.
 
1062
  >>>>>>> MERGE-SOURCE
 
1063
 
 
1064
正しい解消方法は"Martin Pool released Bazaar."になります。
 
1065
 
 
1066
ファイルのメインコピーを編集する、もしくはTHIS、OTHERとBASEバージョン上で外部ツールを起動することのどちらかでテキストの衝突を扱うことができます。
 
1067
テキストの衝突の解消において他のものから変更のセットの1つの選別はめったにないことは言っておく価値があります。
 
1068
 
 
1069
より頻繁に、2つのセットの変更はインテリジェントに結合しなければなりません。
 
1070
 
 
1071
メインコピーを編集するとき、 herringbone マーカーを必ず削除してください。
 
1072
編集作業を終えたとき、ファイルは衝突がけっして起こらないようであれば、コミットする準備ができています。
 
1073
 
 
1074
テキストの衝突を解消したとき、"bzr resolve"を実行するだけでBazaarは解消した衝突を自動検出します。
 
1075
 
 
1076
内容の衝突
 
1077
----------
 
1078
 
 
1079
典型的なメッセージ::
 
1080
 
 
1081
  Contents conflict in FILE
 
1082
 
 
1083
ターゲットツリーとマージソースの中の変更の衝突が存在するときにこの衝突は起こりますが、
 
1084
が衝突したアイテムはテキストファイルではありません。
 
1085
これらはバイナリファイルもしくはシンボリックリンクもしくはディレクトリになります。
 
1086
片方が削除され、もう一方が修正されたファイルでも起こり得ます。
 
1087
 
 
1088
テキストの衝突のように、BazaarはTHIS、OTHER とBASEファイルをエミットしますが
 
1089
(これらは通常のファイル、シンボリックリンクもしくはディレクトリになります)、
 
1090
これはherringbone衝突マーカーを持つファイルの"メインコピー"を含みません。
 
1091
"メインコピー"がTHISもくはOTHERにリネームされたときにこれは現れます。
 
1092
 
 
1093
これを解消するには、ファイルを通常の名前に戻すために "bzr mv" を使用し変更を手動で結合します。
 
1094
満足したときに、 "bzr resolve FILE" を実行します。この種の衝突が解消されたときにBazaarは自動検出できません。
 
1095
 
 
1096
重複したパス
 
1097
-------------
 
1098
 
 
1099
典型的なメッセージ::
 
1100
 
 
1101
  Conflict adding file FILE.  Moved existing file to FILE.moved.
 
1102
 
 
1103
時々Bazaarはすでに使用されているパス名を用いてファイルを作成しようとします。
 
1104
既存のファイルは "FILE.moved" にリネームされます。
 
1105
望むのであれば、これらのファイルの1つをリネームするか、それらの内容を結合できます。
 
1106
満足したら、衝突を解消したものとしてマークするために "bzr resolve FILE" を実行できます。
 
1107
 
 
1108
バージョン管理下にない親
 
1109
-------------------------
 
1110
 
 
1111
典型的なメッセージ::
 
1112
 
 
1113
    Conflict because FILE is not versioned, but has versioned children.
 
1114
 
 
1115
ときどきBazaarは親ディレクトリがバージョン管理されていないファイルを作成しようとします。
 
1116
ターゲットの中でディレクトリが削除されたときにこれが起こりますが、
 
1117
ソースの中の新しい子を持ちます。逆も同様です。
 
1118
この状況において、Bazaarは親ディレクトリも同様にバージョン管理します。
 
1119
この問題の解決方法は特定のシナリオに大きく依存します。
 
1120
ファイルもしくはディレクトリをリネームもしくは削除するとよいでしょう。
 
1121
満足したら、衝突を解消したものとして"bzr resolve FILE"を実行できます。
 
1122
 
 
1123
見つからない親
 
1124
---------------
 
1125
 
 
1126
典型的なメッセージ::
 
1127
 
 
1128
  Conflict adding files to FILE.  Created directory.
 
1129
 
 
1130
ターゲットの中でファイルを削除するときにこれが起こりますが、ソースの中に新しい子があります。
 
1131
これは "unversioned parent" の衝突と似ています。
 
1132
バージョン管理を解除される代わりに、親ディレクトリが *存在しない* ことを除いて、
 
1133
この状況において、Bazaarは見つからない親を作成します。
 
1134
この問題の解決方法は特定のシナリオに大いに依存します。
 
1135
ファイルもしくはディレクトリをリネームもしくは削除するとよいでしょう。
 
1136
満足したら、衝突を解消したものとして "bzr resolve FILE" を実行できます。
 
1137
 
 
1138
親を削除する
 
1139
------------
 
1140
 
 
1141
典型的なメッセージ::
 
1142
 
 
1143
  Conflict: can't delete FILE because it is not empty.  Not deleting.
 
1144
 
 
1145
これは"見つからない親"の反対です。ソースの中でディレクトリは削除されますが、
 
1146
ターゲットの中で新しい子はあります。Bazaarはディレクトリを保有し続けます。
 
1147
この問題の解消は特定のシナリオに大いに依存します。
 
1148
ファイルもしくはディレクトリをリネームもしくは削除するとよいでしょう。
 
1149
満足したら、衝突を解消したものとしてマークするために"bzr resolve FILE"を実行できます。
 
1150
 
 
1151
パスの衝突
 
1152
-----------
 
1153
 
 
1154
典型的なメッセージ::
 
1155
 
 
1156
  Path conflict: PATH1 / PATH2
 
1157
 
 
1158
ソースとターゲットがファイルの名前もしくは親ディレクトリを修正したときに起こります。
 
1159
Bazaarはソースからパス要素を使用します。
 
1160
ファイルをリネームできれば、衝突を解消したものとしてマークするために "bzr resolve FILE" を実行します。
 
1161
 
 
1162
親のループ
 
1163
-----------
 
1164
 
 
1165
典型的なメッセージ::
 
1166
 
 
1167
  Conflict moving FILE into DIRECTORY.  Cancelled move.
 
1168
 
 
1169
ソースとターゲットがそれぞれディレクトリを移動させたので、
 
1170
変更が適用可能であれば、ディレクトリはそれ自身を含むときにこれは起こります。
 
1171
例です::
 
1172
 
 
1173
  $ bzr init
 
1174
  $ bzr mkdir a
 
1175
  $ bzr mkdir b
 
1176
  $ bzr commit -m "BASE"
 
1177
  $ bzr branch . ../other
 
1178
  $ bzr mv a b
 
1179
  $ bzr commit -m "THIS"
 
1180
  $ bzr mv ../other/b ../other/a
 
1181
  $ bzr commit ../other -m "OTHER"
 
1182
  $ bzr merge ../other
 
1183
 
 
1184
この状況において、Bazaarは移動をキャンセルして、"a"を"b"の中に残しておきます。
 
1185
望むのであればディレクトリをリネームできれば 
 
1186
衝突を解消したものとしてマークするために "bzr resolve FILE" を実行します。
 
1187
 
 
1188
ディレクトリではない親
 
1189
-----------------------
 
1190
 
 
1191
典型的なメッセージ::
 
1192
 
 
1193
  Conflict: FILE.new is not a directory, but has files in it.
 
1194
  Created directory.
 
1195
 
 
1196
片方がファイルをディレクトリを追加したとき、もう一方がディレクトリをファイルもしくはシンボリックリンクに変更したときにこれは起きます。
 
1197
例です::
 
1198
 
 
1199
  $ bzr init
 
1200
  $ bzr mkdir a
 
1201
  $ bzr commit -m "BASE"
 
1202
  $ bzr branch . ../other
 
1203
  $ rmdir a
 
1204
  $ touch a
 
1205
  $ bzr commit -m "THIS"
 
1206
  $ bzr mkdir ../other/a/b
 
1207
  $ bzr commit ../other -m "OTHER"
 
1208
  $ bzr merge ../other
 
1209
 
 
1210
 
 
1211
MalformedTransform
 
1212
-------------------
 
1213
 
 
1214
Bazaarに例外のMalformedTransformを起動させること可能です(非常にまれですが)。
 
1215
これはBazaarが解決できないファイルシステムの衝突に遭遇したことを意味します。
 
1216
通常これはバグを示します。これに遭遇したら教えて頂くようお願いします。
 
1217
バグトラッカーは https://launchpad.net/bzr/+bugs です。
 
1218
 
 
1219
 
 
1220
現在のストレージフォーマット
 
1221
============================
 
1222
 
 
1223
:pack-0.92:
 
1224
    (ネイティブ) (デフォルト) 0.92で新しく導入: 
 
1225
    dirstate-tagsフォーマットリポジトリと互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
 
1226
    0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できますが0.92以前のbzrでは読めません。
 
1227
    以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。詳細な情報に関しては、
 
1228
    http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/packrepo.html を参照。
 
1229
 
 
1230
:1.6:
 
1231
    (ネイティブ) スタックをサポートするディレクトリに基づいたブランチとパック。
 
1232
 
 
1233
:1.6.1-rich-root:
 
1234
    (ネイティブ) スタックとリッチrootデータをサポートするブランチとパックベースのリポジトリ(bzr-svnが必要)
 
1235
 
 
1236
:1.9:
 
1237
    (ネイティブ) btreeインデックスを使用するブランチとパックベースのリポジトリ。
 
1238
 
 
1239
:1.9-rich-root:
 
1240
    (ネイティブ) btreeインデックスとrich rootデータを使用する
 
1241
    ブランチとパックベースのリポジトリ(bzr-svnに必要)。
 
1242
 
 
1243
 
 
1244
ストレージフォーマットは ``bzr help formats`` を参照。
 
1245
 
 
1246
 
 
1247
環境変数
 
1248
========
 
1249
 
 
1250
================ =================================================================
 
1251
BZRPATH          bzrがシェルプラグインコマンドを探すパス。
 
1252
BZR_EMAIL        ユーザーのEメールアドレス。EMAILを上書きする。
 
1253
EMAIL            ユーザーのEメールアドレス。
 
1254
BZR_EDITOR       コミットメッセージの編集用エディタ。EDITORを上書きする。
 
1255
EDITOR           コミットメッセージの編集用エディタ
 
1256
BZR_PLUGIN_PATH  bzrがプラグインを探すパス。
 
1257
BZR_HOME         .bazaarの設定ディレクトリを保持するディレクトリ。HOMEを上書きする。
 
1258
BZR_HOME (Win32) bazaar設定ディレクトリを保持するディレクトリ。APPDATAとHOMEを上書きする。
 
1259
BZR_REMOTE_PATH  リモート'bzr'コマンドのフルネーム(bzr+ssh:// URL用).
 
1260
BZR_SSH          SSHクライアント: paramiko (デフォルト), openssh, ssh, plink.
 
1261
BZR_LOG          .bzr.logの位置(ロギングを停止するには'/dev/null'を使う)。
 
1262
BZR_LOG (Win32)  .bzr.logの位置(ロギングを停止するには'NUL'を使う)。
 
1263
================ =================================================================
 
1264
 
 
1265
 
 
1266
ファイル
 
1267
========
 
1268
 
 
1269
:On Linux:   ~/.bazaar/bazaar.conf
 
1270
:On Windows: C:\\Documents and Settings\\username\\Application Data\\bazaar\\2.0\\bazaar.conf
 
1271
 
 
1272
ユーザーのデフォルト設定は上記のとおりです。
 
1273
``[DEFAULT]`` セクションすべての場所に適用される一般的な設定を定義するために使用できます。
 
1274
``[ALIASES]`` セクションは共通に使用されるオプション用のコマンドエイリアスを作成するために使用できます。
 
1275
 
 
1276
典型的な設定ファイルは次のとおりです::
 
1277
 
 
1278
  [DEFAULT]
 
1279
  email=John Doe <jdoe@isp.com>
 
1280
 
 
1281
  [ALIASES]
 
1282
  commit = commit --strict
 
1283
  log10 = log --short -r -10..-1
 
1284
 
 
1285
 
 
1286
グローバルオプション
 
1287
=====================
 
1288
 
 
1289
これらのオプションは任意のコマンドで使用可能で、コマンドの前で入力します(たとえば"bzr --profile help")。
 
1290
 
 
1291
--version      バージョン番号を表示する。コマンドの前に入力しなければならない。
 
1292
--no-aliases   このコマンドを実行する際にコマンドエイリアスを処理しない。
 
1293
--builtin      プラグインのコマンドではなく、組み込みのコマンドを使用する。
 
1294
               このオプションは他のプラグインの効果を抑制しない。
 
1295
--no-plugins   プラグインを処理しない。
 
1296
 
 
1297
--profile      ホットスポットプロファイラを使用するプロファイルの実行。
 
1298
--lsprof       lsprofプロファイラを使用したプロファイルの実行。
 
1299
--lsprof-file  lsprofプロファイラを使用するプロファイルを実行し、結果を指定ファイルに書き込む。
 
1300
               ファイル名が".txt"で終わる場合, テキストフォーマットが使用されます。
 
1301
               ファイル名が"callgrind.out"で始まる、もしくは".callgrind"で終わる場合、
 
1302
               KCacheGrind用に出力がフォーマットされる。
 
1303
               さもなければ、出力はpickleになる。
 
1304
--coverage     指定ディレクトリの行カバレージレポートを生成する。
 
1305
 
 
1306
プロファイリングに関する詳細な情報はdoc/developers/profiling.txtを参照してください。
 
1307
トラブルシューティングと開発を手助けするためのたくさんのデバッグフラッグも利用可能です。
 
1308
 
 
1309
-Dauth            使用される認証セクションをトレースする。
 
1310
-Derror           通常のエラーハンドリングの代わりに、常にエラー上のトラックバックを表示する。
 
1311
-Devil            割高なもしくはわるいスケーリングオペレーションを行うコールサイトをキャプチャする。
 
1312
-Dfetch           リポジトリ間のコピーの履歴をトレースする。
 
1313
-Dhashcache       ハッシュを決定するために作業ファイルが読み込まれるたびにログを記録する
 
1314
-Dhooks           フックの実行をトレースする。
 
1315
-Dhpss            スマートプロトコルリクエストとレスポンスをトレースする。
 
1316
-Dhttp            http接続、リクエストとレスポンスをトレースする。
 
1317
-Dindex           主要なindexオペレーションをトレースする。
 
1318
-Dknit            knitオペレーションをトレースする。
 
1319
-Dlock            lockdirロックがとられるもしくはリリースされるときをトレースする。
 
1320
-Dmerge           マージのデバッグ用の情報を表示する。
 
1321
-Dpack            packオペレーション用の情報を表示する。
 
1322
 
 
1323
 
 
1324
フック
 
1325
=======
 
1326
 
 
1327
紹介
 
1328
-----
 
1329
 
 
1330
*yyy* クラスの *xxx* タイプのフックを使用するには登録する必要があります::
 
1331
 
 
1332
  yyy.hooks.install_named_hook("xxx", ...)
 
1333
 
 
1334
例に関してはユーザーガイドの `フックを利用する`_ を参照してください。
 
1335
 
 
1336
.. _フックを利用する: ../user-guide/index.html#id186
 
1337
 
 
1338
それぞれのフックが含むクラスは下記のそれぞれのフックタイプの後で丸かっこの中で示されます。
 
1339
 
 
1340
それぞれの説明ではクライアント(bzrが実行されるマシン)もしくはサーバー
 
1341
(ブランチURLで示されるマシン)で実行されるか示します。
 
1342
これらは必ずしも同じマシンではありません。
 
1343
 
 
1344
以下の1つがtrueの場合(フックを含む)プラグインはサーバー上で実行されます:
 
1345
 
 
1346
  * リモートブランチがクライアントと同じマシン上にあり、クライアントはプラグインを有効にしている。
 
1347
 
 
1348
  * 接続はスマートサーバー経由で行われ("bzr://"、"bzr+ssh://"もしくは"bzr+http://"で
 
1349
    始まるURLでアクセスするもしくはスマートサーバーがHTTP経由で利用可能なときに
 
1350
    "http://"でアクセスする)、サーバーがプラグインを有効にしている。
 
1351
 
 
1352
 
 
1353
open (Branch)
 
1354
-------------
 
1355
 
 
1356
Branchオブジェクトが開いた後で、Branchオブジェクトによって呼び出されます。
 
1357
クライアントとサーバーで実行します。
 
1358
 
 
1359
post_push (Branch)
 
1360
------------------
 
1361
 
 
1362
``push`` が完了した後で実行されます。
 
1363
クライアントで実行します。
 
1364
 
 
1365
フックのシグネチャは (push_result) でメンバーを含みます。
 
1366
 
 
1367
  source_branch
 
1368
    データがpushされる場所(読み込みはロックされる)。
 
1369
    これは最も低いレイテンシブランチになります。
 
1370
 
 
1371
  target_branch
 
1372
    データが送信される直接の場所(書き込みがロックされる)。
 
1373
 
 
1374
  master_branch
 
1375
    target_branch、もしくはターゲットがバインドされたブランチの場合、
 
1376
    これはマスターロケーションになります(書き込みはロックされる)。
 
1377
 
 
1378
  local_branch
 
1379
    ターゲットがバインドされたブランチの場合、これがターゲットブランチになる、
 
1380
    そうでなければ、Noneになります。
 
1381
 
 
1382
  old_revno
 
1383
    push以前のブランチのリビジョン番号(たとえば10)。
 
1384
 
 
1385
  old_revid
 
1386
    push以前のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-1234234-aoeua34)。
 
1387
 
 
1388
  new_revno
 
1389
    push後のブランチのリビジョン番号(たとえば12)。
 
1390
 
 
1391
  new_revid
 
1392
    push後のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-5676566-boa234a)
 
1393
 
 
1394
 
 
1395
post_pull (Branch)
 
1396
------------------
 
1397
 
 
1398
``pull`` が完了し後で実行されます。
 
1399
 
 
1400
フックのシグネチャは (push_result) で次のメンバーを含みます:
 
1401
(source, local, master, old_revno, old_revid, new_revno, new_revid)。
 
1402
localはローカルのターゲットブランチもしくはNoneで、
 
1403
masterはターゲットのマスターブランチで、残りは見たとおりです。
 
1404
sourceでは読み込みがロックされターゲットブランチでは書き込みがロックされます。
 
1405
sourceはローカルの低レイテンシブランチになります。
 
1406
 
 
1407
 
 
1408
start_commit (MutableTree)
 
1409
--------------------------
 
1410
 
 
1411
``commit`` が作業ツリーの処理を始める前に作業ツリー上で実行されます。
 
1412
クライアントで実行します。
 
1413
 
 
1414
``pre_commit`` フック(下記を参照)とは異なり、
 
1415
``start_commit`` フックは作業ツリーを安全に変更できます。
 
1416
 
 
1417
フックのシグネチャはツリーがMutableTreeオブジェクトである場所(ツリー)です
 
1418
 
 
1419
 
 
1420
pre_commit (Branch)
 
1421
-------------------
 
1422
 
 
1423
``commit`` が完了する前に実行されます。
 
1424
クライアントで実行します。
 
1425
 
 
1426
フックのシグネチャは
 
1427
(local, master, old_revno, old_revid, future_revno, future_revid, tree_delta, future_tree)です。
 
1428
old_revnoはブランチに最初にコミットするためのNULL_REVISIONで、
 
1429
tree_deltaは基底リビジョンからの変更を記述するTreeDeltaオブジェクトで、
 
1430
future_treeはインメモリツリーでCommitBuilder.revision_tree()から得られます。
 
1431
フックはtree_deltaとfuture_treeを修正する *必要はありません* 。
 
1432
 
 
1433
 
 
1434
post_commit (Branch)
 
1435
--------------------
 
1436
 
 
1437
``commit`` が完了した後で実行されます。
 
1438
クライアントで実行します。
 
1439
 
 
1440
フックのシグネチャは (local, master, old_revno, old_revid, new_revno, new_revid)です。
 
1441
old_revidはブランチへの最初のコミットのためのNULL_REVISIONです。
 
1442
 
 
1443
 
 
1444
post_uncommit (Branch)
 
1445
----------------------
 
1446
 
 
1447
``uncommit`` が完了した後で実行されます。
 
1448
 
 
1449
apiのシグネチャは (local, master, old_revno, old_revid, new_revno, new_revid)です。
 
1450
localはローカルブランチもしくはNoneで、masterはターゲットブランチで、
 
1451
空のブランチは0のnew_revno、Noneのnew_revidを受け取ります。
 
1452
 
 
1453
 
 
1454
pre_change_branch_tip (Branch)
 
1455
-------------------------------
 
1456
 
 
1457
ブランチの書き込みがロックされている間に、ブランチチップが変更される前に実行されます。
 
1458
クライアントとサーバーで実行します。
 
1459
push、pull、commitとuncommitのすべてはこのフックを起動させることに注意してください。
 
1460
 
 
1461
フックのシグネチャは (params) で、paramsはメンバーを含むオブジェクトです。
 
1462
 
 
1463
  branch
 
1464
    チップが変更されるブランチ。
 
1465
 
 
1466
  old_revno
 
1467
    変更前のブランチのリビジョン番号(たとえば10)。
 
1468
 
 
1469
  old_revid
 
1470
    変更前のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-1234234-aoeua34)。
 
1471
 
 
1472
  new_revno
 
1473
    変更後のブランチのリビジョン番号(たとえば12)。
 
1474
 
 
1475
  new_revid
 
1476
    変更後のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-5676566-boa234a)。
 
1477
 
 
1478
ヘッドリビジョンはドットつきのリビジョン番号をけっして持たないので、old_revnoとnew_revnoメンバーは整数です。
 
1479
 
 
1480
 
 
1481
post_change_branch_tip (Branch)
 
1482
-------------------------------
 
1483
 
 
1484
ブランチの書き込みがまだロックされている間にブランチのチップが変更された後に実行されます。
 
1485
クライアントとサーバーで実行します。
 
1486
push、pull、commitとuncommitすべてがこのフックを起動させることに注意してください。
 
1487
 
 
1488
フックシグネチャは(params)で、paramsは次のメンバーを含むオブジェクトです。
 
1489
 
 
1490
  branch
 
1491
    チップが変更されるブランチ。
 
1492
 
 
1493
  old_revno
 
1494
    変更前のブランチのリビジョン番号 (たとえば10)。
 
1495
 
 
1496
  old_revid
 
1497
    変更前のリビジョンid(たとえば joe@foo.com-1234234-aoeua34)。
 
1498
 
 
1499
  new_revno
 
1500
    変更後のブランチのリビジョン番号(たとえば12)。
 
1501
 
 
1502
  new_revid
 
1503
    変更後のリビジョンid(たとえば joe@foo.com-5676566-boa234a)。
 
1504
 
 
1505
ヘッドリビジョンはドットつきのリビジョン番号をけっして持たないのでold_revnoとnew_revnoメンバーは整数です。
 
1506
 
 
1507
 
 
1508
set_rh (Branch)
 
1509
---------------
 
1510
 
 
1511
注意: このフックは廃止され近い将来の内に削除されます。
 
1512
代わりに ``post_change_branch_tip`` フックを使用してくださるようお願いします。
 
1513
 
 
1514
 
 
1515
transform_fallback_location (Branch)
 
1516
------------------------------------
 
1517
 
 
1518
スタックドブランチとして起動させ、フォールバックロケーションをアクティベイトします。
 
1519
 
 
1520
フックのシグネチャは(branch, url)です:
 
1521
 
 
1522
  branch
 
1523
    開いたブランチ。まだフォールバックロケーションがアクティベイトされなければ、
 
1524
    ブランチは半分ビルドされたものとして扱われることに注意してください。
 
1525
 
 
1526
  url
 
1527
    フォールバックロケーション用にブランチが指定されたURL。
 
1528
    フックはフォールバックロケーションを含むブランチのためにURLを返さなければなりません。
 
1529
    複数のフックが登録されていると、呼び出される順番は未定義で変更の影響を受けます。
 
1530
 
 
1531
(1.9の新しい機能)
 
1532
 
 
1533
 
 
1534
server_started (SmartTCPServer)
 
1535
-------------------------------
 
1536
 
 
1537
サーバーがディレクトリのサービスを提供始めるたびに起動します。
 
1538
サーバーで実行されます。
 
1539
フックのシグネチャは (backing urls, public url)です。
 
1540
 
 
1541
  backing_url
 
1542
    サーバー固有のディレクトリの位置を渡す(string) URLのリスト。
 
1543
 
 
1544
  public_url
 
1545
    ディレクトリ用の公開URL。
 
1546
 
 
1547
 
 
1548
server_stopped (SmartTCPServer)
 
1549
-------------------------------
 
1550
 
 
1551
サーバーがディレクトリの提供を停止するときに常に起動します。
 
1552
サーバーで実行します。
 
1553
フックのシグネチャは ``server_started`` と同じです。
 
1554
 
 
1555
 
 
1556
lock_acquired (LockDir)
 
1557
----------------------------
 
1558
 
 
1559
ロックの取得が成功したときにLockResultオブジェクトで呼び出されます(1.8で導入)。
 
1560
 
 
1561
lock_released (LockDir)
 
1562
----------------------------
 
1563
 
 
1564
ロックのリリースが成功したときにLockResultオブジェクトで呼び出されます(1.8で導入)。
 
1565
クライアントで実行します。
 
1566
 
 
1567
 
 
1568
commit_message_template (msgeditor)
 
1569
-----------------------------------
 
1570
 
 
1571
コミットメッセージテンプレートを生成するためにコミットによって起動する。
 
1572
それぞれのフックはコミットメッセージテンプレートを修正できます。
 
1573
フックのシグネチャは (commit, start_message)です:
 
1574
 
 
1575
  commit
 
1576
    進行中のコミットのための、コミットオブジェクト
 
1577
 
 
1578
  start_message
 
1579
    オリジナルのコミットメッセージで、初期はNone。
 
1580
 
 
1581
フックは新しいコミットメッセージテンプレートを返します。
 
1582
 
 
1583
(1.10の新しい機能)
 
1584
 
 
1585
 
 
1586
その他のストレージフォーマット
 
1587
==============================
 
1588
 
 
1589
実験的なフォーマットは次のとおりです。
 
1590
 
 
1591
:1.12-preview:
 
1592
    (ネイティブ) ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
 
1593
 
 
1594
:1.12-preview-rich-root:
 
1595
    (ネイティブ) rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)。
 
1596
 
 
1597
:development:
 
1598
    (ネイティブ) 現在の開発フォーマット。
 
1599
    pack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)フォーマットリポジトリにデータを変換できます。
 
1600
    このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
 
1601
    使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-repo.html 
 
1602
    をご覧下さるようお願いします。
 
1603
 
 
1604
 
 
1605
:development-subtree:
 
1606
    (ネイティブ) 現在の開発フォーマット。サブツリーのバリアント。
 
1607
    pack-0.92-subtree (pack-0.92-subtreeと互換性のあるものなら何でも)フォーマットリポジトリ
 
1608
    から/へのデータの変換ができる。このフォーマットのリポジトリとブランチは
 
1609
    bzr.devによってのみ読み込みできます。
 
1610
    使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-repo.html 
 
1611
    をご覧下さるようお願いします。
 
1612
 
 
1613
 
 
1614
廃止されたフォーマットは下記のとおりです。
 
1615
 
 
1616
:metaweave:
 
1617
    (ネイティブ) 0.8の暫定的なフォーマット。knitよりも遅い
 
1618
 
 
1619
:weave:
 
1620
    (ネイティブ) 0.8以前のフォーマット。knitよりも遅くチェックアウトと共用リポジトリをサポートしない。
 
1621
 
 
1622
:knit:
 
1623
    (ネイティブ) knitを使用するフォーマット。0.14とそれ以前のbzrとの相互運用に推奨される。
 
1624
 
 
1625
:dirstate:
 
1626
    (ネイティブ) 0.15での新しいフォーマット: ローカルオペレーションが速い。
 
1627
    ネットワークを通してアクセスするときは0.8とそれ以降のbzrと互換性がある。
 
1628
 
 
1629
:dirstate-tags:
 
1630
    (ネイティブ) 0.15での新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションとネットワークオペレーションに関する改善されたスケーリング。
 
1631
    タグ用のサポートを追加。0.15以前のbzrとは互換性がない
 
1632
 
 
1633
:rich-root:
 
1634
    (ネイティブ) 1.0での新しいフォーマット。ツリーrootの扱いを改善。1.0以前のbzrと互換性がない。
 
1635
 
 
1636
 
 
1637
詳細なストレージフォーマットは ``bzr help formats`` を参照してください。
 
1638
 
 
1639
 
 
1640
リビジョンの識別子
 
1641
====================
 
1642
 
 
1643
リビジョンの識別子はブランチの履歴の特定の状態を参照します。
 
1644
これはリビジョン番号、もしくは ':' が後に続くキーワード、と他のパラメータになります。
 
1645
識別子の例として '3' 、 'last:1' 、 'before:yesterday' と 'submit:' などがあります。
 
1646
 
 
1647
'REV1' と 'REV2' がリビジョンの識別子である場合、
 
1648
'REV1..REV2' はリビジョンの範囲を表示します。
 
1649
例: '3647..3649' 、 'date:yesterday..-1' と 'branch:/path/to/branch1/..branch:/branch2' 
 
1650
('..'周辺にはクォートもしくはスペースが存在しません)。
 
1651
 
 
1652
範囲は異なるコマンドによって異なる解釈がなされます。
 
1653
"log" コマンドに対して、範囲はログメッセージのシーケンスで、
 
1654
"diff" コマンドに対しては、範囲は(変更のシーケンスではなく)リビジョン間の変更を表示します。
 
1655
加えて、 "log" はclosed rangeを考慮するのに対して"diff"と"merge"はopen-endedとみなす、
 
1656
すなわち、これらは1つのendを含みますが他方は含みません。
 
1657
例です: "bzr log -r 3647..3649"はリビジョン3647、3648と3649のメッセージを表示するのに対して、
 
1658
"bzr diff -r 3647..3649"は3647と3648の間に行われた変更を含み、3649の変更は含みません。
 
1659
 
 
1660
リビジョン選択方法として使用されるキーワードは次のとおりです:
 
1661
 
 
1662
:revno:
 
1663
        番号を使用するリビジョンを選択する。
 
1664
:revid:
 
1665
        リビジョンidを使用するリビジョンを選択する。
 
1666
:last:
 
1667
        最後からn番目のリビジョンを選択する。
 
1668
:before:
 
1669
        指定されたリビジョンの親を選択する。
 
1670
:tag:
 
1671
        タグ名によって識別されるリビジョンを選択する。
 
1672
:date:
 
1673
        日付スタンプを基本とするリビジョンを選択する。
 
1674
:ancestor:
 
1675
        2番目のブランチで共通の祖先を選択する。
 
1676
:branch:
 
1677
        指定ブランチの最終リビジョンを選択する。
 
1678
:submit:
 
1679
        投稿ブランチで共通の祖先を選択する。
 
1680
 
 
1681
加えて、プラグインは他のキーワードを提供できます。
 
1682
 
 
1683
それぞれのキーワードの詳細な説明は下記のとおりです。
 
1684
 
 
1685
:revno:
 
1686
 
 
1687
    ブランチの履歴内のリビジョンを指定するために整数を使用する。
 
1688
    オプションとしてブランチを指定できます。接頭辞の 'revno:' はオプションです。
 
1689
    負の数はブランチの最後から数えます(-1は最後のリビジョン、-2はその前のリビジョン)。
 
1690
    負の数がブランチの履歴よりも大きい場合、最初のリビジョンが返されます。
 
1691
    例::
 
1692
 
 
1693
      revno:1                   -> このブランチの最初のリビジョンを返す
 
1694
      revno:3:/path/to/branch   -> '/path/to/branch' ブランチの3番目のリビジョンを返す
 
1695
      revno:-1                  -> ブランチの最後のリビジョン。
 
1696
      -2:http://other/branch    -> リモートブランチの最後から2番目のリビジョン。
 
1697
      -1000000                  -> 履歴がとても長くなければ、おそらくは最初のリビジョン。
 
1698
 
 
1699
:revid:
 
1700
 
 
1701
    特定のリビジョンidを提供します。
 
1702
    ブランチの祖先のリビジョンidを指定するために使用できます。
 
1703
    マージと、マージの追加を含む。
 
1704
    例::
 
1705
 
 
1706
      revid:aaaa@bbbb-123456789 -> リビジョン 'aaaa@bbbb-123456789' を選択する
 
1707
 
 
1708
:last:
 
1709
 
 
1710
    最後からn番目のリビジョンを取得するには正の数を提供する。
 
1711
    負の数の提供に関しては 'revno:' の仕様と同じです。
 
1712
    例::
 
1713
 
 
1714
      last:1        -> 最後のバージョンを返す。
 
1715
      last:3        -> 最後の2つ前のリビジョンを返す。
 
1716
 
 
1717
:before:
 
1718
 
 
1719
    そのリビジョンの親を返すリビジョンスペックを提供する。
 
1720
    主にブランチのリビジョンの履歴の中に存在しないリビジョンを検査する際に便利です。
 
1721
 
 
1722
    nullリビジョン(before:0)の親をリクエストするのは間違いです。
 
1723
 
 
1724
    例::
 
1725
 
 
1726
      before:1913    -> revno 1913の親を返す (revno 1912)
 
1727
      before:revid:aaaa@bbbb-1234567890  -> リビジョンaaaa@bbbb-1234567890の親を返す
 
1728
      bzr diff -r before:1913..1913
 
1729
            -> リビジョン1913とその親(1912)の間の変更を見つける
 
1730
               (リビジョン1913が導入する変更が行うこと)。
 
1731
               これは bzr diff -c 1913と同等です
 
1732
 
 
1733
:tag:
 
1734
 
 
1735
    タグはブランチに保存され、'tag'コマンドによって作成される。
 
1736
 
 
1737
:date:
 
1738
 
 
1739
    日付にマッチする最初のリビジョンを選択するためのデータスタンプを提供する。
 
1740
    日付は 'yesterday'、'today'、'tomorrow' もしくはYYYY-MM-DDの文字列です。
 
1741
    与えられた日付(深夜もしくは指定された時間のどちらか)の後の最初のエントリにマッチする。
 
1742
 
 
1743
    昨日以降のすべての変更を表示する方法の1つは次のとおりです::
 
1744
 
 
1745
        bzr log -r date:yesterday..
 
1746
 
 
1747
    例::
 
1748
 
 
1749
      date:yesterday            -> 昨日以降の最初のリビジョンを選択する
 
1750
      date:2006-08-14,17:10:14  -> August 14th, 2006 at 5:10pmの後の最初のリビジョンを選択する。
 
1751
 
 
1752
:ancestor:
 
1753
 
 
1754
    共通の祖先を選択するためにブランチへのパスを提供する。
 
1755
 
 
1756
    共通の祖先は両方のブランチの中に存在する最後のリビジョンです。
 
1757
    通常これはブランチポイントですが、マージされたリビジョンにもなり得ます。
 
1758
 
 
1759
    リモートブランチからマージしなかった変更を除外する一方で、
 
1760
    これはブランチが導入したすべての変更を返すために 'diff' でよく使用されます。
 
1761
 
 
1762
    例::
 
1763
 
 
1764
      ancestor:/path/to/branch
 
1765
      $ bzr diff -r ancestor:../../mainline/branch
 
1766
 
 
1767
:branch:
 
1768
 
 
1769
    最後のリビジョンを選択するためにブランチへのパスを提供する。
 
1770
 
 
1771
    例::
 
1772
 
 
1773
      branch:/path/to/branch
 
1774
 
 
1775
:submit:
 
1776
 
 
1777
    これに対する差分は、このブランチで行われたすべての変更を表示し、
 
1778
    マージされる予定のもののよい予測子です。
 
1779
    投稿ブランチはbundleとmergeコマンドによって使用されます。
 
1780
    投稿ブランチが指定されなければ、親ブランチが代わりに使用されます。
 
1781
 
 
1782
    共通の祖先は両方のブランチ内に存在する最終リビジョンです。 
 
1783
    通常これはブランチポイントですが、マージされたリビジョンにもなり得ます。
 
1784
 
 
1785
    例::
 
1786
 
 
1787
      $ bzr diff -r submit:
 
1788
 
 
1789
 
 
1790
標準オプション
 
1791
===============
 
1792
 
 
1793
標準オプションはすべてのコマンドで有効です。
 
1794
      
 
1795
--help, -h     ヘルプメッセージを表示する。
 
1796
--verbose, -v  詳細な情報を表示する。
 
1797
--quiet, -q    エラーと警告のみ表示する。
 
1798
 
 
1799
グローバルオプションとは異なり、標準オプションはエイリアスで利用可能です。
 
1800
 
 
1801
 
 
1802
ステータスフラグ
 
1803
==================
 
1804
 
 
1805
簡潔な方法で作業ツリーへの変更を要約するためにステータスフラグが使用されます。これらは次の形式をとります::
 
1806
 
 
1807
   xxx   <filename>
 
1808
 
 
1809
カラムの意味は次のとおりです。
 
1810
カラム 1 - バージョン管理/リネーム::
 
1811
 
 
1812
  + バージョン管理されているファイル
 
1813
  - バージョン管理されていないファイル
 
1814
  R リネームされたファイル
 
1815
  ? 未知のファイル
 
1816
  C 衝突した内容を持つファイル
 
1817
  P マージを追加するためのエントリ(ファイルではない)
 
1818
 
 
1819
カラム 2 - コンテンツ::
 
1820
 
 
1821
  N 作成されたファイル
 
1822
  D 削除されたファイル
 
1823
  K 変更されたファイルの種類
 
1824
  M 修正されたファイル
 
1825
 
 
1826
カラム 3 - 実行::
 
1827
 
 
1828
  * 実行が少し変更された
 
1829
 
 
1830
 
 
1831
URLの識別子
 
1832
============
 
1833
 
 
1834
サポートされるURLの接頭辞::
 
1835
 
 
1836
  aftp://             アクティブFTPを利用したアクセス
 
1837
  bzr://              Bazaarスマートサーバーを利用したファーストアクセス
 
1838
  bzr+ssh://          SSHを通したBazaarスマートサーバーを利用したファーストアクセス
 
1839
  file://             標準ファイルシステムを利用したアクセス(デフォルト)
 
1840
  ftp://              パッシブFTPを利用したアクセス
 
1841
  http://             ウェブにエクスポートされたブランチへのリードオンリーのアクセス。
 
1842
  https://            SSLを利用したウェブにエクスポートされたブランチへのリードオンリーのアクセス。
 
1843
  sftp://             SFTPを利用したアクセス(大抵のSSHサーバーはSFTPを提供する)。
 
1844
 
 
1845
 
 
1846
.. _authentication: `認証の設定`_
 
1847
.. _bugs: `バグトラッカーの設定`_
 
1848
.. _configuration: `構成設定`_
 
1849
.. _conflicts: `衝突のタイプ`_
 
1850
.. _current-formats: `現在のストレージフォーマット`_
 
1851
.. _env-variables: `環境変数`_
 
1852
.. _global-options: `グローバルオプション`_
 
1853
.. _other-formats: `その他のストレージフォーマット`_
 
1854
.. _revisionspec: `リビジョンの識別子`_
 
1855
.. _standard-options: `標準オプション`_
 
1856
.. _status-flags: `ステータスフラグ`_
 
1857
.. _urlspec: `URLの識別子`_
 
1858
 
 
1859
 
 
1860
 
 
1861
コマンド
 
1862
#########
 
1863
 
 
1864
add
 
1865
===
 
1866
:目的: 指定したファイルもしくはディレクトリを追加する。
 
1867
:使い方:   bzr add [FILE...]
 
1868
 
 
1869
:オプション:
 
1870
  --dry-run            何が行われるか表示するが、実際には行わない。
 
1871
  -v, --verbose        詳細な情報を表示する。
 
1872
  --no-recurse         ディレクトリの内容を再帰的に追加しない。
 
1873
  -h, --help           ヘルプメッセージを表示する。
 
1874
  -q, --quiet          エラーと警告だけ表示する。
 
1875
  --file-ids-from=ARG  このツリーからファイルのidを探索する。
 
1876
 
 
1877
:説明:
 
1878
  non-recursiveモードでは、以前無視されたファイルであっても、
 
1879
  名前つきのすべてのアイテムが追加されます。
 
1880
  名前つきファイルがすでにバージョン管理されている場合は警告が表示されます。
 
1881
  
 
1882
  recursiveモード(デフォルト)では、ファイルは同じ方法で扱われますが、
 
1883
  ディレクトリに対するふるまいは異なります。
 
1884
  すでにバージョン管理されているディレクトリであれば警告は表示されません。
 
1885
  すべてのディレクトリは、バージョン管理されているかいないかに関わらず、
 
1886
  ファイルもしくはバージョン管理も無視もされているサブディレクトリのための検索対象になり、
 
1887
  これらは追加されます。
 
1888
  この検索はバージョン管理されたディレクトリにも再帰的に進められます。
 
1889
  名前が渡されなければ、'.'が想定されます。
 
1890
  
 
1891
  それゆえ単に 'bzr add' を実行すると現在未知であるファイルのすべてがバージョン管理されます。
 
1892
  
 
1893
  親ディレクトリがバージョン管理されていないファイルを追加すると
 
1894
  親およびそのrootまでも暗黙の内に追加されます。
 
1895
  このことが意味するのはディレクトリを明示的に追加する必要はなく、
 
1896
  ディレクトリの中のファイルを1つ追加するときにそれらのディレクトリも追加されます。
 
1897
  
 
1898
  --dry-runは追加されるファイルを表示しますが、それらを実際に追加しません。
 
1899
  
 
1900
  --file-ids-fromは提供されたパスからファイルのidの使用を試みます。
 
1901
  これは同じファイル名を持ちマッチするディレクトリの発見をするためにidを探し、また純粋なパスによって行います。
 
1902
  このオプションが必要になるのはめったにありませんが、後でマージする2つのブランチに同じ論理ファイルを追加する
 
1903
  ときに便利です(2つの異なる追加を衝突として表示しません)。
 
1904
  別のプロジェクトをこのプロジェクトのサブディレクトリにマージする際にも便利です。
 
1905
 
 
1906
:関連コマンド: `remove`_
 
1907
 
 
1908
 
 
1909
alias
 
1910
=====
 
1911
:目的: エイリアスの設定/設定解除と表示を行う。
 
1912
:使い方:   bzr alias [NAME]
 
1913
 
 
1914
:オプション:
 
1915
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
1916
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
1917
  --remove       エイリアスを削除する。
 
1918
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
1919
 
 
1920
:例:
 
1921
    現在のエイリアスを表示するには::
 
1922
 
 
1923
        bzr alias
 
1924
 
 
1925
    'll'用に指定されたエイリアスを表示するには::
 
1926
 
 
1927
        bzr alias ll
 
1928
 
 
1929
    'll'のエイリアスを設定するには::
 
1930
 
 
1931
        bzr alias ll="log --line -r-10..-1"
 
1932
 
 
1933
    'll'のエイリアスを削除するには::
 
1934
 
 
1935
        bzr alias --remove ll
 
1936
 
 
1937
 
 
1938
 
 
1939
annotate
 
1940
========
 
1941
:目的: ファイルのそれぞれの行のoriginを表示する。
 
1942
:使い方:   bzr annotate FILENAME
 
1943
 
 
1944
:オプション:
 
1945
  --all                 すべての行の注釈を表示する。
 
1946
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
1947
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
1948
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
1949
  --long                注釈のコミット日時を表示する。
 
1950
  --show-ids            内部のオブジェクトidを表示する。
 
1951
  -r ARG, --revision=ARG
 
1952
                        "help revisionspec"の詳細を参照。
 
1953
 
 
1954
:説明:
 
1955
  このコマンドは与えられたファイルの、変更によって導入されたリビジョン、
 
1956
  筆者と日付を示す注釈を左側で表示します。
 
1957
  
 
1958
  連続した行の続きに関してoriginが同じ場合、
 
1959
  --allオプションが渡されない限り、これはトップでのみ表示されます。
 
1960
 
 
1961
:エイリアス:  ann, blame, praise
 
1962
 
 
1963
 
 
1964
bind
 
1965
====
 
1966
:目的: 現在のブランチを提供されたブランチのチェックアウトに変換する。
 
1967
:使い方:   bzr bind [LOCATION]
 
1968
 
 
1969
:オプション:
 
1970
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
1971
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
1972
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
1973
 
 
1974
:説明:
 
1975
  チェックアウトに変換されると、コミットはローカルブランチに適用される前に
 
1976
  コミットはマスターブランチを継承しなければなりません。
 
1977
 
 
1978
  ローカルに設定されない限りバインドされたブランチは
 
1979
  マスターブランチのニックネームを使用します。
 
1980
  この場合、バインディングはローカルなニックネームをマスターのものに更新します。
 
1981
 
 
1982
:関連コマンド: `checkout`_, `unbind`_
 
1983
 
 
1984
 
 
1985
branch
 
1986
======
 
1987
:目的: ブランチの新しいコピーを作成する。
 
1988
:使い方:   bzr branch FROM_LOCATION [TO_LOCATION]
 
1989
 
 
1990
:オプション:
 
1991
  --stacked             ソースブランチを参照するスタックドブランチを作成する。
 
1992
                        すべてのオペレーションに関して
 
1993
                        新しいブランチはソースブランチの利用可能性に依存する。
 
1994
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
1995
  --standalone          利用可能であっても共用リポジトリを使用しない。
 
1996
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
1997
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
1998
  --hardlink            可能な作業ツリーファイルをハードリンクする。
 
1999
  -r ARG, --revision=ARG
 
2000
                        詳細は "help revisionspec" を参照。
 
2001
 
 
2002
:説明:
 
2003
  TO_LOCATIONが省略されると、FROM_LOCATIONの最終コンポーネントが使用されます。
 
2004
  言い換えると、 "branch ../foo/bar" は./bar を作成しようとします。
 
2005
  FROM_LOCATIONが/を持たない もしくは埋め込みのパスの区切り文字を持つ場合
 
2006
  冒頭のスキームもしくはドライブの識別子を剥ぎ取ることで、
 
2007
  FROM_LOCATIONからTO_LOCATIONが得られます。
 
2008
  たとえば、"branch lp:foo-bar"は./foo-barを作成しようとします。
 
2009
  
 
2010
  ブランチの特定のリビジョンを読み取るには、
 
2011
  "branch foo/bar -r 5"のような、--revisionパラメータを提供します。
 
2012
 
 
2013
:エイリアス:  get, clone
 
2014
:関連コマンド: `checkout`_
 
2015
 
 
2016
 
 
2017
break-lock
 
2018
==========
 
2019
:目的: リポジトリ、ブランチもしくは作業ディレクトリのデッドロックをブレークする。
 
2020
:使い方:   bzr break-lock [LOCATION]
 
2021
 
 
2022
:オプション:
 
2023
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2024
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2025
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2026
 
 
2027
:説明:
 
2028
  警告: ロックを保持するプロセスが停止したときにのみロックはブレークします。
 
2029
  
 
2030
  'bzr info'コマンドを通して開いているロックに関する情報を得ることができます。
 
2031
 
 
2032
:例:
 
2033
    bzr break-lock
 
2034
 
 
2035
 
 
2036
 
 
2037
cat
 
2038
===
 
2039
:目的: 与えられたリビジョンのファイルの内容を標準出力に書き込む。
 
2040
:使い方:   bzr cat FILENAME
 
2041
 
 
2042
:オプション:
 
2043
  -r ARG, --revision=ARG
 
2044
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2045
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2046
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2047
  --name-from-revision  古いツリーのパス名。
 
2048
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2049
 
 
2050
:説明:
 
2051
  リビジョンが指定されなければ、最後のリビジョンが使用されます。
 
2052
  
 
2053
  注意: バイナリファイルでこのコマンドを使用する際には
 
2054
        標準出力をリダイレクトするように気をつけてください。
 
2055
 
 
2056
:関連コマンド: `ls`_
 
2057
 
 
2058
 
 
2059
check
 
2060
=====
 
2061
:目的: 作業ツリーの構造、ブランチの一貫性、とリポジトリの履歴をバリデートする。
 
2062
:使い方:   bzr check [PATH]
 
2063
 
 
2064
:オプション:
 
2065
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2066
  --tree         現在のディレクトリに関連した作業ツリーをチェックする。
 
2067
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2068
  --repo         現在のディレクトリに関連したリポジトリをチェックする。
 
2069
  --branch       現在のディレクトリに関連したブランチをチェックする。
 
2070
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2071
 
 
2072
:説明:
 
2073
  このコマンドはデータの破損もしくはbzrのバグを検出するために
 
2074
  ブランチとリポジトリストレージに関するさまざまな不変量をチェックします・
 
2075
  
 
2076
  問題が検出された場合のみ作業ツリーとブランチのチェックは出力をします。
 
2077
  リポジトリチェックの出力フィールドは次のとおりです:
 
2078
  
 
2079
      revisions: これはチェックされるリビジョンの番号です。
 
2080
          これは問題を示しません。
 
2081
      versionedfiles: これはチェックされるバージョン管理されたファイルの数です。
 
2082
          これは問題を示しません。
 
2083
      unreferenced ancestors: 他のテキストの祖先であるテキストは、
 
2084
          リビジョンの祖先によって適切に参照されません。
 
2085
          これはBazaarが対処できるsubtleな問題です。
 
2086
      unique file texts: チェックされるリビジョンで見つかる
 
2087
          ファイルの内容の合計数です。これは問題を示しません。
 
2088
      repeated file texts: チェックされるリビジョンで見つかる、
 
2089
          繰り返されるテキストの合計数です。
 
2090
          テキストのエントリが修正されたときにテキストは繰り返しできますが、
 
2091
          ファイルの内容は繰り返しできません。
 
2092
          これは問題を示しません。
 
2093
  
 
2094
  制限が指定されなければ、すべてのBazaarデータはチェックされる位置で見つかります。
 
2095
 
 
2096
:例:
 
2097
    'foo' でのツリーとブランチをチェックする::
 
2098
 
 
2099
        bzr check --tree --branch foo
 
2100
 
 
2101
    'bar'でのリポジトリのみをチェックする::
 
2102
 
 
2103
        bzr check --repo bar
 
2104
 
 
2105
    'baz' ですべてをチェックする::
 
2106
 
 
2107
        bzr check baz
 
2108
 
 
2109
:関連コマンド: `reconcile`_
 
2110
 
 
2111
 
 
2112
checkout
 
2113
========
 
2114
:目的: 既存のブランチの新しいチェックアウトを作成する。
 
2115
:使い方:   bzr checkout [BRANCH_LOCATION] [TO_LOCATION]
 
2116
 
 
2117
:オプション:
 
2118
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2119
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2120
  --files-from=ARG      このツリーからファイルの内容を取得する。
 
2121
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2122
  --hardlink            利用可能な作業ツリーファイルをハードリンクする。
 
2123
  --lightweight         軽量チェックアウトを実行する。オペレーションに関して
 
2124
                        軽量チェックアウトはブランチへの権限に依存する。
 
2125
                        通常のチェックアウトはdiffやstatusのようなアクセスが
 
2126
                        不要な共通のオペレーションを実行可能で、
 
2127
                        ローカルコミットもサポートします。
 
2128
  -r ARG, --revision=ARG
 
2129
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2130
 
 
2131
:説明:
 
2132
  BRANCH_LOCATIONが省略されると、'.'で見つかるブランチ用に
 
2133
  チェックアウトは作業ツリーを再構成します。
 
2134
  作業ツリーを削除した場合もしくはこれがけっして作成されない場合
 
2135
  - すなわち、SFTPを使用してブランチを現在の位置にpushする場合、これは便利です。
 
2136
  
 
2137
  TO_LOCATIONが省略されると、BRANCH_LOCATIONの最後のコンポーネントが使用されます。
 
2138
  言い換えると、"checkout ../foo/bar" は./barを作成しようとします。
 
2139
  BRANCH_LOCATIONが has no /を持たないもしくはパスの区切り文字が埋め込まれている場合、
 
2140
  先頭のスキームもしくはドライブの識別子を除去することでBRANCH_LOCATIONからTO_LOCATIONが
 
2141
  得られます。たとえば、"checkout lp:foo-bar"は./foo-barを作成しようとします。
 
2142
  
 
2143
  特定のリビジョンのブランチを読み取るには、
 
2144
  "checkout foo/bar -r 5"のように--revisionパラメータを提供します。 
 
2145
  これはすぐに時代遅れになりますが[なのでコミットできない] 
 
2146
  役に立つことがあります(すなわち古いコードを検査するため)。
 
2147
 
 
2148
:エイリアス:  co
 
2149
:関連コマンド: `branch`_, `チェックアウト`_
 
2150
 
 
2151
 
 
2152
commit
 
2153
======
 
2154
:目的: 変更を新しいリビジョンにコミットする。
 
2155
:使い方:   bzr commit [SELECTED...]
 
2156
 
 
2157
:オプション:
 
2158
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2159
  --author=ARG          著者の名前がコミッターとは異なる場合、著者の名前を設定する。
 
2160
  --unchanged           何も変更されていなくてもコミットする。
 
2161
  --fixes=ARG           このリビジョンをバグが修正されたものとしてマークする。
 
2162
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2163
  --show-diff           メッセージが提供されないとき、
 
2164
                        メッセージエディタでステータスの要約と一緒に差分を表示する。
 
2165
  --strict              作業ツリーの中に未知のファイルが存在する場合コミットを拒否する。
 
2166
  -F MSGFILE, --file=MSGFILE
 
2167
                        このファイルからコミットメッセージを取得する。
 
2168
  -x ARG, --exclude=ARG
 
2169
                        与えられたパスへの変更を考慮しない。
 
2170
  -m ARG, --message=ARG
 
2171
                        新しいリビジョンの説明。
 
2172
  --local               バインドされたブランチにローカルコミットを実行する。
 
2173
                        通常のコミットが実行されるまで
 
2174
                        ローカルコミットはマスターブランチにpushされません。
 
2175
 
 
2176
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2177
 
 
2178
:説明:
 
2179
  引数が渡されなければ、ツリー全体がコミットされます。
 
2180
  
 
2181
  選択されたファイルが指定されると、これらのファイルへの変更のみがコミットされます。
 
2182
  ディレクトリが指定されるとディレクトリとその中のすべてがコミットされます。
 
2183
  
 
2184
  excludesが渡されるとき、これらは選択されたファイルよりも優先されます。
 
2185
  たとえば、fooの範囲での変更のみコミットされますが、foo/barの範囲の変更はコミットされません::
 
2186
  
 
2187
    bzr commit foo -x foo/bar
 
2188
  
 
2189
  変更の著者がコミッターと同じ人物でなければ、
 
2190
  --authorオプションを使用して著者の名前を指定できます。
 
2191
  名前はコミッターidと同じフォーマットです。たとえば"John Doe <jdoe@example.com>"です。
 
2192
  
 
2193
  コミットされるツリーが無効である場合選択されたファイルのコミットが失敗することがあります。
 
2194
  次の一連のコマンドを考えてみましょう::
 
2195
  
 
2196
    bzr init foo
 
2197
    mkdir foo/bar
 
2198
    bzr add foo/bar
 
2199
    bzr commit foo -m "committing foo"
 
2200
    bzr mv foo/bar foo/baz
 
2201
    mkdir foo/bar
 
2202
    bzr add foo/bar
 
2203
    bzr commit foo/bar -m "committing bar but not baz"
 
2204
  
 
2205
  上記の例において、最終コミットは故意に失敗します。
 
2206
  これによってユーザーは、同時に、最初に個別に、もしくはまったく
 
2207
  リネームしたくないかどうかを決める機会を得ます。
 
2208
  (一般的なルールとして、判断がつかないとき、Bazaarは安全に物事を行う方針を持ちます。)
 
2209
  
 
2210
  注: マージの後の選択されたファイルのコミットはまだサポートされていません。
 
2211
 
 
2212
:エイリアス:  ci, checkin
 
2213
:関連コマンド: `bugs`_, `uncommit`_
 
2214
 
 
2215
 
 
2216
conflicts
 
2217
=========
 
2218
:目的: 衝突を持つファイルの一覧を表示する。
 
2219
:使い方:   bzr conflicts
 
2220
 
 
2221
:オプション:
 
2222
  --text         テキストの衝突を持つファイルのパスの一覧を表示する。
 
2223
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2224
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2225
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2226
 
 
2227
:説明:
 
2228
  マージは2つのブランチの変更を結合するために最善を尽くしますが、
 
2229
  人間だけが修正できるある種の問題が存在します。
 
2230
  この問題に遭遇するとき、衝突がマークされます。
 
2231
  衝突はコミットする前に何かを修正する必要があることを意味します。
 
2232
  
 
2233
  通常の衝突は短く人間が読めるメッセージとして一覧が示されます。
 
2234
  --textが提供される場合、代わりに、テキストの衝突を持つファイルのパスの一覧が表示されます。
 
2235
  (これはテキストの衝突を持つファイルをすべて編集するために便利です。)
 
2236
  
 
2237
  問題を修正したらbzr resolveを使用します。
 
2238
 
 
2239
:関連コマンド: `resolve`_
 
2240
 
 
2241
 
 
2242
 
 
2243
deleted
 
2244
=======
 
2245
:目的: 作業ツリーの中で削除されたファイルの一覧を表示する。
 
2246
:使い方:   bzr deleted
 
2247
 
 
2248
:オプション:
 
2249
  --show-ids     内部のオブジェクトidを表示する。
 
2250
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2251
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2252
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2253
 
 
2254
:関連コマンド: `ls`_, `status`_
 
2255
 
 
2256
 
 
2257
diff
 
2258
====
 
2259
:目的: リビジョンもしくはブランチの間の、作業ツリーの中の違いを表示する。
 
2260
:使い方:   bzr diff [FILE...]
 
2261
 
 
2262
:オプション:
 
2263
  --old=ARG             から比較するブランチ/ツリー。
 
2264
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2265
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2266
  -p ARG, --prefix=ARG  コロンによって区切られた2つの値として
 
2267
                        新旧のファイル名に追加される接頭辞を設定する(たとえば"old/:new/")。
 
2268
  --using=ARG           ファイルを比較するためにこのコマンドを使用する。
 
2269
  --new=ARG             へ比較するブランチ/ツリー。
 
2270
  -r ARG, --revision=ARG
 
2271
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2272
  --diff-options=ARG    これらのオプションを外部diffプログラムに渡す。
 
2273
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンによって導入された変更を選択する。
 
2274
                        "help revisionspec"も参照。
 
2275
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2276
 
 
2277
:説明:
 
2278
  引数が渡されなければ、現在のツリーに対するすべての変更の一覧が表示されます。
 
2279
  ファイルが渡されれば、これらのファイルの中の変更の一覧だけが表示されます。
 
2280
  リモートと複数のブランチは--oldと--newオプションを使用して比較できます。
 
2281
  これらのオプションが提供されなければ、両方のデフォルトは、存在すれば最初の引数、
 
2282
  引数が渡されなければ現在のツリーから得られます。
 
2283
  
 
2284
  "bzr diff -p1" は "bzr diff --prefix old/:new/"と同等で、
 
2285
  "patch -p1"に最適なパッチが生成されます。
 
2286
 
 
2287
:例:
 
2288
    作業ツリーと最終コミットの間の違いを表示する::
 
2289
 
 
2290
        bzr diff
 
2291
 
 
2292
    作業ツリーとリビジョン1の間の違い::
 
2293
 
 
2294
        bzr diff -r1
 
2295
 
 
2296
    リビジョン1とリビジョン2の間の違い::
 
2297
 
 
2298
        bzr diff -r1..2
 
2299
 
 
2300
    ブランチxxxのリビジョン1とリビジョン2の間の違い::
 
2301
 
 
2302
        bzr diff -r1..2 xxx
 
2303
 
 
2304
    NEWSファイルの違いだけ表示する::
 
2305
 
 
2306
        bzr diff NEWS
 
2307
 
 
2308
    NEWSファイルに対する作業ツリーの中の違いを表示する::
 
2309
 
 
2310
        bzr diff xxx/NEWS
 
2311
 
 
2312
    xxxブランチからこの作業ツリーの違いを表示する:
 
2313
 
 
2314
        bzr diff --old xxx
 
2315
 
 
2316
    NEWSファイルに対する2つのブランチの違いを表示する::
 
2317
 
 
2318
        bzr diff --old xxx --new yyy NEWS
 
2319
 
 
2320
    'bzr diff'と同じであるがold/とnew/でパスに接頭辞を追加する::
 
2321
 
 
2322
        bzr diff --prefix old/:new/
 
2323
 
 
2324
:Exitの値:
 
2325
    1 - 変更された
 
2326
    2 - 表現できない変更
 
2327
    3 - エラー
 
2328
    0 - 変更なし
 
2329
 
 
2330
 
 
2331
:エイリアス:  di, dif
 
2332
:関連コマンド: `status`_
 
2333
 
 
2334
 
 
2335
export
 
2336
======
 
2337
:目的: 現在のリビジョンを指定されたディレクトリもしくはアーカイブにエクスポートする。
 
2338
:使い方:   bzr export DEST [BRANCH_OR_SUBDIR]
 
2339
 
 
2340
:オプション:
 
2341
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2342
  --format=ARG          Type of file to export to.
 
2343
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2344
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2345
  --root=ARG            エクスポートされたファイル内部のrootディレクトリの名前。
 
2346
  -r ARG, --revision=ARG
 
2347
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2348
 
 
2349
:説明:
 
2350
  リビジョンが指定されなければこれは最終コミットのリビジョンをエクスポートします。
 
2351
  
 
2352
  フォーマットはtar、tgz、tbz2のような"exporter"の名前になることができます。
 
2353
  何も渡されなければ、拡張子かrフォーマットを見つけようとします。
 
2354
  拡張子が見つからなければディレクトリにエクスポートします(--format=dirと同等)。
 
2355
  
 
2356
  rootが提供されると、これはコンテナフォーマット(tar、zip、その他)内部のrootディレクトリとして使用されます。
 
2357
  これが提供されなければエクスポートされるファイル名へのデフォルトになります。
 
2358
  rootオプションは'dir'フォーマットに対して効果がありません。
 
2359
  
 
2360
  ブランチが省略されると現在の作業ディレクトリを含むブランチが使用されます。
 
2361
  
 
2362
  注: ASCIIではないファイル名でのツリーのエクスポートはサポートされません。
 
2363
  
 
2364
    ==========================       =========================
 
2365
    サポートされるフォーマット        拡張子で自動検出
 
2366
    ==========================       =========================
 
2367
       dir                              (none)
 
2368
       tar                               .tar
 
2369
       tbz2                              .tar.bz2, .tbz2
 
2370
       tgz                               .tar.gz, .tgz
 
2371
       zip                               .zip
 
2372
    ==========================       =========================
 
2373
 
 
2374
 
 
2375
 
 
2376
help
 
2377
====
 
2378
:目的: コマンドもしくは他のトピックのヘルプを表示する。
 
2379
:使い方:   bzr help [TOPIC]
 
2380
 
 
2381
:オプション:
 
2382
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2383
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2384
  --long         すべてのコマンドのヘルプを表示する。
 
2385
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2386
 
 
2387
:エイリアス:  ?, --help, -?, -h
 
2388
:関連コマンド: topics
 
2389
 
 
2390
 
 
2391
ignore
 
2392
======
 
2393
:目的: 指定されたファイルもしくはパターンを無視する。
 
2394
:使い方:   bzr ignore [NAME_PATTERN...]
 
2395
 
 
2396
:オプション:
 
2397
  --old-default-rules   bzr < 0.9で使用される無視ルールを書き出す。
 
2398
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2399
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2400
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2401
 
 
2402
:説明:
 
2403
  パターンの構文の詳細は ``bzr help patterns`` を参照。
 
2404
  
 
2405
  無視リストからパターンを除外するには、.bzrignoreファイルを編集します。
 
2406
  追加した後で、コマンドを使用して間接的に、もしくはエディタを使用して
 
2407
  直接そのファイルを編集もしくは削除した後で、そのコミットを確認してください。
 
2408
  
 
2409
  注: シェルのワイルドカードを含む無視パターンはUnixのシェルからクォートされなければなりません。
 
2410
 
 
2411
:例:
 
2412
    トップレベルのMakefileを無視する::
 
2413
 
 
2414
        bzr ignore ./Makefile
 
2415
 
 
2416
    すべてのディレクトリのクラスファイルを無視する::
 
2417
 
 
2418
        bzr ignore "*.class"
 
2419
 
 
2420
    libディレクトリ下の.oファイルを無視する::
 
2421
 
 
2422
        bzr ignore "lib/**/*.o"
 
2423
 
 
2424
    libディレクトリ下の.oファイルを無視する::
 
2425
 
 
2426
        bzr ignore "RE:lib/.*\.o"
 
2427
 
 
2428
    "debian"トップレベルディレクトリ以外のすべてを無視する::
 
2429
 
 
2430
        bzr ignore "RE:(?!debian/).*"
 
2431
 
 
2432
:関連コマンド: `ignored`_, `パターン`_, `status`_
 
2433
 
 
2434
 
 
2435
ignored
 
2436
=======
 
2437
:目的: 無視するファイルとそれらにマッチするパターンの一覧を表示する。
 
2438
:使い方:   bzr ignored
 
2439
 
 
2440
:オプション:
 
2441
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2442
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2443
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2444
 
 
2445
:説明:
 
2446
  無視されるファイルと無視パターンのすべての一覧を表示します。
 
2447
  
 
2448
  代わりにファイルの一覧だけを表示するには::
 
2449
  
 
2450
      bzr ls --ignored
 
2451
 
 
2452
:関連コマンド: `ignore`_, `ls`_
 
2453
 
 
2454
 
 
2455
info
 
2456
====
 
2457
:目的: 作業ツリー、ブランチもしくはリポジトリに関する情報を表示する。
 
2458
:使い方:   bzr info [LOCATION]
 
2459
 
 
2460
:オプション:
 
2461
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2462
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2463
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2464
 
 
2465
:説明:
 
2466
  このコマンドはツリー、ブランチもしくはリポジトリに関連する既知の位置とフォーマットのすべてを表示します。
 
2467
  統計情報はそれぞれのレポートに含まれます。
 
2468
  
 
2469
  ブランチと作業ツリーは見つからないリビジョンもレポートします。
 
2470
 
 
2471
:関連項目: `リポジトリ`_, `revno`_, `作業ツリー`_
 
2472
 
 
2473
 
 
2474
init
 
2475
====
 
2476
:目的: ディレクトリをバージョン管理下にあるブランチにする。
 
2477
:使い方:   bzr init [LOCATION]
 
2478
 
 
2479
:オプション:
 
2480
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2481
  --create-prefix       ブランチに通じるパスがまだ存在していなければそれを作成する。
 
2482
  --append-revisions-only
 
2483
                        revnosもしくは既存のログを変更しない。
 
2484
                        リビジョンを追加するのみ。
 
2485
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2486
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2487
 
 
2488
  ブランチのフォーマット::
 
2489
 
 
2490
    --format=ARG        このブランチのフォーマットを指定する。"help formats"を参照。
 
2491
    --1.12-preview      ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
 
2492
    --1.12-preview-rich-root
 
2493
                        rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)
 
2494
    --1.6               スタックをサポートするリポジトリに基づいたブランチとパック。
 
2495
    --1.6.1-rich-root   スタックとリッチなrootデータをサポートするリポジトリに基づいた
 
2496
                        ブランチとパック(bzr-svnに必要)。
 
2497
    --1.9               btreeインデックスを使用するリポジトリに基づいたブランチとパック
 
2498
    --1.9-rich-root     btreeインデックスとリッチrootデータを使用する
 
2499
                        リポジトリに基づいたブランチとパック(bzr-svnに必要)。
 
2500
    --default           0.92の新しい機能: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
 
2501
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
 
2502
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用しますが
 
2503
                        bzr < 0.92では読むことができません。
 
2504
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。
 
2505
                        詳細な情報は http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/packrepo.html を参照。
 
2506
    --development       現在の開発フォーマット。データをpack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)
 
2507
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
 
2508
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
 
2509
                        使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-repo.html を参照して頂くようお願いします。
 
2510
    --development-subtree
 
2511
                        現在の開発フォーマットで、subtreeバリアント。
 
2512
                        データをpack-0.92-subtree(とpack-0.92-subtreeと互換性のある)
 
2513
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
 
2514
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devでのみ読み込みできる。
 
2515
                        使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-
 
2516
                        repo.html をご覧いただくようお願いします。
 
2517
    --dirstate          0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーション。
 
2518
                        ネットワークを通したアクセスのときbzr 0.8とそれ以降と互換性がある。
 
2519
    --dirstate-tags     0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションで 
 
2520
                        ネットワークオペレーションに関するスケーリングを改善。 
 
2521
                        タグのサポートを追加。bzr < 0.15とは互換性がない。
 
2522
    --knit              knitsを使用するフォーマット。bzr <= 0.14との相互運用に推奨。
 
2523
    --metaweave         0.8での暫定フォーマット。knitよりも遅い。
 
2524
    --pack-0.92         0.92の新しいフォーマット: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
 
2525
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
 
2526
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できるがbzr < 0.92.によって読み込みできない。
 
2527
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていた。
 
2528
                        詳細な情報に関しては、 http://doc
 
2529
                        .bazaar-vcs.org/latest/developers/packrepo.html を参照。
 
2530
    --rich-root         1.0の新しいフォーマット。ツリーrootのベターな扱い。
 
2531
                        bzr < 1.0と互換性がない。
 
2532
    --rich-root-pack    1.0の新しいフォーマット: rich-rootデータをサポートする
 
2533
                        pack-0.92のバリアント(bzr-svnに必要)。
 
2534
    --weave             0.8以前のフォーマット。knitよりも遅く
 
2535
                        チェックアウトもしくは共用リポジトリをサポートしない。
 
2536
 
 
2537
:説明:
 
2538
  空のブランチを作成するもしくは既存のプロジェクトをインポートする前に使用します。
 
2539
  
 
2540
  親ディレクトリの位置にリポジトリが存在する場合、
 
2541
  ブランチの履歴はリポジトリに保存されます。
 
2542
  さもなければinitは.bzrのディレクトリに独自の履歴を運ぶスタンドアロンのブランチを作成します。
 
2543
  
 
2544
  ロケーションにブランチがすでにあるが作業ツリーがない場合、ツリーは'bzr checkout'で投入できます。
 
2545
  
 
2546
  ファイルのツリーをインポートする方法のレシピです::
 
2547
  
 
2548
      cd ~/project
 
2549
      bzr init
 
2550
      bzr add .
 
2551
      bzr status
 
2552
      bzr commit -m "imported project"
 
2553
 
 
2554
:関連コマンド: `branch`_, `checkout`_, `init-repository`_
 
2555
 
 
2556
 
 
2557
init-repository
 
2558
===============
 
2559
:目的: ブランチを保持する共用リポジトリを作成する。
 
2560
:使い方:   bzr init-repository LOCATION
 
2561
 
 
2562
:オプション:
 
2563
  --no-trees            リポジトリのブランチはデフォルトで作業ツリーを持ちません。
 
2564
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2565
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2566
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2567
 
 
2568
  ブランチのフォーマット::
 
2569
 
 
2570
    --format=ARG        このブランチのフォーマットを指定する。"help formats"を参照。
 
2571
    --1.12-preview      ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
 
2572
    --1.12-preview-rich-root
 
2573
                        rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)
 
2574
    --1.6               スタックをサポートするリポジトリに基づいたブランチとパック。
 
2575
    --1.6.1-rich-root   スタックとリッチなrootデータをサポートするリポジトリに基づいた
 
2576
                        ブランチとパック(bzr-svnに必要)。
 
2577
    --1.9               btreeインデックスを使用するリポジトリに基づいたブランチとパック
 
2578
    --1.9-rich-root     btreeインデックスとリッチrootデータを使用する
 
2579
                        リポジトリに基づいたブランチとパック(bzr-svnに必要)。
 
2580
    --default           0.92の新しい機能: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
 
2581
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
 
2582
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用しますが
 
2583
                        bzr < 0.92では読むことができません。
 
2584
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。
 
2585
                        詳細な情報は http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/packrepo.html を参照。
 
2586
    --development       現在の開発フォーマット。データをpack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)
 
2587
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
 
2588
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
 
2589
                        使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-repo.html を参照して頂くようお願いします。
 
2590
    --development-subtree
 
2591
                        現在の開発フォーマットで、subtreeバリアント。
 
2592
                        データをpack-0.92-subtree(とpack-0.92-subtreeと互換性のある)
 
2593
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
 
2594
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devでのみ読み込みできる。
 
2595
                        使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-
 
2596
                        repo.html をご覧いただくようお願いします。
 
2597
    --dirstate          0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーション。
 
2598
                        ネットワークを通したアクセスのときbzr 0.8とそれ以降と互換性がある。
 
2599
    --dirstate-tags     0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションで 
 
2600
                        ネットワークオペレーションに関するスケーリングを改善。 
 
2601
                        タグのサポートを追加。bzr < 0.15とは互換性がない。
 
2602
    --knit              knitsを使用するフォーマット。bzr <= 0.14との相互運用に推奨。
 
2603
    --metaweave         0.8での暫定フォーマット。knitよりも遅い。
 
2604
    --pack-0.92         0.92の新しいフォーマット: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
 
2605
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
 
2606
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できるがbzr < 0.92.によって読み込みできない。
 
2607
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていた。
 
2608
                        詳細な情報に関しては、 http://doc
 
2609
                        .bazaar-vcs.org/latest/developers/packrepo.html を参照。
 
2610
    --rich-root         1.0の新しいフォーマット。ツリーrootのベターな扱い。
 
2611
                        bzr < 1.0と互換性がない。
 
2612
    --rich-root-pack    1.0の新しいフォーマット: rich-rootデータをサポートする
 
2613
                        pack-0.92のバリアント(bzr-svnに必要)。
 
2614
    --weave             0.8以前のフォーマット。knitよりも遅く
 
2615
                        チェックアウトもしくは共用リポジトリをサポートしない。
 
2616
 
 
2617
:説明:
 
2618
  ブランチのディレクトリではなく、リポジトリにリビジョンを保存する
 
2619
  リポジトリディレクトリの元で作成された新しいブランチ。
 
2620
  
 
2621
  --no-treesオプションが使用されるとリポジトリのブランチはデフォルトで作業ツリーを持ちません。
 
2622
 
 
2623
:例:
 
2624
    ブランチだけを保有する共用リポジトリを作成する::
 
2625
 
 
2626
        bzr init-repo --no-trees repo
 
2627
        bzr init repo/trunk
 
2628
 
 
2629
    軽量チェックアウトを作成する::
 
2630
 
 
2631
        bzr checkout --lightweight repo/trunk trunk-checkout
 
2632
        cd trunk-checkout
 
2633
        (add files here)
 
2634
 
 
2635
:エイリアス:  init-repo
 
2636
:関連項目: `branch`_, `checkout`_, `init`_, `リポジトリ`_
 
2637
 
 
2638
 
 
2639
log
 
2640
===
 
2641
:目的: ブランチ、ファイル、もしくはディレクトリのログを表示する。
 
2642
:使い方:   bzr log [LOCATION]
 
2643
 
 
2644
:オプション:
 
2645
  -v, --verbose         それぞれのリビジョンで変更されたファイルを表示する。
 
2646
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2647
  -l N, --limit=N       出力を最初のNのリビジョンに制限する。
 
2648
  --forward             最古から最新までを表示する。
 
2649
  --timezone=ARG        ローカル、オリジナル、utcのタイムゾーンを表示する。
 
2650
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
 
2651
  -r ARG, --revision=ARG
 
2652
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2653
  -m ARG, --message=ARG
 
2654
                        メッセージが正規表現にマッチするリビジョンを表示する。
 
2655
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンだけを表示する。"help revisionspec"も参照。
 
2656
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2657
 
 
2658
  ログのフォーマット::
 
2659
    --log-format=ARG    指定されたログフォーマットを使用する。
 
2660
    --line              リビジョン単位の1行のログフォーマット
 
2661
    --long              詳細なログフォーマット
 
2662
    --short             適切に短いログフォーマット
 
2663
 
 
2664
:説明:
 
2665
  デフォルトでは作業ディレクトリを含むブランチのログを表示する。
 
2666
  
 
2667
  ログの範囲をリクエストするには、-r begin..endコマンドを使用できます。
 
2668
  -r revisionは指定したリビジョンをリクエストし、
 
2669
  -r ..end もしくは -r begin.. も有効です。
 
2670
 
 
2671
:例:
 
2672
    現在のブランチのログ::
 
2673
 
 
2674
        bzr log
 
2675
 
 
2676
    ファイルのログ::
 
2677
 
 
2678
        bzr log foo.c
 
2679
 
 
2680
    ブランチの最後の10リビジョンのログ::
 
2681
 
 
2682
        bzr log -r -10.. http://server/branch
 
2683
 
 
2684
 
 
2685
 
 
2686
ls
 
2687
==
 
2688
:目的: ツリーのファイルの一覧を表示する。
 
2689
:使い方:   bzr ls [PATH]
 
2690
 
 
2691
:オプション:
 
2692
  --from-root           ブランチのrootから相対的なパスを出力する。
 
2693
  --ignored             無視されたファイルを出力する。
 
2694
  --kind=ARG            特定の種類:file、directory、symlinkのエントリの一覧を表示する。
 
2695
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2696
  -V, --versioned       バージョン管理されたファイルを出力する。
 
2697
  --unknown             未知のファイルを出力する。
 
2698
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2699
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2700
  --non-recursive       サブディレクトリで再帰的処理を行わない。
 
2701
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
 
2702
  --null                ファイルの間に改行の代わりに NUL (\0) 区切り文字を書く。
 
2703
  -r ARG, --revision=ARG
 
2704
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2705
 
 
2706
:関連項目: `cat`_, `status`_
 
2707
 
 
2708
 
 
2709
merge
 
2710
=====
 
2711
:目的: 三方向マージを実行する。
 
2712
:使い方:   bzr merge [LOCATION]
 
2713
 
 
2714
:オプション:
 
2715
  --pull                すでに対象が完全にソースにマージされる場合、
 
2716
                        マージよりもソースからpullする。
 
2717
                        これが起きるとき、結果をコミットする必要はない。
 
2718
  --remember            指定されたロケーションをデフォルトとして記録する。
 
2719
  --force               目的のツリーがコミットされていない変更を持っていてもマージする。
 
2720
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2721
  --reprocess           誤った衝突を減らすために再処理する。
 
2722
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2723
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2724
  --uncommitted         ブランチの変更の代わりに、作業ツリーからコミットされていない変更を適用する。
 
2725
 
 
2726
  -d ARG, --directory=ARG
 
2727
                        作業ディレクトリを含むものよりも、マージするブランチ。
 
2728
  --show-base           衝突のベースリビジョンテキストを表示する。
 
2729
  --preview             マージする代わりに、マージの差分を表示する。
 
2730
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンで導入された変更を選択する。
 
2731
                        "help revisionspec"も参照。
 
2732
  -r ARG, --revision=ARG
 
2733
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2734
 
 
2735
  マージアルゴリズム::
 
2736
    --merge-type=ARG    特定のマージアルゴリズムを選択する。
 
2737
    --diff3             外部diff3を使用するマージ
 
2738
    --lca               新しいLCAマージ
 
2739
    --merge3            ネイティブのdiff3スタイルのマージ
 
2740
    --weave             weaveベースのマージ
 
2741
 
 
2742
:説明:
 
2743
  マージのソースはブランチの形式、もしくはbzr sendで生成された
 
2744
  mergeディレクティブを含むファイルへのパスの形式で指定できます。
 
2745
  どちらも指定されなければ、デフォルトは上流ブランチもしくは
 
2746
  --rememberを使用して最近マージされたブランチです。
 
2747
  
 
2748
  マージをブランチするとき、デフォルトではチップがマージされます。
 
2749
  異なるリビジョンをピックするには、--revisionを渡します。
 
2750
  2つの値を指定する場合、最初の値はBASEとして、2番目の値はOTHERとして使用されます。
 
2751
  個別のリビジョン、もしくはこのように利用可能なリビジョンのサブセットをマージすることは
 
2752
  一般的に"チェリーピック"として言及されます。
 
2753
  
 
2754
  リビジョン番号はマージされるブランチに対して常に相対的です。
 
2755
  
 
2756
  デフォルトでは、bzrは、自動的に適切なベースを検出して、
 
2757
  他のブランチからすべてのネットワークでマージしようとします。
 
2758
  これが失敗すると、明示的なベースを渡すことが必要になることがあります。
 
2759
  
 
2760
  マージは2つのブランチの変更を結合するために最善を尽くしますが、
 
2761
  人間だけが修正できる種類の問題があります。
 
2762
  この問題に遭遇するとき、衝突マークがつけられます。
 
2763
  衝突はコミットする前に何かを修正する必要があることを意味します。
 
2764
  
 
2765
  問題を修正したらbzr resolveを使用します。bzr conflictsも参照してください。
 
2766
  
 
2767
  デフォルトのブランチセットが存在しない場合、最初のマージはそれを設定します。
 
2768
  その後で、デフォルトを使用するブランチを省略できます。
 
2769
  デフォルトを変更するには、--rememberを使用します。
 
2770
  リモートロケーションがアクセス可能場合のみ値は保存されます。
 
2771
  
 
2772
  マージの結果は目的の作業ディレクトリに設置されます。
 
2773
  このディレクトリは(bzr diffで)閲覧、テスト、
 
2774
  とマージの結果を記録するためにコミット可能です。
 
2775
  
 
2776
  --forceが渡されない限り、コミットされていない変更が存在すればマージの実行は拒否されます。
 
2777
 
 
2778
:例:
 
2779
    bzr.devから最新のリビジョンをマージするには::
 
2780
 
 
2781
        bzr merge ../bzr.dev
 
2782
 
 
2783
    bzr.devからリビジョン82を含めて変更をマージするには::
 
2784
 
 
2785
        bzr merge -r 82 ../bzr.dev
 
2786
 
 
2787
    以前の変更なしに、82で導入された変更をマージするには::
 
2788
 
 
2789
        bzr merge -r 81..82 ../bzr.dev
 
2790
 
 
2791
    /tmp/mergeに含まれるmergeディレクトリを適用するには:
 
2792
 
 
2793
        bzr merge /tmp/merge
 
2794
 
 
2795
:関連項目: `remerge`_, `status-flags`_, `update`_
 
2796
 
 
2797
 
 
2798
missing
 
2799
=======
 
2800
:目的: 2つのブランチの間のmergeされていない/pullされていない リビジョンを表示する。
 
2801
:使い方:   bzr missing [OTHER_BRANCH]
 
2802
 
 
2803
:オプション:
 
2804
  --reverse            リビジョンの順序をリバースする。
 
2805
  --this               --mine-onlyと同じ。
 
2806
  -h, --help           ヘルプメッセージを表示する。
 
2807
  -q, --quiet          エラーと警告だけ表示する。
 
2808
  --other              --theirs-onlyと同じ。
 
2809
  --include-merges     マージされたリビジョンを表示する。
 
2810
  --mine-only          ローカルブランチの変更のみを表示する。
 
2811
  --show-ids           内部オブジェクトidを表示する。
 
2812
  --theirs-only        リモートブランチの変更のみを表示する。
 
2813
  -v, --verbose        詳細な情報を表示する。
 
2814
 
 
2815
  ログフォーマット::
 
2816
    --log-format=ARG   指定したログフォーマットを使用する。
 
2817
    --line             リビジョンごとの1行のログフォーマット
 
2818
    --long             詳細なログフォーマット
 
2819
    --short            適切に短いログフォーマット
 
2820
 
 
2821
:説明:
 
2822
  OTHER_BRANCHはlocalもしくはremoteになります。
 
2823
 
 
2824
:関連項目: `merge`_, `pull`_
 
2825
 
 
2826
 
 
2827
mkdir
 
2828
=====
 
2829
:目的: バージョン管理下にある新しいディレクトリを作成する。
 
2830
:使い方:   bzr mkdir DIR...
 
2831
 
 
2832
:オプション:
 
2833
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2834
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2835
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2836
 
 
2837
:説明:
 
2838
  これはディレクトリの作成と追加と同等です。
 
2839
 
 
2840
 
 
2841
 
 
2842
mv
 
2843
==
 
2844
:目的: ファイルを移動もしくはリネームする。
 
2845
:使い方:
 
2846
    bzr mv OLDNAME NEWNAME
 
2847
 
 
2848
    bzr mv SOURCE... DESTINATION
 
2849
 
 
2850
 
 
2851
:オプション:
 
2852
  --after        ファイルがすでに移動しているので、ファイルのbzr識別子のみを移動させる。
 
2853
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2854
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2855
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2856
 
 
2857
:説明:
 
2858
  最後の引数がバージョン管理されているディレクトリの場合、
 
2859
  他のすべての名前はそこに移動します。
 
2860
  さもなければ、2つの引数だけにしなければならず
 
2861
  ファイルは新しい名前に変更されます。
 
2862
  
 
2863
  OLDNAMEがファイルシステム上に存在しないがバージョン管理されていて
 
2864
  NEWNAMEはファイルシステム上に存在せずバージョン管理もされていない場合、
 
2865
  mvはファイルが手動で移動させられその変更を反映するために
 
2866
  内部インベントリだけを更新することを想定します。
 
2867
  多くのSOURCEファイルをDESTINATIONに移動させるときも同じです。
 
2868
  
 
2869
  ブランチの間でファイルを移動させることはできません。
 
2870
 
 
2871
:エイリアス:  move, rename
 
2872
 
 
2873
 
 
2874
nick
 
2875
====
 
2876
:目的: ブランチのニックネームを表示もしくは設定する。
 
2877
:使い方:   bzr nick [NICKNAME]
 
2878
 
 
2879
:オプション:
 
2880
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2881
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2882
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2883
 
 
2884
:説明:
 
2885
  設定が解除されると、ツリーのrootディレクトリの名前がニックネームとして使用されます。
 
2886
  現在のニックネームを表示するには、引数なしで実行します。
 
2887
 
 
2888
  ローカルに設定されていない限りバインドされたブランチはマスターブランチのニックネームを使用します。
 
2889
 
 
2890
:関連コマンド: `info`_
 
2891
 
 
2892
 
 
2893
pack
 
2894
====
 
2895
:目的: リポジトリ内のデータを圧縮する。
 
2896
:使い方:   bzr pack [BRANCH_OR_REPO]
 
2897
 
 
2898
:オプション:
 
2899
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2900
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2901
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2902
 
 
2903
:関連コマンド: `リポジトリ`_
 
2904
 
 
2905
 
 
2906
plugins
 
2907
=======
 
2908
:目的: インストールされたプラグインの一覧を表示する。
 
2909
:使い方:   bzr plugins
 
2910
 
 
2911
:オプション:
 
2912
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
2913
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
2914
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
2915
 
 
2916
:説明:
 
2917
  このコマンドはプラグインのバージョンとそれぞれの手短な説明を含めて
 
2918
  インストールされたプラグインの一覧を表示します
 
2919
  
 
2920
  --verboseはそれぞれのプラグインが設置されたパスを表示します。
 
2921
  
 
2922
  プラグインはコードを追加したり置き換えたりすることで
 
2923
  リビジョン管理システムを拡張する外部コンポーネントです。
 
2924
  コマンドの上書き、新しいコマンドの追加、追加のネットワーク転送の提供や
 
2925
  ログ出力のカスタマイズなどを含めて
 
2926
  プラグインはさまざまなことを行うことができます。
 
2927
 
 
2928
  プラグインを見つけてインストール方法を含めた詳細な情報に関しては、
 
2929
  Bazaarのウェブサイト、http://bazaar-vcs.org を参照してください。
 
2930
  プログラミング言語のPyhonを利用して
 
2931
  新しいコマンドを作成する方法に関する手引きもあります。
 
2932
 
 
2933
 
 
2934
 
 
2935
pull
 
2936
====
 
2937
:目的: このブランチを別のブランチのミラーにする。
 
2938
:使い方:   bzr pull [LOCATION]
 
2939
 
 
2940
:オプション:
 
2941
  -v, --verbose         pullされたリビジョン用のログを表示する。
 
2942
  --remember            デフォルトとして指定されたロケーションを記録する。
 
2943
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2944
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2945
  -d ARG, --directory=ARG
 
2946
                        作業ディレクトリを含むものよりもpullするブランチ。
 
2947
  --overwrite           ブランチの間の違いを無視して無条件で上書きする。
 
2948
  -r ARG, --revision=ARG
 
2949
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2950
 
 
2951
:説明:
 
2952
  このコマンドは分岐されていないブランチのみで動作します。
 
2953
  目的のブランチの最新の変更コミットが親にマージされなかった場合(直接もしくは間接)、
 
2954
  ブランチは分岐したものとして見なされます。
 
2955
  
 
2956
  ブランチが分岐していれば、あるブランチからの変更を他のブランチに統合するために
 
2957
  'bzr merge'を使用できます。
 
2958
  一旦あるブランチがマージされると、他のブランチは再びそれをpullできるようになります。
 
2959
  
 
2960
  ローカルの変更を忘れてリモートブランチを満たすようにブランチを更新したいだけなら、
 
2961
  pull --overwriteを使用します。
 
2962
  
 
2963
  デフォルトのロケーションが存在しない場合、最初のpullはこれを設定します。
 
2964
  その後で、デフォルトを使用するロケーションを省略できます。
 
2965
  デフォルトを変更するには、--rememberを使用します。
 
2966
  リモートロケーションがアクセスできる場合のみ値は保存されます。
 
2967
  
 
2968
  注: 位置がブランチのフォーマットもしくはbzr sendで生成されたmergeディレクトリを格納する
 
2969
      ファイルへのパスで指定できます。
 
2970
 
 
2971
:関連項目: `push`_, `status-flags`_, `update`_
 
2972
 
 
2973
 
 
2974
push
 
2975
====
 
2976
:目的: このブランチのミラーを更新する。
 
2977
:使い方:   bzr push [LOCATION]
 
2978
 
 
2979
:オプション:
 
2980
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
2981
  --remember            指定された位置をデフォルトとして覚える。
 
2982
  --create-prefix       まだ存在しなればブランチへのパスを作成する。
 
2983
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
2984
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
2985
  --stacked-on=ARG      コミットの履歴に関して別のブランチを参照するスタックドブランチを作成する。
 
2986
                        参照されるブランチに存在しない作業内容は作成されたブランチに格納される。
 
2987
  --use-existing-dir    デフォルトでは、ターゲットのディレクトリが存在するが
 
2988
                        まだコントロールディレクトリを持たない場合pushは失敗する。
 
2989
                        このフラグはpushの続行を可能にする。
 
2990
  -d ARG, --directory=ARG
 
2991
                        作業ディレクトリを含むブランチよりも、pushするブランチ
 
2992
  --stacked             親ブランチの公開位置を参照するスタックドブランチを作成する。
 
2993
  --overwrite           ブランチ間の違いを無視して無条件に上書きする。
 
2994
  -r ARG, --revision=ARG
 
2995
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
2996
 
 
2997
:説明:
 
2998
  これは割高でリモートファイルシステムではサポートされないので、
 
2999
  ターゲットブランチは投入された作業ツリーを持ちません。
 
3000
  
 
3001
  スマートサーバーもしくはプロトコルの中には将来作業ツリーを導入しないものがあります。
 
3002
  
 
3003
  このコマンドは分岐されていないブランチでのみ動作します。
 
3004
  目的のブランチの最新のコミットがソースブランチによって(直接もしくは間接的に)マージされなければ
 
3005
  ブランチは分岐されたものとして見なされます。
 
3006
  
 
3007
  ブランチが分岐されると、他のブランチを完全に置き換えるために
 
3008
  'bzr push --overwrite'を使用できます。この場合、マージされていない変更は廃棄されます。
 
3009
  
 
3010
  他のブランチに異なる変更があることを保証したい場合は、
 
3011
  他のブランチからマージを行い(bzr help mergeを参照)、それをコミットします。
 
3012
  その後で'--overwrite'なしでpushを行うことができるようになります。
 
3013
  
 
3014
  デフォルトのpush位置の設定がなければ、最初のpushはこれを設定します。
 
3015
  その後では、デフォルトを省略できます。
 
3016
  デフォルトを変更するには、--rememberを使用します。
 
3017
  リモート位置がアクセスできる場合のみ値は保存されます。
 
3018
 
 
3019
:関連項目: `pull`_, `update`_, `working-trees`_
 
3020
 
 
3021
 
 
3022
reconcile
 
3023
=========
 
3024
:目的: ブランチのメタデータを調整する。
 
3025
:使い方:   bzr reconcile [BRANCH]
 
3026
 
 
3027
:オプション:
 
3028
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3029
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3030
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3031
 
 
3032
:説明:
 
3033
  これは以前の実在しないオペレーションもしくはbzrの更新によって
 
3034
  引き起こされるデータのミスマッチを訂正できます。
 
3035
  'bzr check'もしくはbzrの開発者がそのコマンドを実行するようにアドバイスするのであれば、
 
3036
  このコマンドを実行することだけが必要になります。
 
3037
 
 
3038
  2番目のブランチが提供されると、
 
3039
  ブランチをまたがる調整も行われます。これによってbzrの初期のバージョンでは存在しなかった
 
3040
  ツリーのroot idのようなデータがチェックされ、両方のブランチで正しく表示されます。
 
3041
  
 
3042
  同時にデータが再圧縮されるのでディスクスペースの節約やパフォーマンスのゲインにつながります。
 
3043
  
 
3044
  ブランチはローカルディスクもしくはsftpのようにリスト可能なシステム上になければなりません。
 
3045
 
 
3046
:関連項目: `check`_
 
3047
 
 
3048
 
 
3049
reconfigure
 
3050
===========
 
3051
:目的: bzrディレクトリのタイプを再設定する。
 
3052
:使い方:   bzr reconfigure [LOCATION]
 
3053
 
 
3054
:オプション:
 
3055
  --force               ローカルの変更が失われていた場合でも再設定を実行する。
 
3056
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3057
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3058
  --bind-to=ARG         チェックアウトをバインドするブランチ。
 
3059
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3060
 
 
3061
  Target type:
 
3062
    --branch            作業ツリーを持たないバインドされていないブランチに再設定する。
 
3063
    --checkout          作業ツリーを持つバインドされたブランチに再設定する。
 
3064
    --lightweight-checkout
 
3065
                        軽量チェックアウトに再設定する(ローカルの履歴はなし)。
 
3066
    --standalone        スタンドアロンブランチに再設定する(すなわち共用リポジトリの使用を停止する)。
 
3067
    --tree              作業ツリーを持つバインドされていないブランチに再設定する。
 
3068
    --use-shared        共用リポジトリを使用するように再設定する。
 
3069
 
 
3070
:説明:
 
3071
  ターゲットの設定を指定しなければなりません。
 
3072
  
 
3073
  チェックアウトに関しては指定されていなければ、bind-toのロケーションは自動検出されます。
 
3074
  優先順位は
 
3075
  1. 軽量チェックアウトに関しては、現在バインドされているロケーション。
 
3076
  2. チェックアウトに使用されるブランチに関しては、以前バインドされたロケーション。
 
3077
  3. pushのロケーション。
 
3078
  4. 親のロケーション。
 
3079
  これらが利用できなければ、--bind-toを指定しなければなりません。
 
3080
 
 
3081
:関連項目: `ブランチ`_, `チェックアウト`_, `スタンドアロンのツリー`_, `作業ツリー`_
 
3082
 
 
3083
 
 
3084
remerge
 
3085
=======
 
3086
:目的: マージを再び行う。
 
3087
:使い方:   bzr remerge [FILE...]
 
3088
 
 
3089
:オプション:
 
3090
  -v, --verbose       詳細な情報を表示する。
 
3091
  --reprocess         誤った衝突を減らすために再処理する。
 
3092
  -q, --quiet         エラーと警告のみ表示する。
 
3093
  --show-base         衝突内のベースリビジョンのテキストを表示する。
 
3094
  -h, --help          ヘルプメッセージを表示する。
 
3095
 
 
3096
  マージアルゴリズム:
 
3097
    --merge-type=ARG  特定のマージアルゴリズムを指定する。
 
3098
    --diff3           外部diff3を使用するマージ
 
3099
    --lca             新しいLCAマージ
 
3100
    --merge3          ネイティブのdiff3スタイルのマージ
 
3101
    --weave           weaveベースのマージ
 
3102
 
 
3103
:説明:
 
3104
  衝突を解消している間に異なるマージテクニックを試したい場合はこれを使用します。
 
3105
  マージテクニックの中には他のものよりもすぐれたものがあり、
 
3106
  remergeによって異なるファイルで異なるテクニックを試すことができます。  
 
3107
  remergeのオプションはmergeのものと同じ意味とデフォルトを持ちます。
 
3108
  違いは未解決のマージが存在するときのみremergeは実行できて
 
3109
  特定のファイルを指定できることです。
 
3110
 
 
3111
:例:
 
3112
    すべてのファイルのマージを再実行し、通常のTHISとOTHERテキストに加えて、
 
3113
    衝突領域のベーステキストを表示する::
 
3114
  
 
3115
        bzr remerge --show-base
 
3116
 
 
3117
    weaveマージアルゴリズムを使用して"foobar"のマージを再実行して、
 
3118
    衝突領域のサイズを減らすために追加処理を行う::
 
3119
  
 
3120
        bzr remerge --merge-type weave --reprocess foobar
 
3121
 
 
3122
 
 
3123
 
 
3124
remove
 
3125
======
 
3126
:目的: ファイルもしくはディレクトリを除外する。
 
3127
:使い方:   bzr remove [FILE...]
 
3128
 
 
3129
:オプション:
 
3130
  --new         けっしてコミットされなかったファイルのみを除外する。
 
3131
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3132
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3133
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3134
 
 
3135
  削除戦略:
 
3136
    --force      指定されたファイルがリカバーできないまたは空のディレクトリではなくても
 
3137
                 これらすべてを削除する。
 
3138
    --keep       ファイルを削除しない。
 
3139
    --safe       ファイルを安全にリカバーできるのであればファイルを削除することだけ行う(デフォルト)。
 
3140
 
 
3141
:説明:
 
3142
  このコマンドによってbzrは指定されたファイルへの変更の追跡を止めます。
 
3143
  rebertコマンドで容易に復元できるのであればbzrはこれらのファイルを削除します。 
 
3144
  オプションもしくはパラメータが与えられなければbzrは追跡されているファイルをスキャンしますが
 
3145
  ツリーの中で見つからなければそれらの追跡を停止します。
 
3146
 
 
3147
:エイリアス:  rm, del
 
3148
 
 
3149
 
 
3150
remove-tree
 
3151
===========
 
3152
:目的: 与えられたブランチ/チェックアウトから作業ツリーを除外する。
 
3153
:使い方:   bzr remove-tree [LOCATION]
 
3154
 
 
3155
:オプション:
 
3156
  --force        コミットされていない変更があっても作業ツリーを除外する。
 
3157
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3158
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3159
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3160
 
 
3161
:説明:
 
3162
  軽量チェックアウトは作業ツリーと大差ないので、これはそれに対する実行を拒絶します。
 
3163
  
 
3164
  作業ツリーを再現するには、"bzr checkout"を使用します。
 
3165
 
 
3166
:関連項目: `checkout`_, `working-trees`_
 
3167
 
 
3168
 
 
3169
renames
 
3170
=======
 
3171
:目的: リネームされたファイルの一覧を表示する。
 
3172
:使い方:   bzr renames [DIR]
 
3173
 
 
3174
:オプション:
 
3175
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3176
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3177
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3178
 
 
3179
:関連項目: `status`_
 
3180
 
 
3181
 
 
3182
resolve
 
3183
=======
 
3184
:目的: 衝突を解消されたものとしてマークする。
 
3185
:使い方:   bzr resolve [FILE...]
 
3186
 
 
3187
:オプション:
 
3188
  --all          このツリーのすべての衝突を解消する。
 
3189
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3190
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3191
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3192
 
 
3193
:説明:
 
3194
  2つのブランチの間の変更を結合するためにマージは最善を尽くしますが、
 
3195
  人間だけが修正できる種類の問題があります。
 
3196
  この問題に遭遇するとき、衝突がマークされます。
 
3197
  衝突はコミットする前に何かを修正する必要があることを意味します。
 
3198
  
 
3199
  一旦問題を修正すれば、自動的にテキストの衝突を修正したものとしてマークするために"bzr resolve"を使用し、
 
3200
  特定の衝突を解消したものとしてマークするためにFILEをresolveします。
 
3201
  すべての衝突が解消されたものとしてマークするにはor "bzr resolve --all"を行います。
 
3202
  
 
3203
:関連コマンド: `bzr conflicts`
 
3204
 
 
3205
:エイリアス:  resolved
 
3206
 
 
3207
 
 
3208
revert
 
3209
======
 
3210
:目的: ファイルを以前のリビジョンに差し戻す。
 
3211
:使い方:   bzr revert [FILE...]
 
3212
 
 
3213
:オプション:
 
3214
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3215
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3216
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3217
  --forget-merges       ファイルを変更せずに、未解決のマージマーカーを取り除く。
 
3218
  --no-backup           差し戻しされたファイルのバックアップを保存しない。
 
3219
  -r ARG, --revision=ARG
 
3220
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
3221
 
 
3222
:説明:
 
3223
  指定されたテキストだけを差し戻すファイルのリストを渡します。
 
3224
  さもなければ、すべてのファイルが差し戻されます。
 
3225
  '--revision'でリビジョンが指定されなければ、最後にコミットされたリビジョンが使用されます。
 
3226
  
 
3227
  以前のリビジョンに差し戻さずに、いくつかの変更を除外するには、代わりにmergeを使用します。
 
3228
  たとえば、"merge . --revision -2..-3"は-2で導入された変更を除外しますが、
 
3229
  -1で導入された変更には影響を与えません。
 
3230
  hunk-by-hunkベースである変更を除外するには、Shelfプラグインを参照してください。
 
3231
  
 
3232
  デフォルトでは、手動で変更されてきたファイルは最初にバックアップされます。
 
3233
  (マージのみで変更されたファイルはバックアップされません。)
 
3234
  バックアップファイルの名前には '.~#~' が追加されます。#は番号です。
 
3235
  
 
3236
  ファイルを提供する場合、現在のパス名もしくはターゲットリビジョンからのパス名を使用できます。
 
3237
  名前でファイルを"undelete"するためにrevertを使用できます。
 
3238
  ディレクトリに名前をつけると、そのディレクトリのすべての内容が差し戻されます。
 
3239
  
 
3240
  そのリビジョン以降に新しく追加されたファイルは削除されます。適切であればバックアップは維持されます。
 
3241
  未知のファイルを持つディレクトリは削除されません。
 
3242
  
 
3243
  作業ツリーは未解決のマージされたリビジョンのリストを含みます。
 
3244
  これは次のコミットで親として含まれます。
 
3245
  通常は、ファイルを差し戻すのと同様にrevertはそのリストをクリーンにします。
 
3246
  ファイルが指定されていれば、revertは未解決のマージリストをそのままにしてファイルだけを差し戻します。
 
3247
  すべてのファイルを差し戻すがマージの記録を維持するにはツリーのrootで"bzr revert ."を使用し、
 
3248
  ファイルの差し戻しを行わずに未解決のマージリストをクリアするには"bzr revert --forget-merges"を使用します。 
 
3249
 
 
3250
:関連項目: `cat`_, `export`_
 
3251
 
 
3252
 
 
3253
revno
 
3254
=====
 
3255
:目的: 現在のリビジョン番号を表示する。
 
3256
:使い方:   bzr revno [LOCATION]
 
3257
 
 
3258
:オプション:
 
3259
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3260
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3261
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3262
 
 
3263
:説明:
 
3264
  これはこのブランチのリビジョン番号と等しいです。
 
3265
 
 
3266
:関連項目: `info`_
 
3267
 
 
3268
 
 
3269
root
 
3270
====
 
3271
:目的: ツリーのrootディレクトリを表示する。
 
3272
:使い方:   bzr root [FILENAME]
 
3273
 
 
3274
:オプション:
 
3275
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3276
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3277
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3278
 
 
3279
:説明:
 
3280
  The rootは.bzrコントロールディレクトリを持つもっとも近い同封ディレクトリです。
 
3281
 
 
3282
send
 
3283
====
 
3284
:目的: 変更を投稿するためにメールを送るもしくはmergeディレクティブを作成する。
 
3285
:使い方:   bzr send [SUBMIT_BRANCH] [PUBLIC_BRANCH]
 
3286
 
 
3287
:オプション:
 
3288
  -f ARG, --from=ARG    作業ディレクトリを含むブランチよりも、投稿フォームを生成するブランチ。
 
3289
  --remember            投稿と公開ブランチを覚える。
 
3290
  --mail-to=ARG         このアドレスにリクエストメールを送信する。
 
3291
  --format=ARG          指定されたフォーマットを使用する。
 
3292
                        "0.9": バンドルフォーマット 0.9、マージディレクティブ 1。
 
3293
                        "4": バンドルフォーマット 4、マージディレクティブ 2 (デフォルト)。
 
3294
  --no-bundle           バンドルをmergeディレクティブに含めない。
 
3295
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3296
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3297
  -o ARG, --output=ARG  mergeディレクティブをこのファイルに書き込む; stdout用に-を使用する。
 
3298
  -m ARG, --message=ARG
 
3299
                        メッセージの文字列。
 
3300
  -r ARG, --revision=ARG
 
3301
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
3302
  --no-patch            mergeディレクティブにプレビューパッチを含めない。
 
3303
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3304
 
 
3305
:説明:
 
3306
  mergeディレクティブはmergeリクエストを行うために必要な多くのものを提供します:
 
3307
  
 
3308
  * 実行するマージのマシンが理解できる説明
 
3309
  
 
3310
  * リクエストされた変更のプレビューであるオプションのパッチ
 
3311
  
 
3312
  * リビジョンデータのオプションバンドル、
 
3313
    ブランチからデータを読み込まずに、mergeディレクトリからの変更を直接適用できるようになります。
 
3314
  
 
3315
  --no-bundleが指定されると、public_branchが必要です(また最新でなければなりません)、
 
3316
  受け取り手がpublic_branchを使用するマージを実行できるように
 
3317
  後で他の人がチェックできるように、知っているのであればpublic_branchを常に含まれていなければなりません。
 
3318
  
 
3319
  投稿ブランチのデフォルトは親ですが、上書きできます。
 
3320
  提供されれば投稿ブランチと公開ブランチの両方が記録されます。
 
3321
  
 
3322
  public_branchがsubmit_branchに知られていれば、
 
3323
  その公開と投稿ブランチはマージのインストラクションで使用されます。
 
3324
  これはそのローカルミラーに対してpublic_branchを設定すれば、
 
3325
  そのミラーは実際の投稿ブランチとして使用できることを意味します。
 
3326
  
 
3327
  メールは好きなプログラムで送信されます。
 
3328
  Windowsではこれは透過的です(MAPIが使用される)。
 
3329
  Linuxでは、xdg-emailユーティリティを必要とします。
 
3330
  望ましいクライアントが見つからなければ(もしくは使用できなければ)、エディタが使用されます。
 
3331
  
 
3332
  特定のメールプログラムを使用するには、mail_client設定オプションを設定します。
 
3333
  (Thunderbird 1.5に関して、これはいくつかのバグに対処します。) 
 
3334
  特定のクライアント用にサポートされる値は"claws"、"evolution"、"kmail"、"mutt"、と"thunderbird";
 
3335
  一般的なオプションは"default"、"editor"、"emacsclient"、"mapi"、と"xdg-email"です。
 
3336
  プラグインがサポートされるクライアントを追加することもあります。
 
3337
  
 
3338
  メールが送信されている場合、to addressが必要になります。
 
3339
  これはコマンドライン、submit_to設定オプションをブランチ自身に設定するか、
 
3340
  投稿ブランチでchild_submit_to設定オプションを設定することで提供できます。
 
3341
  
 
3342
  現在2つのフォーマットがサポートされています: "4"はリビジョンバンドルフォーマット4
 
3343
  とマージディレクトリフォーマット2です。
 
3344
  これは古いフォーマットよりも顕著に速く小さいです。
 
3345
  これはBazaar 0.19とそれ以降で互換性があります。
 
3346
  これはデフォルトです。
 
3347
  "0.9"はリビジョンバンドルフォーマット0.9とマージディレクティブフォーマット1を使用します。
 
3348
  これは0.12 - 0.18と互換性があります。
 
3349
  
 
3350
  mergeもしくはpullコマンドを使用することでmergeディレクトリが適用されます。
 
3351
 
 
3352
:関連項目: `merge`_, `pull`_
 
3353
 
 
3354
 
 
3355
serve
 
3356
=====
 
3357
:目的: bzrサーバーを稼働させる。
 
3358
:使い方:   bzr serve
 
3359
 
 
3360
:オプション:
 
3361
  --allow-writes     デフォルトではサーバーはリードオンリーのサーバーです。
 
3362
                     --allow-writesを提供すると提供されるディレクトリと
 
3363
                     その下の内容への書き込み権限を有効にできる。
 
3364
  -v, --verbose      詳細な情報を表示する。
 
3365
  -q, --quiet        エラーと警告のみを表示する。
 
3366
  --directory=ARG    このディレクトリの内容をサーブする。
 
3367
  --port=ARG         [hostname:]portnumber形式で指名されたポート上で接続するためにリスンする。
 
3368
                     0をポート番号として割り当てるとポートは動的な割り当てになります。
 
3369
                     デフォルトのポートは4155です。
 
3370
  --inet             inetdもしくはsshdからの使用のためにstdin/outでserveする。
 
3371
  -h, --help         ヘルプメッセージを表示する。
 
3372
 
 
3373
:エイリアス:  server
 
3374
 
 
3375
 
 
3376
shelve
 
3377
======
 
3378
:目的: いくつかの変更を現在のツリーから一時的に退避する。
 
3379
:使い方:   bzr shelve [FILE...]
 
3380
 
 
3381
:オプション:
 
3382
  --all                 すべての変更を退避する。
 
3383
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3384
  --list                退避された変更の一覧を表示する。
 
3385
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3386
  -q, --quiet           エラーと警告だけ表示する。
 
3387
  -m ARG, --message=ARG
 
3388
                        メッセージの文字列。
 
3389
  -r ARG, --revision=ARG
 
3390
                        詳細に関しては"help revisionspec"を参照。
 
3391
 
 
3392
  writer:
 
3393
    --plain             プレーンテキスト形式での差分の出力。
 
3394
 
 
3395
:説明:
 
3396
  shelveによって変更を一時的に"棚に上げる"、すなわち邪魔にならない場所に置くことができます。
 
3397
  'unshelve'コマンドで後で元に戻すことができます。
 
3398
  
 
3399
  shelve --listが指定されると、以前退避された変更の一覧が表示されます。
 
3400
  
 
3401
  shelveは不適切に混ぜられた変更のいくつかのセットの分離を手助けすることを目的としています。
 
3402
  すべての変更を除去したいだけで後で退避する必要がなければ、revertを使用します。
 
3403
  一度にすべてのテキストの変更をshelveするには、shelve --allを使用します。
 
3404
  
 
3405
  ファイル名が指定されると、それらのファイルの変更のみ退避されます。
 
3406
  他のファイルは手つかずのままです。
 
3407
  
 
3408
  リビジョンが指定されれば、そのリビジョン以降の変更は退避されます。
 
3409
  
 
3410
  複数のアイテムを退避することができ、デフォルトでは、
 
3411
  'unshelve'は最近shelveされた変更を復元します。
 
3412
 
 
3413
:関連項目: `unshelve`_
 
3414
 
 
3415
sign-my-commits
 
3416
===============
 
3417
:目的: 与えられたコミッターですべてのコミットに署名する。
 
3418
:使い方:   bzr sign-my-commits [LOCATION] [COMMITTER]
 
3419
 
 
3420
:オプション:
 
3421
  --dry-run      実際に署名しない。
 
3422
                 署名されるリビジョンを表示するだけ。
 
3423
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3424
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3425
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3426
 
 
3427
:説明:
 
3428
  位置が指定されなければローカルツリーが使用されます。
 
3429
  コミッターが指定されなければデフォルトのコミッターが使用されます。
 
3430
  
 
3431
  これはすでにシグネチャを持つコミットには署名しません。
 
3432
 
 
3433
 
 
3434
 
 
3435
split
 
3436
=====
 
3437
:目的: ツリーのサブディレクトリを個別のツリーに分割する。
 
3438
:使い方:   bzr split TREE
 
3439
 
 
3440
:オプション:
 
3441
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3442
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3443
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3444
 
 
3445
:説明:
 
3446
  このコマンドは'rich-root' もしくは 'rich-root-pack'のように
 
3447
  リッチrootをサポートするフォーマットでターゲットツリーを生み出します。
 
3448
  これらのフォーマットは'dirstate-tags'のような初期のフォーマットに変換できません。
 
3449
  
 
3450
  TREEの引数は作業ツリーのサブディレクトリになります。
 
3451
  そのサブディレクトリは独自のブランチを持つ独立したツリーに変換されます。
 
3452
  トップレベルツリーのコミットは新しいサブツリーに適用されません。
 
3453
 
 
3454
 
 
3455
 
 
3456
status
 
3457
======
 
3458
:目的: ステータスの要約を表示する。
 
3459
:使い方:   bzr status [FILE...]
 
3460
 
 
3461
:オプション:
 
3462
  -S, --short           短いステータスインジケーターを表示する。
 
3463
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3464
  -V, --versioned       バージョン管理されたファイルだけを表示する。
 
3465
  --no-pending          未解決のマージを表示しない。
 
3466
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3467
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3468
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
 
3469
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンで導入された変更を選択する。
 
3470
                        "help revisionspec"を参照。
 
3471
  -r ARG, --revision=ARG
 
3472
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
3473
 
 
3474
:説明:
 
3475
  これはバージョン管理されたファイルと未知のファイルを状態で
 
3476
  分類してレポートします。利用可能な状態は次のとおりです:
 
3477
  
 
3478
  added
 
3479
      作業ツリーでバージョン管理されているが以前のリビジョンではない。
 
3480
  
 
3481
  removed
 
3482
      以前のリビジョンでバージョン管理されているが作業コピーでは移動もしくは削除されている。
 
3483
  
 
3484
  renamed
 
3485
      以前のリビジョンから変更されたファイルのパス;
 
3486
      テキストも変更されていることがある。
 
3487
      これは親ディレクトリがリネームされたファイルを含む。
 
3488
  
 
3489
  modified
 
3490
      以前のリビジョン以降変更されたテキスト。
 
3491
  
 
3492
  kind changed
 
3493
      変更されたファイルの種類(たとえばファイルからディレクトリへ)。
 
3494
  
 
3495
  unknown
 
3496
      バージョン管理されていないかつ無視パターンにマッチしない。
 
3497
  
 
3498
  無視されるファイルを見るには'bzr ignored'を使用します。
 
3499
  ファイルテキストへの詳細な変更に関しては、'bzr diff'を使用します。
 
3500
  
 
3501
  --shortもしくは-Sは、Subversionのstatusコマンドに似た、
 
3502
  それぞれのアイテムに対するステータスフラグを提供することに注意してください。
 
3503
  svn -qと似たような出力を得るには、bzr status -SVを使用します。
 
3504
  
 
3505
  引数が指定されなければ、作業ディレクトリ全体のステータスが示されます。
 
3506
  さもなければ、指定されたファイルもしくはディレクトリのステータスのみが報告されます。
 
3507
  ディレクトリが渡されれば、そのディレクトリ内部のすべてに関するステータスが報告されます。
 
3508
  
 
3509
  1つのリビジョンの引数が渡されれば、ステータスはそのリビジョンに対して
 
3510
  2つの引数の場合は2つのリビジョンの間で算出されます。
 
3511
 
 
3512
:エイリアス:  st, stat
 
3513
:関連項目: `diff`_, `revert`_, `status-flags`_
 
3514
 
 
3515
 
 
3516
switch
 
3517
======
 
3518
:目的: チェックアウトのブランチを設定してupdateする。
 
3519
:使い方:   bzr switch TO_LOCATION
 
3520
 
 
3521
:オプション:
 
3522
  --force        ローカルコミットが失われていても切り替える。
 
3523
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3524
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3525
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3526
 
 
3527
:説明:
 
3528
  軽量チェックアウトに対して、これは参照されているブランチを変更します。
 
3529
  重量チェックアウトに対して、これはローカルコミットがなく、
 
3530
  バインドされたブランチがないことを確認して、
 
3531
  ローカルブランチを新しいロケーションのミラーにしてそれにバインドします。
 
3532
  
 
3533
  両方の場合において、作業ツリーはupdateされコミットされてない変更はマージされます。
 
3534
  ユーザーは望むのであればcommitもしくはrevertできます。
 
3535
  
 
3536
  マージの追加にはswithを使用する前にcommitもしくはrevertする必要があります。
 
3537
  
 
3538
  swithするブランチへのパスは現在のブランチの親ディレクトリに対して相対的に指定できます。
 
3539
  たとえば、現在/path/to/branchのチェックアウトの中にいるのであれば
 
3540
  'newbranch'を指定すれば/path/to/newbranchでのブランチが発見されます。
 
3541
 
 
3542
  ローカルに設定されていない限りバインドされたブランチはマスターブランチのニックネームを使用します。
 
3543
  この場合、switchを行うとローカルのニックネームはマスターのものに更新されます。
 
3544
 
 
3545
 
 
3546
tag
 
3547
===
 
3548
:目的: リビジョンを名づけっるタグを作成、削除もしくは修正する。
 
3549
:使い方:   bzr tag TAG_NAME
 
3550
 
 
3551
:オプション:
 
3552
  --force               既存のタグを置き換える。
 
3553
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3554
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3555
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3556
  -d ARG, --directory=ARG
 
3557
                        タグを設置するブランチ
 
3558
  -r ARG, --revision=ARG
 
3559
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
3560
  --delete              置き換えるよりもタグを削除する。
 
3561
 
 
3562
:説明:
 
3563
  タグはリビジョンに人間が理解できる名前を与えます。
 
3564
  -r (--revision)オプションをとるコマンドは-rtag:Xに渡されます。
 
3565
  Xは以前作成されたタグです。
 
3566
  
 
3567
  タグはブランチに保存されます。
 
3568
  branch、push、pullもしくはmergeを行うときタグはあるブランチから他のブランチにコピーされます。
 
3569
  
 
3570
  --forceを渡さない限り、既存のタグ名を与えるとエラーになります。
 
3571
  この場合新しいリビジョンを示すようにタグは移動します。
 
3572
  
 
3573
  タグをリネームする(名前を変更するが同じリビジョンで維持する)には、
 
3574
  ``bzr tag new-name -r tag:old-name`` と ``bzr tag --delete oldname`` を実行します。
 
3575
 
 
3576
:関連項目: `commit`_, `tags`_
 
3577
 
 
3578
 
 
3579
tags
 
3580
====
 
3581
:目的: タグの一覧を表示する。
 
3582
:使い方:   bzr tags
 
3583
 
 
3584
:オプション:
 
3585
  --sort=ARG            異なる基準でタグをソートする。
 
3586
                        "alpha": 辞書式でタグをソートする(デフォルト)。
 
3587
                        "time": 年代順でタグをソートする。
 
3588
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3589
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3590
  -d ARG, --directory=ARG
 
3591
                        タグが表示されるブランチ。
 
3592
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
 
3593
  -r ARG, --revision=ARG
 
3594
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
3595
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3596
 
 
3597
:説明:
 
3598
  このコマンドはこれらが参照するタグ名とリビジョンのテーブルを表示します。
 
3599
 
 
3600
:関連項目: `tag`_
 
3601
 
 
3602
 
 
3603
testament
 
3604
=========
 
3605
:目的: リビジョンのtestament(署名のフォーム)を表示する。
 
3606
:使い方:   bzr testament [BRANCH]
 
3607
 
 
3608
:オプション:
 
3609
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3610
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3611
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3612
  --long                長いフォーマットのtestamentを生成する。
 
3613
  --strict              厳密なフォーマットのtestamentを生成する。
 
3614
  -r ARG, --revision=ARG
 
3615
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
3616
 
 
3617
 
 
3618
 
 
3619
unbind
 
3620
======
 
3621
:目的: 現在のチェックアウトを通常のブランチに変換する。
 
3622
:使い方:   bzr unbind
 
3623
 
 
3624
:オプション:
 
3625
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3626
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3627
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3628
 
 
3629
:説明:
 
3630
  unbindした後で、ローカルブランチは独立したものとして見なされ
 
3631
  その後のコミットはローカルのみで行われます。
 
3632
 
 
3633
:関連項目: `bind`_, `チェックアウト`_
 
3634
 
 
3635
 
 
3636
uncommit
 
3637
========
 
3638
:目的: 最後にコミットされたリビジョンを削除する。
 
3639
:使い方:   bzr uncommit [LOCATION]
 
3640
 
 
3641
:オプション:
 
3642
  --dry-run             実際には変更しない。
 
3643
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3644
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3645
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3646
  --force               すべての質問にyesと答える。
 
3647
  --local               チェックアウトのときローカルブランチからコミットのみを削除する。
 
3648
  -r ARG, --revision=ARG
 
3649
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
 
3650
 
 
3651
:説明:
 
3652
  --verboseは削除されているものを表示します。
 
3653
  --dry-runはすべてのモーションを経験しますが、実際には何も削除しません。
 
3654
  
 
3655
  --revisionが指定されると、指定されたリビジョンでブランチをそのままにするために
 
3656
  リビジョンをuncommitします。たとえば、"bzr uncommit -r 15"はリビジョン15でのブランチを
 
3657
  そのままにします。
 
3658
  
 
3659
  uncommitは新しいコミットの準備ができている作業ツリーをそのままにします。
 
3660
  唯一行われる変更はコミット以前に存在していた追加マージをリストアすることです。
 
3661
 
 
3662
:関連項目: `commit`_
 
3663
 
 
3664
unshelve
 
3665
========
 
3666
:目的: shelveされた変更を復元する。
 
3667
:使い方Usage:   bzr unshelve [SHELF_ID]
 
3668
 
 
3669
:オプション:
 
3670
  -v, --verbose    詳細な情報を表示する。
 
3671
  -q, --quiet      エラーと警告だけ表示する。
 
3672
  -h, --help       ヘルプメッセージを表示する。
 
3673
 
 
3674
  アクション:
 
3675
    --apply        変更を適用してshelfから削除する。
 
3676
    --delete-only  変更を適用せずにそれらを削除する。
 
3677
    --dry-run      編子を表示するがそれらを適用もしくは除外しない。
 
3678
 
 
3679
:説明:
 
3680
  デフォルトでは、最近shelveされた変更が復元されます。
 
3681
  んまでパッチを指定したとしてもそれらの変更が代わりに復元されます。
 
3682
  変更がお互いに依存しないときにこれはもっとも良く機能します。
 
3683
 
 
3684
:関連項目: `shelve`_
 
3685
 
 
3686
 
 
3687
update
 
3688
======
 
3689
:目的: ブランチにコミットした最新コードにツリーを更新する。
 
3690
:使い方:   bzr update [DIR]
 
3691
 
 
3692
:オプション:
 
3693
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3694
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3695
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3696
 
 
3697
:説明:
 
3698
  このコマンドは作業ツリーでマージを実行し、衝突を生成することがあります。
 
3699
  ローカルの変更がある場合、updateを完了させるために
 
3700
  updateの後でそれらをコミットする必要があります。
 
3701
  
 
3702
  ローカルの変更を破棄したい場合、updateの後で'bzr commit'の代わりに
 
3703
  'bzr revert'を使用できます。
 
3704
 
 
3705
:エイリアス:  up
 
3706
:関連項目: `pull`_, `status-flags`_, `working-trees`_
 
3707
 
 
3708
 
 
3709
upgrade
 
3710
=======
 
3711
:目的: ブランチのストレージを現在のフォーマットにアップグレードする。
 
3712
:使い方:   bzr upgrade [URL]
 
3713
 
 
3714
:オプション:
 
3715
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3716
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3717
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3718
 
 
3719
  ブランチのフォーマット::
 
3720
 
 
3721
    --format=ARG        このブランチのフォーマットを指定する。"help formats"を参照。
 
3722
    --1.12-preview      ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
 
3723
    --1.12-preview-rich-root
 
3724
                        rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)
 
3725
    --1.6               スタックをサポートするリポジトリに基づいたブランチとパック。
 
3726
    --1.6.1-rich-root   スタックとリッチなrootデータをサポートするリポジトリに基づいた
 
3727
                        ブランチとパック(bzr-svnに必要)。
 
3728
    --1.9               btreeインデックスを使用するリポジトリに基づいたブランチとパック
 
3729
    --1.9-rich-root     btreeインデックスとリッチrootデータを使用する
 
3730
                        リポジトリに基づいたブランチとパック(bzr-svnに必要)。
 
3731
    --default           0.92の新しい機能: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
 
3732
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
 
3733
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用しますが
 
3734
                        bzr < 0.92では読むことができません。
 
3735
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。
 
3736
                        詳細な情報は http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/packrepo.html を参照。
 
3737
    --development       現在の開発フォーマット。データをpack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)
 
3738
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
 
3739
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
 
3740
                        使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-repo.html を参照して頂くようお願いします。
 
3741
    --development-subtree
 
3742
                        現在の開発フォーマットで、subtreeバリアント。
 
3743
                        データをpack-0.92-subtree(とpack-0.92-subtreeと互換性のある)
 
3744
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
 
3745
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devでのみ読み込みできる。
 
3746
                        使用する前に http://doc.bazaar-vcs.org/latest/developers/development-
 
3747
                        repo.html をご覧いただくようお願いします。
 
3748
    --dirstate          0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーション。
 
3749
                        ネットワークを通したアクセスのときbzr 0.8とそれ以降と互換性がある。
 
3750
    --dirstate-tags     0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションで 
 
3751
                        ネットワークオペレーションに関するスケーリングを改善。 
 
3752
                        タグのサポートを追加。bzr < 0.15とは互換性がない。
 
3753
    --knit              knitsを使用するフォーマット。bzr <= 0.14との相互運用に推奨。
 
3754
    --metaweave         0.8での暫定フォーマット。knitよりも遅い。
 
3755
    --pack-0.92         0.92の新しいフォーマット: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
 
3756
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
 
3757
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できるがbzr < 0.92.によって読み込みできない。
 
3758
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていた。
 
3759
                        詳細な情報に関しては、 http://doc
 
3760
                        .bazaar-vcs.org/latest/developers/packrepo.html を参照。
 
3761
    --rich-root         1.0の新しいフォーマット。ツリーrootのベターな扱い。
 
3762
                        bzr < 1.0と互換性がない。
 
3763
    --rich-root-pack    1.0の新しいフォーマット: rich-rootデータをサポートする
 
3764
                        pack-0.92のバリアント(bzr-svnに必要)。
 
3765
    --weave             0.8以前のフォーマット。knitよりも遅く
 
3766
                        チェックアウトもしくは共用リポジトリをサポートしない。
 
3767
 
 
3768
:説明:
 
3769
  ときどきこのコマンドを実行するにcheckコマンドもしくはbzrの開発者がアドバイスすることがあります。
 
3770
  デフォルトフォーマットが変更されたときアップグレードする他のオペレーションの実行中に警告されることもあります。
 
3771
 
 
3772
:関連コマンド: `check`_
 
3773
 
 
3774
 
 
3775
version
 
3776
=======
 
3777
:目的: bzrのバージョンを表示する
 
3778
:使い方:   bzr version
 
3779
 
 
3780
:オプション:
 
3781
  --short        バージョン番号だけを表示する。
 
3782
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3783
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
 
3784
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3785
 
 
3786
 
 
3787
 
 
3788
version-info
 
3789
============
 
3790
:目的: このツリーに関するバージョン情報を表示する。
 
3791
:使い方:   bzr version-info [LOCATION]
 
3792
 
 
3793
:オプション:
 
3794
  --all                 すべての入手可能な情報を含める。
 
3795
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
 
3796
  --check-clean         ツリーがクリーンであるかチェックする。
 
3797
  --include-history     リビジョンの履歴を含める。
 
3798
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
 
3799
  --template=ARG        出力用のテンプレート。
 
3800
  --include-file-revisions
 
3801
                        それぞれのファイルに対する最終リビジョンを含める。
 
3802
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
 
3803
 
 
3804
  フォーマット::
 
3805
    --format=ARG        出力フォーマットを選択する。
 
3806
    --custom            カスタムテンプレートベースのフォーマットでのバージョン情報。
 
3807
    --python            Pythonフォーマットでのバージョン情報。
 
3808
    --rio               RIOフォーマット(シンプルなテキスト)でのバージョン情報(デフォルト)。
 
3809
 
 
3810
:説明:
 
3811
  バージョンに関する情報をアプリケーションのソースコードに追加するために
 
3812
  このコマンドを使用できます。出力のフォーマットはサポートされているもの1つか
 
3813
  テンプレートに基づいてカスタマイズされたものです。
 
3814
  
 
3815
  例::
 
3816
  
 
3817
    bzr version-info --custom \
 
3818
      --template="#define VERSION_INFO \"Project 1.2.3 (r{revno})\"\n"
 
3819
  
 
3820
  現在のリビジョン番号を含むフォーマットされた文字列でCヘッダファイルを生成します。
 
3821
  テンプレートでのサポートされた他の変数は次のとおりです:
 
3822
  
 
3823
    * {date} - 最終リビジョンの日付
 
3824
    * {build_date} - 現在の日付
 
3825
    * {revno} - リビジョン番号
 
3826
    * {revision_id} - リビジョンid
 
3827
    * {branch_nick} - ブランチのニックネーム
 
3828
    * {clean} - ソースコードがコミットされていない変更を含むときは0でそれ以外は1
 
3829
 
 
3830
 
 
3831
 
 
3832
whoami
 
3833
======
 
3834
:目的: bzrのユーザーidを表示もしくは設定する。
 
3835
:使い方:   bzr whoami [NAME]
 
3836
 
 
3837
:オプション:
 
3838
  --email        Eメールアドレスのみ表示する。
 
3839
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
 
3840
  -q, --quiet    エラーと警告のみを表示する。
 
3841
  --branch       グローバルの代わりに現在のブランチ用のIDを設定する。
 
3842
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
 
3843
 
 
3844
:例:
 
3845
    現在のユーザーのEメールを表示する::
 
3846
 
 
3847
        bzr whoami --email
 
3848
 
 
3849
    現在のユーザーを設定する::
 
3850
 
 
3851
        bzr whoami "Frank Chu <fchu@example.com>"
 
3852
 
 
3853
 
 
3854
 
 
3855