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  • Committer: John Arbash Meinel
  • Date: 2009-09-22 02:18:24 UTC
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1
 
.. This file is autogenerated from the output of
2
 
..     bzr help topics
3
 
..     bzr help commands
4
 
..     bzr help <cmd>
5
 
..
6
 
.. Generation time: 2009-01-09 07:03:09 +0000
7
 
 
8
 
##########################
9
 
Bazaarユーザーリファレンス
10
 
##########################
11
 
 
12
 
:Version:   1.11
13
 
:Generated: 2009-01-09
14
 
 
15
 
.. contents:: :depth: 2
16
 
 
17
 
-----
18
 
 
19
 
このチュートリアルについて
20
 
##########################
21
 
 
22
 
このマニュアルはBazaarのオンラインヘルプから生成されました。オンラインヘルプのシステムを
23
 
利用するためには次のコマンドを試してください。
24
 
 
25
 
    よく使われるコマンドの一覧を含めて紹介します::
26
 
 
27
 
        bzr help
28
 
 
29
 
    トピックの一覧とそれぞれの要約::
30
 
 
31
 
        bzr help topics
32
 
 
33
 
    コマンドの一覧とそれぞれの要約::
34
 
 
35
 
        bzr help commands
36
 
 
37
 
    特定のトピックもしくはコマンドに関する詳細な情報::
38
 
 
39
 
        bzr help topic-or-command-name
40
 
 
41
 
次のウェブサイトはBazaarに関する詳細な情報を提供します:
42
 
 
43
 
:ホームページ:                     http://bazaar.canonical.com/
44
 
:公式ドキュメント:                 http://doc.bazaar.canonical.com/
45
 
:Launchpad:                     https://launchpad.net/bzr/
46
 
 
47
 
概念
48
 
####
49
 
 
50
 
ブランチ
51
 
=========
52
 
 
53
 
ブランチは、すべての履歴を含む、プロジェクトの状態で構成されます。
54
 
すべてのブランチは関連づけされたリポジトリ(ブランチの履歴が保存される場所)を持ちますが、
55
 
複数のブランチは同じリポジトリを共有することもあります(共用リポジトリ)。
56
 
ブランチはコピーしたりマージしたりできます。
57
 
 
58
 
関連コマンド::
59
 
 
60
 
  init    ディレクトリをバージョン管理されたブランチに変更する。
61
 
  branch  ブランチの新しいコピーを作成する。
62
 
  merge   3方向マージ (3-way merge) を実行する。
63
 
 
64
 
 
65
 
チェックアウト
66
 
==============
67
 
 
68
 
チェックアウトはブランチに結びつけられたソースツリーなので、
69
 
ソースツリーにコミットするときに、コミットの内容はブランチに格納されます。
70
 
必要になるまでBazaarの分散型機能の一部を無視して、よりシンプルに、集中型のワークフローを利用できます。
71
 
共用リポジトリでチェックアウトを利用することはSVNもしくはCVSでの作業とよく似ていますが、同じ制限を持ちません。
72
 
そしてチェックアウトを利用することで望むワークフローがなんであれ他の人もプロジェクトに取り組むことができます。
73
 
 
74
 
チェックアウトはbzr checkoutコマンド("help checkout"を参照)によって作成されます。
75
 
これに別のブランチへのリファレンスを渡し、マスターブランチからのチェックアウトを作成したブランチへのリファレンスを
76
 
まだ含むローカルコピーを作成します。
77
 
 
78
 
何かコミットをすればこれらは他のブランチで最初に作成されます。
79
 
これによって作業内容のインスタントミラーが作成されるもしくは
80
 
それぞれの開発者が共同で作業して他の人の変更を継続的に統合するロックステップ開発を円滑にします。
81
 
 
82
 
しかしながらチェックアウトはまだBazaarの第一級のブランチで、すべての履歴をローカルで保存できます。
83
 
第一級のブランチがあるので、ローカルにコミットすることもできます。
84
 
たとえば、ネットワーク接続による一時的な遅延を回避したいのであれば、ローカルでもコミットできます。
85
 
これを行うには --local オプションを使います。
86
 
次にローカルではないコミットを行うときにすべてのローカルコミットはマスターブランチに行われます。
87
 
 
88
 
共用ブランチからのチェックアウトを使用しているとき、周期的に他の人による変更をすべてpullしたくなります。
89
 
これは"update"コマンドによってできます。
90
 
ローカルではないコミットの前に変更が適用される必要がありますが、
91
 
Bazaarは変更が存在することを伝え必要なときにこのコマンドを使うように提示します。
92
 
 
93
 
checkoutコマンドに--lightweightフラグを渡すことで"軽量"チェックアウトを作成することも可能です。
94
 
第一級のブランチではなく、主に作業ツリーで構成されるという点で、軽量チェックアウトはSVNのチェックアウトにより近いです。
95
 
履歴のオペレーションはマスターブランチに問い合わせをしなければならないので、
96
 
ネットワーク接続が関わる場合遅くなる可能性があることを意味します。
97
 
また、ローカルブランチを持たないので、ローカルでコミットできません。
98
 
 
99
 
マスターブランチに高速で信頼性のあるアクセス権限があるときに軽量チェックアウトは最も良く動作します。
100
 
マスターブランチが同じディスクもしくはLAN上にあれば、(ブランチのコピーの更新だけが必要なので)
101
 
リビジョンを変更するどのコマンドでも軽量ブランチは重量ブランチよりも速くなることを意味します。
102
 
一般的に重量チェックアウトは速いですが、マスターブランチが同じディスク上のあるときは、顕著な違いはありません。
103
 
 
104
 
チェックアウトの別の使い方はブランチを格納するツリーなしのリポジトリで使うことです。
105
 
ここでは異なるブランチに取り組むときチェックアウトが指定するマスターブランチを切り替えることで
106
 
1つの作業ツリーだけを維持します。
107
 
 
108
 
明確にチェックアウトにコミットするにはマスターブランチへの書き込み権限が必要です。
109
 
マスターブランチはsftp://といった書き込み可能なプロトコルでアクセスしなければならないので、
110
 
相手方で書き込み権限をもたなければならないことを意味します。
111
 
チェックアウトはローカルファイルシステムでも機能するので、すべての問題はファイルのパーミッションです。
112
 
 
113
 
"bind"コマンド("help bind"を参照)を使用することでチェックアウトのマスターを変更できます。
114
 
これによってコミットが送信される位置が変更されます。
115
 
bindコマンドはブランチをheavyチェックアウトに変換するためにも使用できます。
116
 
すべてのコミットがローカルで行われるようにheavyチェックアウトを通常のブランチに変換したい場合、
117
 
"unbind" コマンドを使用できます。
118
 
 
119
 
関連コマンド::
120
 
 
121
 
  checkout    チェックアウトを作成する。軽量チェックアウトを得るには --lightweight を渡す
122
 
  update      マスターブランチの変更をあなたのチェックアウトにpullする
123
 
  commit      マスターブランチに送信されるコミットを行う。
124
 
              重量チェックアウトであれば --localオプションによって
125
 
              マスターにコミットを送信せずにチェックアウトにコミットされます
126
 
  bind        送信されるチェックアウトにコミットされるマスターブランチを変更する
127
 
  unbind      コミットがローカルだけで行われるように重量チェックアウトをスタンドアロンのブランチに変換する
128
 
 
129
 
 
130
 
クリスクロス
131
 
============
132
 
 
133
 
ブランチの履歴のクリスクロス(Criss-cross)は通常期待されるよりも多くのコンフリクトを出すデフォルトのマージテクニックを必要とします。
134
 
 
135
 
複雑なマージの場合、 ``bzr merge --lca`` もしくは ``bzr merge --weave`` ではよりよい結果になるかもしれません。
136
 
作業ツリーを ``bzr revert`` して再度マージしたいと願うかもしれません。
137
 
代わりに、特定の衝突しているファイル上で ``bzr remerge`` を使います。
138
 
 
139
 
2つのブランチが同じものをマージしてお互いにマージし合う場合、
140
 
もしくは2つのブランチが同時にお互いをマージする場合、クリスクロスはブランチの中で発生します。
141
 
それぞれのブランチが目的の集中型ブランチからもしくはそのブランチからのみマージすることでこれらを回避できます("star topology")。
142
 
 
143
 
マージが動作する方法のためクリスクロスは問題を引き起こします。
144
 
Bazaarのデフォルトマージは三方向マージです; OTHERをTHISにマージするには比較、BASE用の基本を見つけなければなりません。
145
 
BASEを利用することで、THISとOTHERの違いが行を追加するワンサイドか、行を削除する別のサイドによるのかを決定できます。
146
 
 
147
 
クリスクロスはベースに関してよい選択肢がないことを意味します。
148
 
最近のマージポイントを選択することはワンサイドの変更を少し廃棄してしまう可能性があります。
149
 
(Bazaarが行う)古いマージポイントを選択することは余分な衝突が発せられることを意味します。
150
 
 
151
 
``weave`` マージタイプはこの問題の影響を受けません。
152
 
このタイプは違いの原因を決定するためにベースのリビジョンの代わりに行を起点とする検出方法を利用するからです。
153
 
 
154
 
 
155
 
ストレージフォーマット
156
 
=======================
157
 
 
158
 
古いクライアントが不正にデータにアクセスしないことを保証するために、
159
 
Bazaarのポリシーでは新しい機能が新しいメタデータを追加する必要があるときに
160
 
新しいフォーマットを導入することにしています。新しいストレージフォーマットは
161
 
パフォーマンスとスケーラビリティを改善するために導入することもあります。
162
 
 
163
 
フォーマットを選ぶために次のガイドラインを利用します(条件がtrueであると同時に停止):
164
 
 
165
 
* 既存のプロジェクトに取り組んでいる場合、プロジェクトが利用しているものを使用します。
166
 
  (デフォルトでBazaarはあなたの代わりにこれを行います)。
167
 
 
168
 
* Subversionリポジトリと連携するbzr-svnを利用している場合は、
169
 
  1.9-rich-rootを使用します。
170
 
 
171
 
* 大きなツリー(5000以上のパス)もしくは深い履歴(5000以上のリビジョン)を持つ
172
 
  プロジェクトに取り組んでいるのであれば、1.9を使用します。
173
 
 
174
 
* さもなければ、デフォルトのフォーマットを使用します。大抵のプロジェクトはこれで十分です。
175
 
 
176
 
(ディストロのパッケージを利用しているなどで)最新のBazaarを利用できない開発者がいるのであれば、
177
 
それに応じてガイドラインを調整してください。
178
 
たとえば、プロジェクトがBazaar 1.7を標準化している場合、1.9の代わりに1.6を選ぶことが必要です。
179
 
 
180
 
注: 現在サポートされるフォーマットの多くは2つのバリアントを持ちます:
181
 
plainのものとrich-rootのものです。
182
 
後者はツリーのrootに関する追加フィールドを含みます。
183
 
rich-rootフォーマットを利用する際にパフォーマンスコストはありませんが
184
 
rich-rootフォーマットからの変更をplainフォーマットに簡単にマージできません。
185
 
結果として、すべての投稿者がほぼ同時にリポジトリをアップグレードする必要があるので、
186
 
プロジェクトをrich-rootフォーマットに移行させるには調整が必要です。
187
 
(これまでのところrich-rootフォーマットをデフォルトにすることを遅らせてきた理由です。
188
 
将来の適切な時期にこれを行います。)
189
 
 
190
 
現在サポートされるフォーマットの完全なリストに関しては ``bzr help current-formats`` を参照してください。
191
 
利用可能で実験上もしくは廃止されたフォーマットに関しては ``bzr help other-formats`` を参照してください。
192
 
 
193
 
 
194
 
パターン
195
 
========
196
 
 
197
 
Bazaarはさまざまな時点でマッチするファイルを使用します。
198
 
たとえば、 ``add`` コマンドは無視するパターンにマッチするファイルとスキップし
199
 
プリファレンスはルールパターンを使用するファイルに関連づけできます。
200
 
パターン構文は下記のとおりです。
201
 
 
202
 
パターン上のトレーリングスラッシュは無視されます。
203
 
パターンがスラッシュを含むもしくは正規表現である場合、ブランチのroot全体から比較されます。
204
 
さもなければ、これはパスの最後のコンポーネントのみと比較されます。
205
 
rootディレクトリの中のファイルのみにマッチさせるには'./'を用意します。
206
 
絶対パスを指定するパターンは許可されていません。
207
 
 
208
 
パターンは次のようなglobのワイルドカードを含むことができます::
209
 
 
210
 
  ? - '/'以外の単独文字にマッチする
211
 
  * - '/'以外の0かそれ以上の文字数にマッチする
212
 
  /**/ - パスの中のゼロかそれ以上のディレクトリにマッチする
213
 
  [a-z] - 文字のグループの範囲内からの単独の文字にマッチする
214
 
 
215
 
パターンはPythonの正規表現にもなります。
216
 
正規表現のパターンは 'RE:' の接頭辞で始まる正規表現で識別されます。
217
 
正規表現のパターンは名前つきもしくは番号つきのグループを含むことはできません。
218
 
 
219
 
 
220
 
リポジトリ
221
 
===========
222
 
 
223
 
Bazaarのリポジトリはコミットされた情報が保存される場所です。
224
 
すべてのブランチと関連づけされたリポジトリが1つ存在します。
225
 
 
226
 
リポジトリは一種のデータベースです。
227
 
通常、パフォーマンスのためにBzrはこれを自動的に維持しますが、ある状況(たとえば短い期間にとても多くのコミットを行う)
228
 
 
229
 
データベースのインデックスを最適化するようbzrに求めるとよいでしょう。
230
 
これは'bzr pack' コマンドによって行われます。
231
 
 
232
 
デフォルトでは 'bzr init' を実行するだけで新しいブランチの中でリポジトリが作成されますが、
233
 
同じ位置で情報を共有するために複数のブランチを許可する共用リポジトリを作成することが可能です。
234
 
新しいブランチが作成されたとき使用できる共用リポジトリが存在するかどうかを最初に確認します。
235
 
 
236
 
同じプロジェクトのブランチが1つのリポジトリを共有するとき、一般的にスペースが大きく節約されます。
237
 
(たとえばリポジトリの範囲内でブランチを作成するなどの)いくつかのコマンドに対してこれは大きな時間の節約になります。
238
 
 
239
 
共用リポジトリを作るには、init-repositoryコマンド(もしくはエイリアスのinit-repo)を使います。
240
 
このコマンドは作成するリポジトリの位置をとります。
241
 
このことは'bzr init-repository repo'によって'repo'という名前のディレクトリが作成され
242
 
その中に共用リポジトリが格納されることを意味します。
243
 
このディレクトリの中に作成された新しいブランチはストレージ用にそれを使用します。
244
 
 
245
 
1つ以上のプロジェクトのブランチを作成するときに1つのリポジトリを作成することはよい考えです。
246
 
これは開発を行っている作業領域と、ホスティングプロジェクト用のサーバー領域の両方にあてはまります。
247
 
後者の場合、作業ツリーなしのブランチが欲しいことは良くあります。
248
 
ブランチのファイルは直接編集されないので作業ツリー用にディスクスペースを使い切る必要はありません。
249
 
作業ブランチを持たないリポジトリを作成するには、 'init-repository'に'--no-trees'オプションを渡します。
250
 
 
251
 
関連コマンド::
252
 
 
253
 
  init-repository   共用リポジトリを作成する。
254
 
                    新しいブランチが作業ツリーを作成しないものを作成するには--no-treesを使用する。
255
 
 
256
 
 
257
 
ルール
258
 
=======
259
 
 
260
 
紹介
261
 
-----
262
 
 
263
 
ルールはiniファイルフォーマットで定義されます。
264
 
セクションはファイルのglobパターンでそれぞれのセクションの内容は
265
 
そのパターンにマッチするファイル用のプリファレンスです。例です::
266
 
 
267
 
    [name *.bat]
268
 
    eol = dos
269
 
 
270
 
    [name *.html]
271
 
    keywords = escape
272
 
 
273
 
これらのようなプリファレンスは選択されたブランチの中で
274
 
選択されたファイル用にカスタムのふるまいを提供したいコマンドとプラグインに役立ちます。
275
 
 
276
 
 
277
 
ファイル
278
 
---------
279
 
 
280
 
すべてのブランチ用のデフォルトルールはオプションの ``BZR_HOME/rules`` ファイルで定義されます。
281
 
 
282
 
ルールのパターン
283
 
-----------------
284
 
 
285
 
パターンは順序づけされ1つマッチすると共に検索は停止します。
286
 
結果として、より明確なパターンをファイルのトップの方に置くべきです。
287
 
ルールパターンは無視パターンとまったく同じ仕様を利用します。
288
 
詳細は ``bzr help patterns`` を参照してください。
289
 
 
290
 
注: 角かっこを含むパターンはそれらが正しく解析されるようにクォートで囲まなければなりません。
291
 
 
292
 
 
293
 
スタンドアロンのツリー
294
 
=======================
295
 
 
296
 
スタンドアロンのツリーは関連リポジトリを持つ作業ツリーです。
297
 
他に依存していないので、これは独立して利用できるブランチです。
298
 
(bzr initを通して)スタンドアロンのツリーの作成は
299
 
既存のプロジェクトをバージョン管理の元に置くための最も速い方法です。
300
 
 
301
 
関連コマンド::
302
 
 
303
 
  init    ディレクトリをバージョン管理下にあるブランチにする。
304
 
 
305
 
 
306
 
同期化がずれているブランチ
307
 
==========================
308
 
 
309
 
チェックアウト、ツリーもしくはブランチを軽量ブランチに再設定するとき、
310
 
ローカルのブランチを破壊しなければなりません。
311
 
(チェックアウトに関して、これはキャッシュとして最初に提供するローカルブランチです。)
312
 
破壊されるブランチが同じ最終リビジョンを持たなければ、
313
 
軽量用チェックアウト用の新しい参照ブランチ、データが失われる可能性があるので、
314
 
Bazaarは拒否します。
315
 
 
316
 
この取り組み方は *なぜ* ブランチの同期がずれるのかによります。
317
 
 
318
 
チェックアウトが手元にありローカルコミットを行う場合、
319
 
"bzr update"(とおそらくは"bzr commit")を実行することで再び同期化できます。
320
 
 
321
 
ブランチが手元にあり、リモートブランチが時代遅れになっている場合、
322
 
"bzr push"を使用してローカルの変更をプッシュできます。
323
 
ローカルブランチが時代遅れであれば、"bzr pull"をできます。
324
 
両方のブランチに変更があれば、変更をマージ、コミットしてプッシュできます。
325
 
変更の一部が便利でなければ、"push --overwrite"もしくは代わりに"pull --overwrite"できます。
326
 
 
327
 
 
328
 
作業ツリー
329
 
===========
330
 
 
331
 
作業ツリーはディスク上に設置されたブランチのコンテンツなのでファイルを見て編集できます。
332
 
作業ツリーはブランチに変更を行う場所なので、
333
 
作業ツリーの現在の状態をコミットするとき、コミットに記録されるレコードです。
334
 
 
335
 
ブランチをリモートシステムにプッシュするとき、作業ツリーは作成されません。
336
 
ファイルがすでに存在すれば、ファイルは更新されません。
337
 
ブランチの情報は更新され作業ツリーは時代遅れとしてマークされます。
338
 
リモートの作業ツリーを更新するのは難しいです。
339
 
アンコミットされた変更が存在するもしくは更新によってリモートで扱うのが難しい内容の衝突が引き起こされるからです。
340
 
 
341
 
作業ツリーなしのブランチがあれば 作業ツリーを作成するために 'checkout' コマンドを使用できます。
342
 
ブランチから 'bzr checkout .' を実行すると作業ツリーが作成されます。
343
 
リモートでブランチが更新されると、そのディレクトリの中で'bzr update'を実行することで作業ツリーを更新できます。
344
 
 
345
 
望まない作業ツリーを持つブランチがある場合、安全であれば'remove-tree'コマンドはツリーを除外します。
346
 
ブランチにプッシュするとき更新されないリモート作業ツリーに関する警告を回避することでこれは可能です。
347
 
これは'--no-trees'リポジトリ('bzr help repositories'を参照)に取り組むときにも便利です。
348
 
 
349
 
プッシュするリモートマシン上で作業ブランチを持ちたい場合、
350
 
pushするごとにリモートブランチで'bzr update'を実行するか、
351
 
pushの間にツリーを更新する他の方法を使用できます。
352
 
rsyncを使用してpushと同じように作業ツリーを更新する'rspush'プラグインが存在します。
353
 
それぞれのプッシュの後で'bzr update'を自動的に実行する'push-and-update'プラグインも存在します。
354
 
 
355
 
便利なコマンド::
356
 
 
357
 
  checkout     ブランチが作業ツリーを持たないときにそれを作成する。
358
 
  remove-tree  これを行うときに安全であるときにブランチから作業ツリーを除外する。
359
 
  update       作業ツリーが関連ブランチから同期がずれているとき
360
 
               このコマンドによってブランチにマッチするツリーが更新される。
361
 
 
362
 
.. _formats: `ストレージフォーマット`_
363
 
.. _standalone-trees: `スタンドアロンのツリー`_
364
 
.. _sync-for-reconfigure: `同期化がずれているブランチ`_
365
 
.. _working-trees: `作業ツリー`_
366
 
 
367
 
 
368
 
 
369
 
リスト
370
 
#######
371
 
 
372
 
認証の設定
373
 
===========
374
 
 
375
 
 
376
 
Intent
377
 
------
378
 
 
379
 
``authentication.conf`` ファイルの中で多くの異なる認証ポリシーは記述できますが
380
 
特定のユーザーはすべてのブランチ用のユーザーとパスワードを指定しなくても
381
 
自分のニーズをカバーするわずかな定義だけが必要です。
382
 
 
383
 
このファイルの中で見つかる定義は与えられたurl用のクレデンシャルを見つけるために使われます。
384
 
一般的に同じクレデンシャルを必要とするリモートサーバーの周辺で宣言を分類することで可能な限り多くのブランチに対して
385
 
クレデンシャルを使用できます。
386
 
 
387
 
異なるサーバーによって使用されるクレデンシャルを宣言することも可能です。
388
 
 
389
 
intentは維持を最少にするためにこのファイルを可能な限り小さくするものです。
390
 
 
391
 
このファイルの中で関連のクレデンシャルが宣言されるとパスワード(セキュリティハザード)を埋め込まず
392
 
もしくは(他の人とURLの共有を有効にする)ユーザーなしでブランチのURLを利用できます。
393
 
 
394
 
次のURLよりも::
395
 
 
396
 
  bzr branch ftp://joe:secret@host.com/path/to/my/branch
397
 
 
398
 
シンプルになります::
399
 
 
400
 
  bzr branch ftp://host.com/path/to/my/branch
401
 
 
402
 
``authentication.conf`` ファイルを作成したことを前提とします::
403
 
 
404
 
  [myprojects]
405
 
  scheme=ftp
406
 
  host=host.com
407
 
  user=joe
408
 
  password=secret
409
 
 
410
 
 
411
 
認証の定義
412
 
-----------
413
 
 
414
 
bzrによってサポートされるさまざまなスキームによって使用される2種類の認証があります:
415
 
 
416
 
1. ユーザーとパスワード
417
 
 
418
 
``FTP`` は ``host`` 用に (``user`` 、 ``password``) を必要とします。
419
 
``SFTP`` は認証用にパスワードもしくはホストキーを使用できます。
420
 
しかしながら、sshエージェントはベターで、よりセキュアな解決方法です。
421
 
独自のセキュアではない方法を提供しないことにします。
422
 
 
423
 
2. ユーザー、領域とパスワード
424
 
 
425
 
ホストに対して認証するために ``HTTP`` と ``HTTPS`` は(``user, realm, password``)を必要とします。
426
 
``.htaccess`` ファイルを利用することで、たとえば、任意の ``host``
427
 
に対して (``user, realm, password``) をいくつか定義することが可能です。
428
 
ですので本当に必要なのは (``user``, ``password``, ``host``, ``path``)です。
429
 
``realm`` は定義で考慮されませんが、bzrにパスワードを催促される場合表示されます。
430
 
 
431
 
``HTTP proxy`` は適切なポートを指定することで ``HTTP`` (もしくは ``HTTPS``) として扱うことができます。
432
 
 
433
 
すべてのスキームを考慮するには、パスワードは認証定義の一式 (``scheme``, ``host``, ``port``, ``path``, ``user``, ``password``) から推定されます。
434
 
 
435
 
  * ``scheme``: 空にできます (定義の残りは任意のスキームに対して使用できることを意味する)、
436
 
    ``SFTP`` と ``bzr+ssh`` はここでは使うべきではありません。
437
 
    代わりに ``ssh`` が使われるべきです。これが認証に関して本当のスキームだからです。
438
 
 
439
 
  * ``host``: 空にできます (ホスト用のデフォルトとして振る舞う),
440
 
 
441
 
  * ``port`` は空にできます (ホストが同じスキームに対していくつかのサーバーを提供するときに便利)、
442
 
    数値の値のみが許可され、サーバーがスキームの標準ポートとは異なるポートを使用するときのみにこれは使用されます。
443
 
 
444
 
  * ``path``: 空にできます (FTPもしくはSFTPはこれを使用しません),
445
 
 
446
 
  * ``user``: 空にできます (デフォルトでは ``bzr`` はpythonの ``getpass.get_user()`` を使用),
447
 
 
448
 
  * ``password``: 常にパスワードをプロンプトで入力する方が望ましいのであれば空にできます。
449
 
 
450
 
任意のURLに対して、複数の定義を提供できます。
451
 
bzrは次のルールに従って (``user`` [, ``password``]) を選択します:
452
 
 
453
 
 1. 最初にマッチするものが優先される
454
 
 
455
 
 2. すべてにマッチする空のフィールド
456
 
 
457
 
 3. デコレータがリクエストされたURLに使用されていても ``scheme`` はマッチします。
458
 
 
459
 
 4. ``host`` は正確にマッチするか '.' で始まる場合、ドメインとしてふるまいます。
460
 
    (``project.bzr.sf.net`` は ``.bzr.sf.net`` にマッチしますが ``projectbzr.sf.net`` は ``bzr.sf.net`` にマッチしない)。
461
 
 
462
 
 5. ``port`` はリクエストされたURLに含まれる場合(正確にマッチする場合のみ)マッチします。
463
 
 
464
 
 6. ``path`` はリクエストされたURLに含まれる場合マッチします (そして上記のルール #2 によって、
465
 
    空のパスは任意の提供されたパスにマッチします)。
466
 
 
467
 
 
468
 
 
469
 
ファイルのフォーマット
470
 
----------------------
471
 
 
472
 
`設定ファイル`_ 用の一般ルールは変数ポリシー意外に当てはまります。
473
 
 
474
 
.. _設定ファイル: #configuration-settings
475
 
 
476
 
それぞれのセクションで認証の定義を記述します。
477
 
 
478
 
セクションの名前は任意の文字列で、 ``DEFAULT`` の値のみが保存され
479
 
*最後* のセクションとして現れます。
480
 
 
481
 
それぞれのセクションは次の内容を定義すべきです:
482
 
 
483
 
* ``user``: 使用されるログイン名
484
 
 
485
 
それぞれのセクションは次の内容を定義できます:
486
 
 
487
 
* ``host``: リモートサーバー
488
 
 
489
 
* ``port``: サーバーがリスンしているポート番号
490
 
 
491
 
* ``path``: ブランチの位置
492
 
 
493
 
* ``password``: パスワード
494
 
 
495
 
 
496
 
497
 
---
498
 
 
499
 
 
500
 
外部でホストされた個人プロジェクト
501
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
502
 
 
503
 
すべての接続は同じ ``user`` で行われ
504
 
(デフォルトのbzrのものが適切でない場合のためのリモートの接続)
505
 
パスワードはいくつかの例外とともに常に催促されます::
506
 
 
507
 
        # hobby.netのPetプロジェクト
508
 
        [hobby]
509
 
        host=r.hobby.net
510
 
        user=jim
511
 
        password=obvious1234
512
 
 
513
 
        # ホームサーバー
514
 
        [home]
515
 
        scheme=https
516
 
        host=home.net
517
 
        user=joe
518
 
        password=1essobV10us
519
 
 
520
 
        [DEFAULT]
521
 
        # ローカルユーザーがbarbazで、すべてのリモートサイト上ではfoobarとして
522
 
        user=foobar
523
 
 
524
 
 
525
 
ソースホスティングプロバイダ
526
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
527
 
 
528
 
shp.net(仮想)ドメインにおいて、それぞれのプロジェクトは独自のサイトを持ちます::
529
 
 
530
 
        [shpnet domain]
531
 
        # sftpを使用するが、sshは認証用に使用される
532
 
        scheme=ssh
533
 
        # '.' は 'shp.net' だけがマッチしないことを保証する
534
 
        host=.shp.net
535
 
        user=joe
536
 
        # bzrはsftp用のパスワードの提供を保証しません
537
 
        # パスワードをインタラクティブに入力したくなければ
538
 
        # sshエージェントを使用することを考えてください(pageant, ssh-agent、など)
539
 
 
540
 
HTTPS、SFTPサーバーとプロキシ
541
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
542
 
 
543
 
company.comにおいて、サーバーのホスティングリリースは統合ブランチの背後にはプロキシがあり、
544
 
2つのブランチは異なる認証ポリシーを使用します::
545
 
 
546
 
        [reference code]
547
 
        scheme=https
548
 
        host=dev.company.com
549
 
        path=/dev
550
 
        user=user1
551
 
        password=pass1
552
 
 
553
 
        # devサーバー上の開発ブランチ
554
 
        [dev]
555
 
        scheme=ssh # bzr+sshとsftpはここで利用可能
556
 
        host=dev.company.com
557
 
        path=/dev/integration
558
 
        user=user2
559
 
 
560
 
        # プロキシ
561
 
        [proxy]
562
 
        scheme=http
563
 
        host=proxy.company.com
564
 
        port=3128
565
 
        user=proxyuser1
566
 
        password=proxypass1
567
 
 
568
 
 
569
 
計画的な強化
570
 
-------------
571
 
 
572
 
次の内容はまだ実装されていませんが進行中の作業の一部として計画されています:
573
 
 
574
 
* ``password_encoding`` フィールドの追加は次のとおりです:
575
 
 
576
 
  - さまざまな難読化のエンコーディング(たとえばbase64)でパスワードを保存する。
577
 
 
578
 
  - パスワードの保存をプラグインに委譲する(たとえば.netrc)。
579
 
 
580
 
* ユーザーがユーザー名もしくはパスワードの入力を催促されたらクレデンシャルを更新する。
581
 
 
582
 
* ``HTTPS`` 用に ``verify_certificates`` フィールドを追加する。
583
 
 
584
 
``password_encoding`` と ``verify_certificates`` フィールドは認識されますが
585
 
実際の実装では無視されます。
586
 
 
587
 
 
588
 
バグトラッカーの設定
589
 
=====================
590
 
 
591
 
コミットを行うとき、その変更によって修正されたバグに関するメタデータは --fixes オプションを使用することで記録されます。
592
 
それぞれのバグが修正されたものとしてマークされるために、エントリーが '<url> <status>' を述べる 'bugs' リビジョンプロパティに含まれます。
593
 
(現在サポートされる ``status`` の値は ``fixed.`` だけです)
594
 
Launchpadの中心バグトラッカー用のサポートは組み込まれています。
595
 
他のバグトラッカーに関して、正しいURLが記録されるように設定が予め要求されます。
596
 
 
597
 
Launchpadに加えて、BazaarはBugzillaとTracに適切なURLの生成を直接サポートします。
598
 
プロジェクトが異なるバグトラッカーを使用するのであれば、そのサポートを追加するのは簡単です。
599
 
BugzillaもしくはTracを使用しているのであれば、
600
 
バグトラッカーの基底URLを格納する設定変数を設定することだけが必要です。
601
 
これらのオプションは ``bazaar.conf`` 、 ``branch.conf`` もしくは ``locations.conf`` のブランチ固有のセクションに入ります。
602
 
取り組むプロジェクトごとにこれらの値をセットアップできます。
603
 
 
604
 
注: それぞれのトラッカーに対して短縮名を提供するのであれば、望むのであればコミット時に1つもしくは複数のトラッカーで1つもしくは複数のバグを指定できます。
605
 
 
606
 
Launchpad
607
 
---------
608
 
 
609
 
バグ2を修正するコミットを記録するには ``bzr commit --fixes lp:2`` を使用します。
610
 
 
611
 
bugzilla_<tracker_abbreviation>_url
612
 
-----------------------------------
613
 
 
614
 
存在するのであれば、Bugzillaのバグトラッカーの位置は <tracker_abbreviation> によって参照されます。
615
 
そのバグトラッカーのバグをそのコミットで修正されたものとしてマークするためにはこのオプションは ``bzr commit --fixes`` と一緒に使用できます::
616
 
 
617
 
    bugzilla_squid_url = http://www.squid-cache.org/bugs
618
 
 
619
 
上記の例はSquidのバグ 1234が修正されたものとしてマークするために ``bzr commit --fixes squid:1234`` を許可します。
620
 
 
621
 
trac_<tracker_abbrevation>_url
622
 
------------------------------
623
 
 
624
 
存在するのであれば、Tracインスタンスの位置は <tracker_abbreviation> によって参照されます。
625
 
そのコミットによってバグが修正されたものとしてそのトラッカーの中でマークするためにこのオプションは ``bzr commit --fixes`` と一緒に使用できます::
626
 
 
627
 
    trac_twisted_url = http://www.twistedmatrix.com/trac
628
 
 
629
 
上記の例はTwistedのバグ1234を修正したものとしてマークするために ``bzr commit --fixes twisted:1234`` を許可します。
630
 
 
631
 
bugtracker_<tracker_abbrevation>_url
632
 
------------------------------------
633
 
 
634
 
存在するのであれば、一般的なバグトラッカーのインスタンスの位置は <tracker_abbreviation> によって参照されます。
635
 
位置は ``{id}`` プレースホルダーを含まなければなりません。プレースホルダーは特定のバグIDに置き換えられます。
636
 
そのコミットによってバグが修正されたものとしてそのトラッカーでマークするためにこのオプションを ``bzr commit --fixes`` と一緒に使用できます::
637
 
 
638
 
    bugtracker_python_url = http://bugs.python.org/issue{id}
639
 
 
640
 
上記の例はPythonのRoundupバグトラッカーのバグ1234を修正されたものとしてマークするために ``bzr commit --fixes python:1234`` を許可します::
641
 
 
642
 
    bugtracker_cpan_url = http://rt.cpan.org/Public/Bug/Display.html?id={id}
643
 
 
644
 
上記はCPANのRTバグトラッカー用です。
645
 
 
646
 
 
647
 
構成設定
648
 
=========
649
 
 
650
 
.. TODO: Should have some explanation of why you'd want things in
651
 
.. branch.conf.
652
 
 
653
 
 
654
 
環境変数の設定
655
 
---------------
656
 
 
657
 
大抵の設定が設定ファイルによって取り扱われる一方で、
658
 
半永久的ないくつかのオプションは環境変数を通して制御できます。
659
 
 
660
 
BZR_EMAIL
661
 
~~~~~~~~~
662
 
 
663
 
Bazaarによって使用されるEメールのIDを上書きする。よくあるフォーマット::
664
 
 
665
 
  "John Doe <jdoe@example.com>"
666
 
 
667
 
``email`` の設定値も参照してください。
668
 
 
669
 
BZR_PROGRESS_BAR
670
 
~~~~~~~~~~~~~~~~
671
 
 
672
 
進行状況の表示方法を上書きする。可能な値は "none"、 "dots"、 "tty"
673
 
 
674
 
BZR_SIGQUIT_PDB
675
 
~~~~~~~~~~~~~~~
676
 
 
677
 
SIGQUITが通常とおりに振る舞うようにするかもしくはブレークインデバッガーを起動するかどうか制御する。
678
 
 
679
 
* 0 = 標準のSIGQUITのふるまい(通常はコアダンプを伴ってexitする)
680
 
* 1 = ブレークインデバッガーを起動する (デフォルト)
681
 
 
682
 
BZR_HOME
683
 
~~~~~~~~
684
 
 
685
 
Bazaarによって使用されるホームディレクトリを上書きする
686
 
 
687
 
BZR_SSH
688
 
~~~~~~~
689
 
 
690
 
異なるSSHの実装を選択する。
691
 
 
692
 
BZR_PDB
693
 
~~~~~~~
694
 
 
695
 
デバッガもしくはエラーを立ち上げるか制御する。
696
 
 
697
 
* 0 = Standard behavior
698
 
* 1 = Launch debugger
699
 
 
700
 
BZR_REMOTE_PATH
701
 
~~~~~~~~~~~~~~~
702
 
 
703
 
bzr+sshプロトコルを使用する際に使用するBazaar実行ファイルへのパス。
704
 
 
705
 
設定値 ``bzr_remote_path`` も参照。
706
 
 
707
 
BZR_EDITOR
708
 
~~~~~~~~~~
709
 
 
710
 
コミットメッセージなどの際にBazaarが使用するエディタへのパス。
711
 
 
712
 
BZR_PLUGIN_PATH
713
 
~~~~~~~~~~~~~~~
714
 
 
715
 
Bazaarが使用するプラグインディレクトリへのパス。
716
 
 
717
 
BZRPATH
718
 
~~~~~~~
719
 
 
720
 
Bazaarがシェルシェルプラグインの外部コマンドを探すパス。
721
 
 
722
 
 
723
 
設定ファイル
724
 
-------------
725
 
 
726
 
設置場所
727
 
~~~~~~~~~
728
 
 
729
 
設定ファイルはLinux/Unixの場合 ``$HOME/.bazaar`` に
730
 
Windowsの場合 ``C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\Bazaar\2.0`` に設置されます。
731
 
( ``bzr version`` を使用することでシステムに設置された位置をチェックできます)
732
 
 
733
 
この位置に3つの主要な設定ファイルが存在します:
734
 
 
735
 
* ``bazaar.conf`` はデフォルトの設定オプションを記述します
736
 
 
737
 
* ``locations.conf`` は特定のブランチの位置用の設定情報を記述します。
738
 
 
739
 
* ``authentication.conf`` はリモートサーバー用のクレデンシャル情報を記述します。
740
 
 
741
 
それぞれのブランチはそのブランチに固有な値を設定する設定ファイルも格納します。
742
 
このファイルはブランチの範囲内の ``.bzr/branch/branch.conf`` で見つかります。
743
 
このファイルはブランチのすべてのユーザーに見えます。
744
 
あなたのブランチ専用に設定値の1つを上書きしたいのであれば、 ``locations.conf`` で行うことができます。
745
 
 
746
 
一般的なフォーマット
747
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
748
 
 
749
 
iniファイルは3つの種類のコントラクト: セクションヘッダー、セクション変数とコメントを持ちます。
750
 
 
751
 
コメント
752
 
^^^^^^^^^
753
 
 
754
 
コメント行は "#" で始まります("hash mark", "pound sign"  "number sign"とも呼ばれます)。
755
 
コメント行はiniファイルを解析するときBazaarによって無視されます。
756
 
 
757
 
セクションヘッダー
758
 
^^^^^^^^^^^^^^^~~~~
759
 
 
760
 
セクションヘッダーは行頭から始まり角かっこで囲まれた単語です。
761
 
典型的なセクションヘッダーは次のとおりです::
762
 
 
763
 
    [DEFAULT]
764
 
 
765
 
bazaar.confに対して現時点で唯一有効なセクションヘッダーは[DEFAULT]と[ALIASES]です。
766
 
セクションヘッダーは大文字と小文字を区別します。
767
 
デフォルトのセクションが提供する設定変数はブランチの設定ファイルで上書きできます。
768
 
 
769
 
``locations.conf`` に対して、
770
 
セクションにマッチする最長のものを持つセクションからの変数は潜在的に有効な別のセクションヘッダーを除外するために使われます。
771
 
セクションヘッダーはブランチ用のパスをセクションヘッダーとして使用します。次のような例があります::
772
 
 
773
 
    [http://mybranches.isp.com/~jdoe/branchdir]
774
 
    [/home/jdoe/branches/]
775
 
 
776
 
 
777
 
セクション変数
778
 
^^^^^^^^^^^^^^^
779
 
 
780
 
セクション変数はセクションの範囲に属します。セクション変数は変数名、等号と値を格納します。例です::
781
 
 
782
 
    email            = John Doe <jdoe@isp.com>
783
 
    check_signatures = require
784
 
 
785
 
 
786
 
変数のポリシー
787
 
^^^^^^^^^^^^^^^
788
 
 
789
 
セクションの中で定義された変数は名前つきのディレクトリもしくはURLに加えてそれらを格納する位置にも影響を与えます。
790
 
ポリシーは可変変数が含まれる位置のために解釈される方法を変更するために使用できます。現在は3つのポリシーが利用できます:
791
 
 
792
 
 none:
793
 
   値は含まれる位置に対して同じように解釈されます。
794
 
   これはデフォルトのふるまいです。
795
 
 norecurse:
796
 
   値はセクション名によって指定された正確な位置のみに対して使用されます。
797
 
 appendpath:
798
 
   for contained locations, 追加パスのコンポーネントは値に追加されます。
799
 
 
800
 
ポリシーは "$var:policy" 形式の名前を持つキーによって指定されます。
801
 
たとえば、ブランチのツリー用のpushの位置を定義するには、次の設定が使われます::
802
 
 
803
 
  [/top/location]
804
 
  push_location = sftp://example.com/location
805
 
  push_location:policy = appendpath
806
 
 
807
 
この設定によって、 ``/top/location/branch1`` 用のpush位置は ``sftp://example.com/location/branch1`` になります。
808
 
 
809
 
 
810
 
主要な設定ファイルのbazaar.conf
811
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
812
 
 
813
 
``bazaar.conf`` は ``[DEFAULT]`` と呼ばれる1つのセクションだけを許可します。
814
 
このデフォルトセクションはすべてのブランチ用のデフォルト設定オプションを格納します。
815
 
デフォルトセクションは ``locations.conf`` にブランチ固有のセクションを提供することで上書きできます。
816
 
 
817
 
典型的な ``bazaar.conf`` セクションは次のようになります::
818
 
 
819
 
    [DEFAULT]
820
 
    email             = John Doe <jdoe@isp.com>
821
 
    editor            = /usr/bin/vim
822
 
    check_signatures  = check-available
823
 
    create_signatures = when-required
824
 
 
825
 
 
826
 
ブランチの位置の設定ファイルのlocations.conf
827
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
828
 
 
829
 
``locations.conf`` によって特定のブランチ用に設定を上書きできます。
830
 
フォーマットは1つの重大な変更を伴うbazaar.confのデフォルトセクションに対してほとんど理想的です:
831
 
デフォルトを記述する代わりに、セクションヘッダーは値を上書きしたいブランチへのパスになります。
832
 
ワイルドカードの '?' と '*' がサポートされます::
833
 
 
834
 
    [/home/jdoe/branches/nethack]
835
 
    email = Nethack Admin <nethack@nethack.com>
836
 
 
837
 
    [http://hypothetical.site.com/branches/devel-branch]
838
 
    create_signatures = always
839
 
    check_signatures  = always
840
 
 
841
 
    [http://bazaar.launchpad.net/*/bzr/*]
842
 
    check_signatures  = require
843
 
 
844
 
認証用の設定ファイル、authentication.conf
845
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
846
 
 
847
 
``authentication.conf`` によってリモートサーバー用のクレデンシャルを指定できます。
848
 
これはすべてのサポートされる転送と認証(たとえばsmtp)を必要とするbzrの一部に対して使用できます。
849
 
 
850
 
ファイルの構文は適用しない変数ポリシー用の他の例外を除いて同じルールに従います。
851
 
 
852
 
設定ファイルにおける認証の使い方の詳細な情報に関しては `認証の設定`_ を参照してください。
853
 
 
854
 
 
855
 
変数の共通オプション
856
 
---------------------
857
 
 
858
 
email
859
 
~~~~~
860
 
 
861
 
Eメールアドレスはブランチをコミットする際に使われます。よく次のような形式をとります::
862
 
 
863
 
    email = Full Name <account@hostname.tld>
864
 
 
865
 
editor
866
 
~~~~~~
867
 
 
868
 
コミットメッセージなしで *bzr commit* が実行された場合に使用されるエディタのパスです。
869
 
この設定は環境変数 ``BZR_EDITOR`` によって設定され、
870
 
環境変数 ``VISUAL`` と ``EDITOR`` によって上書きされます。
871
 
 
872
 
check_signatures
873
 
~~~~~~~~~~~~~~~~
874
 
 
875
 
署名用のふるまいを定義します。
876
 
 
877
 
require
878
 
    リビジョン用のgnupg署名が存在して有効でなければなりません。
879
 
 
880
 
ignore
881
 
    リビジョンのgnupgの署名をチェックしない。
882
 
 
883
 
check-available
884
 
    (デフォルト) リビジョン用のgnupgの署名が存在する場合、それらをチェックします。
885
 
    わるい署名であることが分かるとBazaarは失敗しますが、署名が存在しない場合は失敗しません。
886
 
 
887
 
create_signatures
888
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~
889
 
 
890
 
リビジョン署名のふるまいを定義します。
891
 
 
892
 
always
893
 
    コミットされるすべての新しいリビジョンに署名する。
894
 
 
895
 
when-required
896
 
    (デフォルト) ブランチが署名つきのリビジョンを要求するときのみ新しくコミットされたリビジョンに署名する。
897
 
 
898
 
never
899
 
    ブランチが署名を要求する場合でも新しくコミットされたリビジョンに署名するのを拒否する。
900
 
 
901
 
recurse
902
 
~~~~~~~
903
 
 
904
 
``locations.conf`` でのみ便利です。
905
 
このセクション用の設定をサブディレクトリにも適用するかどうか定義します:
906
 
 
907
 
true
908
 
    (デフォルト このセクションはサブディレクトリにも適用される。
909
 
 
910
 
false
911
 
    このセクションはこのディレクトリのブランチのみに適用されその下のブランチには適用されない。
912
 
 
913
 
gpg_signing_command
914
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
915
 
 
916
 
(デフォルト: "gpg"). リビジョンの署名とチェックのために使用されるプログラム。例です::
917
 
 
918
 
    gpg_signing_command = /usr/bin/gnpg
919
 
 
920
 
bzr_remote_path
921
 
~~~~~~~~~~~~~~~
922
 
 
923
 
(デフォルト: "bzr").  bzr用のスマートサーバーを稼働させるために使われるコマンドへのパス。
924
 
この値はlocations.confでのみ指定が許可されます。理由は次のとおりです:
925
 
 
926
 
- branch.confがアクセスできる前に必要だから
927
 
- セキュリティリスクになるコマンドを指定するためにリモートのbranch.confファイルを許可するから
928
 
 
929
 
これはBZR_REMOTE_PATH 環境変数によって上書きされます。
930
 
 
931
 
smtp_server
932
 
~~~~~~~~~~~
933
 
 
934
 
(デフォルト: "localhost")。たとえば ``merge-directive --mail-to`` 、もしくはbzr-emailプラグインによって
935
 
BazaarがEメールを送信する必要があるときに使用するSMTPサーバー、
936
 
 
937
 
 
938
 
smtp_username, smtp_password
939
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
940
 
 
941
 
SMTPサーバーで認証するユーザーとパスワード。
942
 
smtp_usernameが設定されていて、smtp_passwordが設定されていなければ、Bazaarはパスワードを催促します。
943
 
Eメールを送信するためにSMTPサーバーが認証を必要とする場合のみこれらの設定が必要です。
944
 
 
945
 
mail_client
946
 
~~~~~~~~~~~
947
 
 
948
 
マージリクエストを送信するために使うメールクライアント。
949
 
デフォルトでは、Windowsではbzrは ``mapi`` を使うことを試みます。
950
 
他のプラットフォームでは、 ``xdg-email`` を試みます。
951
 
これらのどちらかが失敗すると、 ``editor`` に戻ります。
952
 
 
953
 
特定のクライアント用のサポートされた値:
954
 
 
955
 
:claws: Clawsを使用する。ファイル添付のダイアログはスキップする。
956
 
:evolution: Evolutionを使用する
957
 
:kmail: KMailを使用する
958
 
:mutt: Muttを使用する
959
 
:thunderbird: Mozilla ThunderbirdもしくはIcedoveを使用する。Thunderbird/Icedove 1.5に関して、
960
 
    これはxdg-emailが扱えないいくつかのバグに対処します。
961
 
 
962
 
サポートされる一般的な値は次のとおりです:
963
 
 
964
 
:default: 上記を参照。
965
 
:editor: マージリクエストを書くエディタを使用します。
966
 
    これはコミットID( ``bzr whoami`` を参照),
967
 
    smtp_serverと(オプションで)smtp_usernameとsmtp_passwordも使用します。
968
 
:mapi: Windowsで好きなメールクライアントを使用します。
969
 
:xdg-email: 好きなメールプラグラムを実行するためにxdg-emailを使用する
970
 
 
971
 
submit_branch
972
 
~~~~~~~~~~~~~
973
 
 
974
 
現在の作業内容を投稿しようとしているブランチ。
975
 
これは ``bzr send`` によって自動的に設定され ``submit:`` リビジョンスペックにも使用されます。
976
 
通常、これはブランチ単位ロケーション単位で設定されます。
977
 
 
978
 
public_branch
979
 
~~~~~~~~~~~~~
980
 
 
981
 
このブランチの公開されアクセス可能なバージョン
982
 
(このブランチが公開されてアクセス可能ではないことを暗示する)。
983
 
``bzr send`` によって使用されます(そして設定されます)。
984
 
 
985
 
 
986
 
ブランチ特有のオプション
987
 
-------------------------
988
 
 
989
 
これらのオプションは ``dirstate-tags`` もしくは後のフォーマットを使用するブランチにのみ適用します。
990
 
通常これらは自動的に ``.bzr/branch/branch.conf`` 設定される
991
 
もしくは手動で ``locations.conf`` もしくは ``bazaar.conf`` に設定されます。
992
 
 
993
 
append_revisions_only
994
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
995
 
 
996
 
"True"に設定されていればリビジョンはログにのみ追加され、削除されません。
997
 
この設定が有効なブランチは、他のブランチのログがそれ自身のリビジョンより長い場合、別のブランチからのみpullできます。
998
 
通常これは ``bzr init --append-revisions-only`` によって設定されます。
999
 
 
1000
 
parent_location
1001
 
~~~~~~~~~~~~~~~
1002
 
 
1003
 
存在すれば、pullもしくはmerge用のデフォルトブランチの位置。
1004
 
通常このオプションは ``pull --remember`` もしくは ``merge --remember`` によって設定されます。
1005
 
 
1006
 
push_location
1007
 
~~~~~~~~~~~~~
1008
 
 
1009
 
存在すれば、push用のデフォルトブランチの位置。
1010
 
通常このオプションは ``push --remember`` によって設定されます。
1011
 
 
1012
 
bound_location
1013
 
~~~~~~~~~~~~~~
1014
 
 
1015
 
チェックアウトとして振る舞うときコミットが向かう位置。
1016
 
通常このオプションは ``bind`` によって設定されます。
1017
 
 
1018
 
bound
1019
 
~~~~~
1020
 
 
1021
 
"True"に設定されていると、ブランチはチェックアウトとしてふるまい、bound_locationにそれぞれのコミットをpushします。
1022
 
通常このオプションは ``bind``/``unbind`` に設定されます。
1023
 
 
1024
 
 
1025
 
衝突のタイプ
1026
 
=============
1027
 
 
1028
 
オペレーションの中には、merge、revertとpullのように、作業ツリーの内容を修正するものがあります。
1029
 
これらの修正はプログラムで生成されるので、作業ツリーの現在の状態と衝突することがあります。
1030
 
多くの種類の変更はプログラムで結合できますが、 正しいことを行われているか時々人間だけしか判断できないことがあります。
1031
 
これが起きるとき Bazaarはあなたに衝突が存在するのでそれを解消するように伝えます。
1032
 
Bazaarに衝突が解消したことを伝えるコマンドは ``resolve`` ですが、
1033
 
これを実行できる前にいくつかのアクションを実行しなければなりません。
1034
 
 
1035
 
それぞれの衝突は下記のセクションで説明され、衝突を解消するために行わなければならないアクションの概要が説明されています。
1036
 
 
1037
 
 
1038
 
テキストの衝突
1039
 
---------------
1040
 
 
1041
 
典型的なメッセージは次のとおりです::
1042
 
 
1043
 
  Text conflict in FILE
1044
 
 
1045
 
テキストのマージが2つのセットのテキストの変更を完全に折り合いをつけられないときにこれらは生み出されます。
1046
 
BazaarはTHIS、OTHER、とBASEのエクステンションでそれぞれのバージョン用にファイルをemitします。
1047
 
THISはターゲットツリーからのファイルのバージョン、すなわち、変更をマージしようとしているツリーです。
1048
 
OTHERはターゲットにマージしようとしているバージョン、BASEは比較用のベースとして使われる古いバージョンです。
1049
 
 
1050
 
ファイルのメインコピーにおいて、Bazaarは調整できるすべての変更を含み、
1051
 
未調整の衝突は ``<<<<<<<`` のように "herringbone" マーカーによって囲まれます。
1052
 
 
1053
 
たとえば、初期のテキストが "The project leader released it."、でTHISはこれを "Martin Pool released it." に修正する一方で、
1054
 
OTHERは"The project leader released Bazaar."に修正します。衝突は次のようになります::
1055
 
 
1056
 
  <<<<<<< TREE
1057
 
  Martin Pool released it.
1058
 
  =======
1059
 
  The project leader released Bazaar.
1060
 
  >>>>>>> MERGE-SOURCE
1061
 
 
1062
 
正しい解消方法は"Martin Pool released Bazaar."になります。
1063
 
 
1064
 
ファイルのメインコピーを編集する、もしくはTHIS、OTHERとBASEバージョン上で外部ツールを起動することのどちらかでテキストの衝突を扱うことができます。
1065
 
テキストの衝突の解消において他のものから変更のセットの1つの選別はめったにないことは言っておく価値があります。
1066
 
 
1067
 
より頻繁に、2つのセットの変更はインテリジェントに結合しなければなりません。
1068
 
 
1069
 
メインコピーを編集するとき、 herringbone マーカーを必ず削除してください。
1070
 
編集作業を終えたとき、ファイルは衝突がけっして起こらないようであれば、コミットする準備ができています。
1071
 
 
1072
 
テキストの衝突を解消したとき、"bzr resolve"を実行するだけでBazaarは解消した衝突を自動検出します。
1073
 
 
1074
 
内容の衝突
1075
 
----------
1076
 
 
1077
 
典型的なメッセージ::
1078
 
 
1079
 
  Contents conflict in FILE
1080
 
 
1081
 
ターゲットツリーとマージソースの中の変更の衝突が存在するときにこの衝突は起こりますが、
1082
 
が衝突したアイテムはテキストファイルではありません。
1083
 
これらはバイナリファイルもしくはシンボリックリンクもしくはディレクトリになります。
1084
 
片方が削除され、もう一方が修正されたファイルでも起こり得ます。
1085
 
 
1086
 
テキストの衝突のように、BazaarはTHIS、OTHER とBASEファイルをエミットしますが
1087
 
(これらは通常のファイル、シンボリックリンクもしくはディレクトリになります)、
1088
 
これはherringbone衝突マーカーを持つファイルの"メインコピー"を含みません。
1089
 
"メインコピー"がTHISもくはOTHERにリネームされたときにこれは現れます。
1090
 
 
1091
 
これを解消するには、ファイルを通常の名前に戻すために "bzr mv" を使用し変更を手動で結合します。
1092
 
満足したときに、 "bzr resolve FILE" を実行します。この種の衝突が解消されたときにBazaarは自動検出できません。
1093
 
 
1094
 
重複したパス
1095
 
-------------
1096
 
 
1097
 
典型的なメッセージ::
1098
 
 
1099
 
  Conflict adding file FILE.  Moved existing file to FILE.moved.
1100
 
 
1101
 
時々Bazaarはすでに使用されているパス名を用いてファイルを作成しようとします。
1102
 
既存のファイルは "FILE.moved" にリネームされます。
1103
 
望むのであれば、これらのファイルの1つをリネームするか、それらの内容を結合できます。
1104
 
満足したら、衝突を解消したものとしてマークするために "bzr resolve FILE" を実行できます。
1105
 
 
1106
 
バージョン管理下にない親
1107
 
-------------------------
1108
 
 
1109
 
典型的なメッセージ::
1110
 
 
1111
 
    Conflict because FILE is not versioned, but has versioned children.
1112
 
 
1113
 
ときどきBazaarは親ディレクトリがバージョン管理されていないファイルを作成しようとします。
1114
 
ターゲットの中でディレクトリが削除されたときにこれが起こりますが、
1115
 
ソースの中の新しい子を持ちます。逆も同様です。
1116
 
この状況において、Bazaarは親ディレクトリも同様にバージョン管理します。
1117
 
この問題の解決方法は特定のシナリオに大きく依存します。
1118
 
ファイルもしくはディレクトリをリネームもしくは削除するとよいでしょう。
1119
 
満足したら、衝突を解消したものとして"bzr resolve FILE"を実行できます。
1120
 
 
1121
 
見つからない親
1122
 
---------------
1123
 
 
1124
 
典型的なメッセージ::
1125
 
 
1126
 
  Conflict adding files to FILE.  Created directory.
1127
 
 
1128
 
ターゲットの中でファイルを削除するときにこれが起こりますが、ソースの中に新しい子があります。
1129
 
これは "unversioned parent" の衝突と似ています。
1130
 
バージョン管理を解除される代わりに、親ディレクトリが *存在しない* ことを除いて、
1131
 
この状況において、Bazaarは見つからない親を作成します。
1132
 
この問題の解決方法は特定のシナリオに大いに依存します。
1133
 
ファイルもしくはディレクトリをリネームもしくは削除するとよいでしょう。
1134
 
満足したら、衝突を解消したものとして "bzr resolve FILE" を実行できます。
1135
 
 
1136
 
親を削除する
1137
 
------------
1138
 
 
1139
 
典型的なメッセージ::
1140
 
 
1141
 
  Conflict: can't delete FILE because it is not empty.  Not deleting.
1142
 
 
1143
 
これは"見つからない親"の反対です。ソースの中でディレクトリは削除されますが、
1144
 
ターゲットの中で新しい子はあります。Bazaarはディレクトリを保有し続けます。
1145
 
この問題の解消は特定のシナリオに大いに依存します。
1146
 
ファイルもしくはディレクトリをリネームもしくは削除するとよいでしょう。
1147
 
満足したら、衝突を解消したものとしてマークするために"bzr resolve FILE"を実行できます。
1148
 
 
1149
 
パスの衝突
1150
 
-----------
1151
 
 
1152
 
典型的なメッセージ::
1153
 
 
1154
 
  Path conflict: PATH1 / PATH2
1155
 
 
1156
 
ソースとターゲットがファイルの名前もしくは親ディレクトリを修正したときに起こります。
1157
 
Bazaarはソースからパス要素を使用します。
1158
 
ファイルをリネームできれば、衝突を解消したものとしてマークするために "bzr resolve FILE" を実行します。
1159
 
 
1160
 
親のループ
1161
 
-----------
1162
 
 
1163
 
典型的なメッセージ::
1164
 
 
1165
 
  Conflict moving FILE into DIRECTORY.  Cancelled move.
1166
 
 
1167
 
ソースとターゲットがそれぞれディレクトリを移動させたので、
1168
 
変更が適用可能であれば、ディレクトリはそれ自身を含むときにこれは起こります。
1169
 
例です::
1170
 
 
1171
 
  $ bzr init
1172
 
  $ bzr mkdir a
1173
 
  $ bzr mkdir b
1174
 
  $ bzr commit -m "BASE"
1175
 
  $ bzr branch . ../other
1176
 
  $ bzr mv a b
1177
 
  $ bzr commit -m "THIS"
1178
 
  $ bzr mv ../other/b ../other/a
1179
 
  $ bzr commit ../other -m "OTHER"
1180
 
  $ bzr merge ../other
1181
 
 
1182
 
この状況において、Bazaarは移動をキャンセルして、"a"を"b"の中に残しておきます。
1183
 
望むのであればディレクトリをリネームできれば
1184
 
衝突を解消したものとしてマークするために "bzr resolve FILE" を実行します。
1185
 
 
1186
 
ディレクトリではない親
1187
 
-----------------------
1188
 
 
1189
 
典型的なメッセージ::
1190
 
 
1191
 
  Conflict: FILE.new is not a directory, but has files in it.
1192
 
  Created directory.
1193
 
 
1194
 
片方がファイルをディレクトリを追加したとき、もう一方がディレクトリをファイルもしくはシンボリックリンクに変更したときにこれは起きます。
1195
 
例です::
1196
 
 
1197
 
  $ bzr init
1198
 
  $ bzr mkdir a
1199
 
  $ bzr commit -m "BASE"
1200
 
  $ bzr branch . ../other
1201
 
  $ rmdir a
1202
 
  $ touch a
1203
 
  $ bzr commit -m "THIS"
1204
 
  $ bzr mkdir ../other/a/b
1205
 
  $ bzr commit ../other -m "OTHER"
1206
 
  $ bzr merge ../other
1207
 
 
1208
 
 
1209
 
MalformedTransform
1210
 
-------------------
1211
 
 
1212
 
Bazaarに例外のMalformedTransformを起動させること可能です(非常にまれですが)。
1213
 
これはBazaarが解決できないファイルシステムの衝突に遭遇したことを意味します。
1214
 
通常これはバグを示します。これに遭遇したら教えて頂くようお願いします。
1215
 
バグトラッカーは https://launchpad.net/bzr/+bugs です。
1216
 
 
1217
 
 
1218
 
現在のストレージフォーマット
1219
 
============================
1220
 
 
1221
 
:pack-0.92:
1222
 
    (ネイティブ) (デフォルト) 0.92で新しく導入:
1223
 
    dirstate-tagsフォーマットリポジトリと互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
1224
 
    0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できますが0.92以前のbzrでは読めません。
1225
 
    以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。詳細な情報に関しては、
1226
 
    http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/packrepo.html を参照。
1227
 
 
1228
 
:1.6:
1229
 
    (ネイティブ) スタックをサポートするディレクトリに基づいたブランチとパック。
1230
 
 
1231
 
:1.6.1-rich-root:
1232
 
    (ネイティブ) スタックとリッチrootデータをサポートするブランチとパックベースのリポジトリ(bzr-svnが必要)
1233
 
 
1234
 
:1.9:
1235
 
    (ネイティブ) btreeインデックスを使用するブランチとパックベースのリポジトリ。
1236
 
 
1237
 
:1.9-rich-root:
1238
 
    (ネイティブ) btreeインデックスとrich rootデータを使用する
1239
 
    ブランチとパックベースのリポジトリ(bzr-svnに必要)。
1240
 
 
1241
 
 
1242
 
ストレージフォーマットは ``bzr help formats`` を参照。
1243
 
 
1244
 
 
1245
 
環境変数
1246
 
========
1247
 
 
1248
 
================ =================================================================
1249
 
BZRPATH          bzrがシェルプラグインコマンドを探すパス。
1250
 
BZR_EMAIL        ユーザーのEメールアドレス。EMAILを上書きする。
1251
 
EMAIL            ユーザーのEメールアドレス。
1252
 
BZR_EDITOR       コミットメッセージの編集用エディタ。EDITORを上書きする。
1253
 
EDITOR           コミットメッセージの編集用エディタ
1254
 
BZR_PLUGIN_PATH  bzrがプラグインを探すパス。
1255
 
BZR_HOME         .bazaarの設定ディレクトリを保持するディレクトリ。HOMEを上書きする。
1256
 
BZR_HOME (Win32) bazaar設定ディレクトリを保持するディレクトリ。APPDATAとHOMEを上書きする。
1257
 
BZR_REMOTE_PATH  リモート'bzr'コマンドのフルネーム(bzr+ssh:// URL用).
1258
 
BZR_SSH          SSHクライアント: paramiko (デフォルト), openssh, ssh, plink.
1259
 
BZR_LOG          .bzr.logの位置(ロギングを停止するには'/dev/null'を使う)。
1260
 
BZR_LOG (Win32)  .bzr.logの位置(ロギングを停止するには'NUL'を使う)。
1261
 
================ =================================================================
1262
 
 
1263
 
 
1264
 
ファイル
1265
 
========
1266
 
 
1267
 
:On Linux:   ~/.bazaar/bazaar.conf
1268
 
:On Windows: C:\\Documents and Settings\\username\\Application Data\\bazaar\\2.0\\bazaar.conf
1269
 
 
1270
 
ユーザーのデフォルト設定は上記のとおりです。
1271
 
``[DEFAULT]`` セクションすべての場所に適用される一般的な設定を定義するために使用できます。
1272
 
``[ALIASES]`` セクションは共通に使用されるオプション用のコマンドエイリアスを作成するために使用できます。
1273
 
 
1274
 
典型的な設定ファイルは次のとおりです::
1275
 
 
1276
 
  [DEFAULT]
1277
 
  email=John Doe <jdoe@isp.com>
1278
 
 
1279
 
  [ALIASES]
1280
 
  commit = commit --strict
1281
 
  log10 = log --short -r -10..-1
1282
 
 
1283
 
 
1284
 
グローバルオプション
1285
 
=====================
1286
 
 
1287
 
これらのオプションは任意のコマンドで使用可能で、コマンドの前で入力します(たとえば"bzr --profile help")。
1288
 
 
1289
 
--version      バージョン番号を表示する。コマンドの前に入力しなければならない。
1290
 
--no-aliases   このコマンドを実行する際にコマンドエイリアスを処理しない。
1291
 
--builtin      プラグインのコマンドではなく、組み込みのコマンドを使用する。
1292
 
               このオプションは他のプラグインの効果を抑制しない。
1293
 
--no-plugins   プラグインを処理しない。
1294
 
 
1295
 
--profile      ホットスポットプロファイラを使用するプロファイルの実行。
1296
 
--lsprof       lsprofプロファイラを使用したプロファイルの実行。
1297
 
--lsprof-file  lsprofプロファイラを使用するプロファイルを実行し、結果を指定ファイルに書き込む。
1298
 
               ファイル名が".txt"で終わる場合, テキストフォーマットが使用されます。
1299
 
               ファイル名が"callgrind.out"で始まる、もしくは".callgrind"で終わる場合、
1300
 
               KCacheGrind用に出力がフォーマットされる。
1301
 
               さもなければ、出力はpickleになる。
1302
 
--coverage     指定ディレクトリの行カバレージレポートを生成する。
1303
 
 
1304
 
プロファイリングに関する詳細な情報はdoc/developers/profiling.txtを参照してください。
1305
 
トラブルシューティングと開発を手助けするためのたくさんのデバッグフラッグも利用可能です。
1306
 
 
1307
 
-Dauth            使用される認証セクションをトレースする。
1308
 
-Derror           通常のエラーハンドリングの代わりに、常にエラー上のトラックバックを表示する。
1309
 
-Devil            割高なもしくはわるいスケーリングオペレーションを行うコールサイトをキャプチャする。
1310
 
-Dfetch           リポジトリ間のコピーの履歴をトレースする。
1311
 
-Dhashcache       ハッシュを決定するために作業ファイルが読み込まれるたびにログを記録する
1312
 
-Dhooks           フックの実行をトレースする。
1313
 
-Dhpss            スマートプロトコルリクエストとレスポンスをトレースする。
1314
 
-Dhttp            http接続、リクエストとレスポンスをトレースする。
1315
 
-Dindex           主要なindexオペレーションをトレースする。
1316
 
-Dknit            knitオペレーションをトレースする。
1317
 
-Dlock            lockdirロックがとられるもしくはリリースされるときをトレースする。
1318
 
-Dmerge           マージのデバッグ用の情報を表示する。
1319
 
-Dpack            packオペレーション用の情報を表示する。
1320
 
 
1321
 
 
1322
 
フック
1323
 
=======
1324
 
 
1325
 
紹介
1326
 
-----
1327
 
 
1328
 
*yyy* クラスの *xxx* タイプのフックを使用するには登録する必要があります::
1329
 
 
1330
 
  yyy.hooks.install_named_hook("xxx", ...)
1331
 
 
1332
 
例に関してはユーザーガイドの `フックを利用する`_ を参照してください。
1333
 
 
1334
 
.. _フックを利用する: ../user-guide/index.html#id186
1335
 
 
1336
 
それぞれのフックが含むクラスは下記のそれぞれのフックタイプの後で丸かっこの中で示されます。
1337
 
 
1338
 
それぞれの説明ではクライアント(bzrが実行されるマシン)もしくはサーバー
1339
 
(ブランチURLで示されるマシン)で実行されるか示します。
1340
 
これらは必ずしも同じマシンではありません。
1341
 
 
1342
 
以下の1つがtrueの場合(フックを含む)プラグインはサーバー上で実行されます:
1343
 
 
1344
 
  * リモートブランチがクライアントと同じマシン上にあり、クライアントはプラグインを有効にしている。
1345
 
 
1346
 
  * 接続はスマートサーバー経由で行われ("bzr://"、"bzr+ssh://"もしくは"bzr+http://"で
1347
 
    始まるURLでアクセスするもしくはスマートサーバーがHTTP経由で利用可能なときに
1348
 
    "http://"でアクセスする)、サーバーがプラグインを有効にしている。
1349
 
 
1350
 
 
1351
 
open (Branch)
1352
 
-------------
1353
 
 
1354
 
Branchオブジェクトが開いた後で、Branchオブジェクトによって呼び出されます。
1355
 
クライアントとサーバーで実行します。
1356
 
 
1357
 
post_push (Branch)
1358
 
------------------
1359
 
 
1360
 
``push`` が完了した後で実行されます。
1361
 
クライアントで実行します。
1362
 
 
1363
 
フックのシグネチャは (push_result) でメンバーを含みます。
1364
 
 
1365
 
  source_branch
1366
 
    データがpushされる場所(読み込みはロックされる)。
1367
 
    これは最も低いレイテンシブランチになります。
1368
 
 
1369
 
  target_branch
1370
 
    データが送信される直接の場所(書き込みがロックされる)。
1371
 
 
1372
 
  master_branch
1373
 
    target_branch、もしくはターゲットがバインドされたブランチの場合、
1374
 
    これはマスターロケーションになります(書き込みはロックされる)。
1375
 
 
1376
 
  local_branch
1377
 
    ターゲットがバインドされたブランチの場合、これがターゲットブランチになる、
1378
 
    そうでなければ、Noneになります。
1379
 
 
1380
 
  old_revno
1381
 
    push以前のブランチのリビジョン番号(たとえば10)。
1382
 
 
1383
 
  old_revid
1384
 
    push以前のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-1234234-aoeua34)。
1385
 
 
1386
 
  new_revno
1387
 
    push後のブランチのリビジョン番号(たとえば12)。
1388
 
 
1389
 
  new_revid
1390
 
    push後のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-5676566-boa234a)
1391
 
 
1392
 
 
1393
 
post_pull (Branch)
1394
 
------------------
1395
 
 
1396
 
``pull`` が完了し後で実行されます。
1397
 
 
1398
 
フックのシグネチャは (push_result) で次のメンバーを含みます:
1399
 
(source, local, master, old_revno, old_revid, new_revno, new_revid)。
1400
 
localはローカルのターゲットブランチもしくはNoneで、
1401
 
masterはターゲットのマスターブランチで、残りは見たとおりです。
1402
 
sourceでは読み込みがロックされターゲットブランチでは書き込みがロックされます。
1403
 
sourceはローカルの低レイテンシブランチになります。
1404
 
 
1405
 
 
1406
 
start_commit (MutableTree)
1407
 
--------------------------
1408
 
 
1409
 
``commit`` が作業ツリーの処理を始める前に作業ツリー上で実行されます。
1410
 
クライアントで実行します。
1411
 
 
1412
 
``pre_commit`` フック(下記を参照)とは異なり、
1413
 
``start_commit`` フックは作業ツリーを安全に変更できます。
1414
 
 
1415
 
フックのシグネチャはツリーがMutableTreeオブジェクトである場所(ツリー)です
1416
 
 
1417
 
 
1418
 
pre_commit (Branch)
1419
 
-------------------
1420
 
 
1421
 
``commit`` が完了する前に実行されます。
1422
 
クライアントで実行します。
1423
 
 
1424
 
フックのシグネチャは
1425
 
(local, master, old_revno, old_revid, future_revno, future_revid, tree_delta, future_tree)です。
1426
 
old_revnoはブランチに最初にコミットするためのNULL_REVISIONで、
1427
 
tree_deltaは基底リビジョンからの変更を記述するTreeDeltaオブジェクトで、
1428
 
future_treeはインメモリツリーでCommitBuilder.revision_tree()から得られます。
1429
 
フックはtree_deltaとfuture_treeを修正する *必要はありません* 。
1430
 
 
1431
 
 
1432
 
post_commit (Branch)
1433
 
--------------------
1434
 
 
1435
 
``commit`` が完了した後で実行されます。
1436
 
クライアントで実行します。
1437
 
 
1438
 
フックのシグネチャは (local, master, old_revno, old_revid, new_revno, new_revid)です。
1439
 
old_revidはブランチへの最初のコミットのためのNULL_REVISIONです。
1440
 
 
1441
 
 
1442
 
post_uncommit (Branch)
1443
 
----------------------
1444
 
 
1445
 
``uncommit`` が完了した後で実行されます。
1446
 
 
1447
 
apiのシグネチャは (local, master, old_revno, old_revid, new_revno, new_revid)です。
1448
 
localはローカルブランチもしくはNoneで、masterはターゲットブランチで、
1449
 
空のブランチは0のnew_revno、Noneのnew_revidを受け取ります。
1450
 
 
1451
 
 
1452
 
pre_change_branch_tip (Branch)
1453
 
-------------------------------
1454
 
 
1455
 
ブランチの書き込みがロックされている間に、ブランチチップが変更される前に実行されます。
1456
 
クライアントとサーバーで実行します。
1457
 
push、pull、commitとuncommitのすべてはこのフックを起動させることに注意してください。
1458
 
 
1459
 
フックのシグネチャは (params) で、paramsはメンバーを含むオブジェクトです。
1460
 
 
1461
 
  branch
1462
 
    チップが変更されるブランチ。
1463
 
 
1464
 
  old_revno
1465
 
    変更前のブランチのリビジョン番号(たとえば10)。
1466
 
 
1467
 
  old_revid
1468
 
    変更前のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-1234234-aoeua34)。
1469
 
 
1470
 
  new_revno
1471
 
    変更後のブランチのリビジョン番号(たとえば12)。
1472
 
 
1473
 
  new_revid
1474
 
    変更後のリビジョンid (たとえば joe@foo.com-5676566-boa234a)。
1475
 
 
1476
 
ヘッドリビジョンはドットつきのリビジョン番号をけっして持たないので、old_revnoとnew_revnoメンバーは整数です。
1477
 
 
1478
 
 
1479
 
post_change_branch_tip (Branch)
1480
 
-------------------------------
1481
 
 
1482
 
ブランチの書き込みがまだロックされている間にブランチのチップが変更された後に実行されます。
1483
 
クライアントとサーバーで実行します。
1484
 
push、pull、commitとuncommitすべてがこのフックを起動させることに注意してください。
1485
 
 
1486
 
フックシグネチャは(params)で、paramsは次のメンバーを含むオブジェクトです。
1487
 
 
1488
 
  branch
1489
 
    チップが変更されるブランチ。
1490
 
 
1491
 
  old_revno
1492
 
    変更前のブランチのリビジョン番号 (たとえば10)。
1493
 
 
1494
 
  old_revid
1495
 
    変更前のリビジョンid(たとえば joe@foo.com-1234234-aoeua34)。
1496
 
 
1497
 
  new_revno
1498
 
    変更後のブランチのリビジョン番号(たとえば12)。
1499
 
 
1500
 
  new_revid
1501
 
    変更後のリビジョンid(たとえば joe@foo.com-5676566-boa234a)。
1502
 
 
1503
 
ヘッドリビジョンはドットつきのリビジョン番号をけっして持たないのでold_revnoとnew_revnoメンバーは整数です。
1504
 
 
1505
 
 
1506
 
set_rh (Branch)
1507
 
---------------
1508
 
 
1509
 
注意: このフックは廃止され近い将来の内に削除されます。
1510
 
代わりに ``post_change_branch_tip`` フックを使用してくださるようお願いします。
1511
 
 
1512
 
 
1513
 
transform_fallback_location (Branch)
1514
 
------------------------------------
1515
 
 
1516
 
スタックドブランチとして起動させ、フォールバックロケーションをアクティベイトします。
1517
 
 
1518
 
フックのシグネチャは(branch, url)です:
1519
 
 
1520
 
  branch
1521
 
    開いたブランチ。まだフォールバックロケーションがアクティベイトされなければ、
1522
 
    ブランチは半分ビルドされたものとして扱われることに注意してください。
1523
 
 
1524
 
  url
1525
 
    フォールバックロケーション用にブランチが指定されたURL。
1526
 
    フックはフォールバックロケーションを含むブランチのためにURLを返さなければなりません。
1527
 
    複数のフックが登録されていると、呼び出される順番は未定義で変更の影響を受けます。
1528
 
 
1529
 
(1.9の新しい機能)
1530
 
 
1531
 
 
1532
 
server_started (SmartTCPServer)
1533
 
-------------------------------
1534
 
 
1535
 
サーバーがディレクトリのサービスを提供始めるたびに起動します。
1536
 
サーバーで実行されます。
1537
 
フックのシグネチャは (backing urls, public url)です。
1538
 
 
1539
 
  backing_url
1540
 
    サーバー固有のディレクトリの位置を渡す(string) URLのリスト。
1541
 
 
1542
 
  public_url
1543
 
    ディレクトリ用の公開URL。
1544
 
 
1545
 
 
1546
 
server_stopped (SmartTCPServer)
1547
 
-------------------------------
1548
 
 
1549
 
サーバーがディレクトリの提供を停止するときに常に起動します。
1550
 
サーバーで実行します。
1551
 
フックのシグネチャは ``server_started`` と同じです。
1552
 
 
1553
 
 
1554
 
lock_acquired (LockDir)
1555
 
----------------------------
1556
 
 
1557
 
ロックの取得が成功したときにLockResultオブジェクトで呼び出されます(1.8で導入)。
1558
 
 
1559
 
lock_released (LockDir)
1560
 
----------------------------
1561
 
 
1562
 
ロックのリリースが成功したときにLockResultオブジェクトで呼び出されます(1.8で導入)。
1563
 
クライアントで実行します。
1564
 
 
1565
 
 
1566
 
commit_message_template (msgeditor)
1567
 
-----------------------------------
1568
 
 
1569
 
コミットメッセージテンプレートを生成するためにコミットによって起動する。
1570
 
それぞれのフックはコミットメッセージテンプレートを修正できます。
1571
 
フックのシグネチャは (commit, start_message)です:
1572
 
 
1573
 
  commit
1574
 
    進行中のコミットのための、コミットオブジェクト
1575
 
 
1576
 
  start_message
1577
 
    オリジナルのコミットメッセージで、初期はNone。
1578
 
 
1579
 
フックは新しいコミットメッセージテンプレートを返します。
1580
 
 
1581
 
(1.10の新しい機能)
1582
 
 
1583
 
 
1584
 
その他のストレージフォーマット
1585
 
==============================
1586
 
 
1587
 
実験的なフォーマットは次のとおりです。
1588
 
 
1589
 
:1.12-preview:
1590
 
    (ネイティブ) ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
1591
 
 
1592
 
:1.12-preview-rich-root:
1593
 
    (ネイティブ) rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)。
1594
 
 
1595
 
:development:
1596
 
    (ネイティブ) 現在の開発フォーマット。
1597
 
    pack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)フォーマットリポジトリにデータを変換できます。
1598
 
    このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
1599
 
    使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-repo.html
1600
 
    をご覧下さるようお願いします。
1601
 
 
1602
 
 
1603
 
:development-subtree:
1604
 
    (ネイティブ) 現在の開発フォーマット。サブツリーのバリアント。
1605
 
    pack-0.92-subtree (pack-0.92-subtreeと互換性のあるものなら何でも)フォーマットリポジトリ
1606
 
    から/へのデータの変換ができる。このフォーマットのリポジトリとブランチは
1607
 
    bzr.devによってのみ読み込みできます。
1608
 
    使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-repo.html
1609
 
    をご覧下さるようお願いします。
1610
 
 
1611
 
 
1612
 
廃止されたフォーマットは下記のとおりです。
1613
 
 
1614
 
:metaweave:
1615
 
    (ネイティブ) 0.8の暫定的なフォーマット。knitよりも遅い
1616
 
 
1617
 
:weave:
1618
 
    (ネイティブ) 0.8以前のフォーマット。knitよりも遅くチェックアウトと共用リポジトリをサポートしない。
1619
 
 
1620
 
:knit:
1621
 
    (ネイティブ) knitを使用するフォーマット。0.14とそれ以前のbzrとの相互運用に推奨される。
1622
 
 
1623
 
:dirstate:
1624
 
    (ネイティブ) 0.15での新しいフォーマット: ローカルオペレーションが速い。
1625
 
    ネットワークを通してアクセスするときは0.8とそれ以降のbzrと互換性がある。
1626
 
 
1627
 
:dirstate-tags:
1628
 
    (ネイティブ) 0.15での新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションとネットワークオペレーションに関する改善されたスケーリング。
1629
 
    タグ用のサポートを追加。0.15以前のbzrとは互換性がない
1630
 
 
1631
 
:rich-root:
1632
 
    (ネイティブ) 1.0での新しいフォーマット。ツリーrootの扱いを改善。1.0以前のbzrと互換性がない。
1633
 
 
1634
 
 
1635
 
詳細なストレージフォーマットは ``bzr help formats`` を参照してください。
1636
 
 
1637
 
 
1638
 
リビジョンの識別子
1639
 
====================
1640
 
 
1641
 
リビジョンの識別子はブランチの履歴の特定の状態を参照します。
1642
 
これはリビジョン番号、もしくは ':' が後に続くキーワード、と他のパラメータになります。
1643
 
識別子の例として '3' 、 'last:1' 、 'before:yesterday' と 'submit:' などがあります。
1644
 
 
1645
 
'REV1' と 'REV2' がリビジョンの識別子である場合、
1646
 
'REV1..REV2' はリビジョンの範囲を表示します。
1647
 
例: '3647..3649' 、 'date:yesterday..-1' と 'branch:/path/to/branch1/..branch:/branch2'
1648
 
('..'周辺にはクォートもしくはスペースが存在しません)。
1649
 
 
1650
 
範囲は異なるコマンドによって異なる解釈がなされます。
1651
 
"log" コマンドに対して、範囲はログメッセージのシーケンスで、
1652
 
"diff" コマンドに対しては、範囲は(変更のシーケンスではなく)リビジョン間の変更を表示します。
1653
 
加えて、 "log" はclosed rangeを考慮するのに対して"diff"と"merge"はopen-endedとみなす、
1654
 
すなわち、これらは1つのendを含みますが他方は含みません。
1655
 
例です: "bzr log -r 3647..3649"はリビジョン3647、3648と3649のメッセージを表示するのに対して、
1656
 
"bzr diff -r 3647..3649"は3647と3648の間に行われた変更を含み、3649の変更は含みません。
1657
 
 
1658
 
リビジョン選択方法として使用されるキーワードは次のとおりです:
1659
 
 
1660
 
:revno:
1661
 
        番号を使用するリビジョンを選択する。
1662
 
:revid:
1663
 
        リビジョンidを使用するリビジョンを選択する。
1664
 
:last:
1665
 
        最後からn番目のリビジョンを選択する。
1666
 
:before:
1667
 
        指定されたリビジョンの親を選択する。
1668
 
:tag:
1669
 
        タグ名によって識別されるリビジョンを選択する。
1670
 
:date:
1671
 
        日付スタンプを基本とするリビジョンを選択する。
1672
 
:ancestor:
1673
 
        2番目のブランチで共通の祖先を選択する。
1674
 
:branch:
1675
 
        指定ブランチの最終リビジョンを選択する。
1676
 
:submit:
1677
 
        投稿ブランチで共通の祖先を選択する。
1678
 
 
1679
 
加えて、プラグインは他のキーワードを提供できます。
1680
 
 
1681
 
それぞれのキーワードの詳細な説明は下記のとおりです。
1682
 
 
1683
 
:revno:
1684
 
 
1685
 
    ブランチの履歴内のリビジョンを指定するために整数を使用する。
1686
 
    オプションとしてブランチを指定できます。接頭辞の 'revno:' はオプションです。
1687
 
    負の数はブランチの最後から数えます(-1は最後のリビジョン、-2はその前のリビジョン)。
1688
 
    負の数がブランチの履歴よりも大きい場合、最初のリビジョンが返されます。
1689
 
    例::
1690
 
 
1691
 
      revno:1                   -> このブランチの最初のリビジョンを返す
1692
 
      revno:3:/path/to/branch   -> '/path/to/branch' ブランチの3番目のリビジョンを返す
1693
 
      revno:-1                  -> ブランチの最後のリビジョン。
1694
 
      -2:http://other/branch    -> リモートブランチの最後から2番目のリビジョン。
1695
 
      -1000000                  -> 履歴がとても長くなければ、おそらくは最初のリビジョン。
1696
 
 
1697
 
:revid:
1698
 
 
1699
 
    特定のリビジョンidを提供します。
1700
 
    ブランチの祖先のリビジョンidを指定するために使用できます。
1701
 
    マージと、マージの追加を含む。
1702
 
    例::
1703
 
 
1704
 
      revid:aaaa@bbbb-123456789 -> リビジョン 'aaaa@bbbb-123456789' を選択する
1705
 
 
1706
 
:last:
1707
 
 
1708
 
    最後からn番目のリビジョンを取得するには正の数を提供する。
1709
 
    負の数の提供に関しては 'revno:' の仕様と同じです。
1710
 
    例::
1711
 
 
1712
 
      last:1        -> 最後のバージョンを返す。
1713
 
      last:3        -> 最後の2つ前のリビジョンを返す。
1714
 
 
1715
 
:before:
1716
 
 
1717
 
    そのリビジョンの親を返すリビジョンスペックを提供する。
1718
 
    主にブランチのリビジョンの履歴の中に存在しないリビジョンを検査する際に便利です。
1719
 
 
1720
 
    nullリビジョン(before:0)の親をリクエストするのは間違いです。
1721
 
 
1722
 
    例::
1723
 
 
1724
 
      before:1913    -> revno 1913の親を返す (revno 1912)
1725
 
      before:revid:aaaa@bbbb-1234567890  -> リビジョンaaaa@bbbb-1234567890の親を返す
1726
 
      bzr diff -r before:1913..1913
1727
 
            -> リビジョン1913とその親(1912)の間の変更を見つける
1728
 
               (リビジョン1913が導入する変更が行うこと)。
1729
 
               これは bzr diff -c 1913と同等です
1730
 
 
1731
 
:tag:
1732
 
 
1733
 
    タグはブランチに保存され、'tag'コマンドによって作成される。
1734
 
 
1735
 
:date:
1736
 
 
1737
 
    日付にマッチする最初のリビジョンを選択するためのデータスタンプを提供する。
1738
 
    日付は 'yesterday'、'today'、'tomorrow' もしくはYYYY-MM-DDの文字列です。
1739
 
    与えられた日付(深夜もしくは指定された時間のどちらか)の後の最初のエントリにマッチする。
1740
 
 
1741
 
    昨日以降のすべての変更を表示する方法の1つは次のとおりです::
1742
 
 
1743
 
        bzr log -r date:yesterday..
1744
 
 
1745
 
    例::
1746
 
 
1747
 
      date:yesterday            -> 昨日以降の最初のリビジョンを選択する
1748
 
      date:2006-08-14,17:10:14  -> August 14th, 2006 at 5:10pmの後の最初のリビジョンを選択する。
1749
 
 
1750
 
:ancestor:
1751
 
 
1752
 
    共通の祖先を選択するためにブランチへのパスを提供する。
1753
 
 
1754
 
    共通の祖先は両方のブランチの中に存在する最後のリビジョンです。
1755
 
    通常これはブランチポイントですが、マージされたリビジョンにもなり得ます。
1756
 
 
1757
 
    リモートブランチからマージしなかった変更を除外する一方で、
1758
 
    これはブランチが導入したすべての変更を返すために 'diff' でよく使用されます。
1759
 
 
1760
 
    例::
1761
 
 
1762
 
      ancestor:/path/to/branch
1763
 
      $ bzr diff -r ancestor:../../mainline/branch
1764
 
 
1765
 
:branch:
1766
 
 
1767
 
    最後のリビジョンを選択するためにブランチへのパスを提供する。
1768
 
 
1769
 
    例::
1770
 
 
1771
 
      branch:/path/to/branch
1772
 
 
1773
 
:submit:
1774
 
 
1775
 
    これに対する差分は、このブランチで行われたすべての変更を表示し、
1776
 
    マージされる予定のもののよい予測子です。
1777
 
    投稿ブランチはbundleとmergeコマンドによって使用されます。
1778
 
    投稿ブランチが指定されなければ、親ブランチが代わりに使用されます。
1779
 
 
1780
 
    共通の祖先は両方のブランチ内に存在する最終リビジョンです。
1781
 
    通常これはブランチポイントですが、マージされたリビジョンにもなり得ます。
1782
 
 
1783
 
    例::
1784
 
 
1785
 
      $ bzr diff -r submit:
1786
 
 
1787
 
 
1788
 
標準オプション
1789
 
===============
1790
 
 
1791
 
標準オプションはすべてのコマンドで有効です。
1792
 
 
1793
 
--help, -h     ヘルプメッセージを表示する。
1794
 
--verbose, -v  詳細な情報を表示する。
1795
 
--quiet, -q    エラーと警告のみ表示する。
1796
 
 
1797
 
グローバルオプションとは異なり、標準オプションはエイリアスで利用可能です。
1798
 
 
1799
 
 
1800
 
ステータスフラグ
1801
 
==================
1802
 
 
1803
 
簡潔な方法で作業ツリーへの変更を要約するためにステータスフラグが使用されます。これらは次の形式をとります::
1804
 
 
1805
 
   xxx   <filename>
1806
 
 
1807
 
カラムの意味は次のとおりです。
1808
 
カラム 1 - バージョン管理/リネーム::
1809
 
 
1810
 
  + バージョン管理されているファイル
1811
 
  - バージョン管理されていないファイル
1812
 
  R リネームされたファイル
1813
 
  ? 未知のファイル
1814
 
  C 衝突した内容を持つファイル
1815
 
  P マージを追加するためのエントリ(ファイルではない)
1816
 
 
1817
 
カラム 2 - コンテンツ::
1818
 
 
1819
 
  N 作成されたファイル
1820
 
  D 削除されたファイル
1821
 
  K 変更されたファイルの種類
1822
 
  M 修正されたファイル
1823
 
 
1824
 
カラム 3 - 実行::
1825
 
 
1826
 
  * 実行が少し変更された
1827
 
 
1828
 
 
1829
 
URLの識別子
1830
 
============
1831
 
 
1832
 
サポートされるURLの接頭辞::
1833
 
 
1834
 
  aftp://             アクティブFTPを利用したアクセス
1835
 
  bzr://              Bazaarスマートサーバーを利用したファーストアクセス
1836
 
  bzr+ssh://          SSHを通したBazaarスマートサーバーを利用したファーストアクセス
1837
 
  file://             標準ファイルシステムを利用したアクセス(デフォルト)
1838
 
  ftp://              パッシブFTPを利用したアクセス
1839
 
  http://             ウェブにエクスポートされたブランチへのリードオンリーのアクセス。
1840
 
  https://            SSLを利用したウェブにエクスポートされたブランチへのリードオンリーのアクセス。
1841
 
  sftp://             SFTPを利用したアクセス(大抵のSSHサーバーはSFTPを提供する)。
1842
 
 
1843
 
 
1844
 
.. _authentication: `認証の設定`_
1845
 
.. _bugs: `バグトラッカーの設定`_
1846
 
.. _configuration: `構成設定`_
1847
 
.. _conflicts: `衝突のタイプ`_
1848
 
.. _current-formats: `現在のストレージフォーマット`_
1849
 
.. _env-variables: `環境変数`_
1850
 
.. _global-options: `グローバルオプション`_
1851
 
.. _other-formats: `その他のストレージフォーマット`_
1852
 
.. _revisionspec: `リビジョンの識別子`_
1853
 
.. _standard-options: `標準オプション`_
1854
 
.. _status-flags: `ステータスフラグ`_
1855
 
.. _urlspec: `URLの識別子`_
1856
 
 
1857
 
 
1858
 
 
1859
 
コマンド
1860
 
#########
1861
 
 
1862
 
add
1863
 
===
1864
 
:目的: 指定したファイルもしくはディレクトリを追加する。
1865
 
:使い方:   bzr add [FILE...]
1866
 
 
1867
 
:オプション:
1868
 
  --dry-run            何が行われるか表示するが、実際には行わない。
1869
 
  -v, --verbose        詳細な情報を表示する。
1870
 
  --no-recurse         ディレクトリの内容を再帰的に追加しない。
1871
 
  -h, --help           ヘルプメッセージを表示する。
1872
 
  -q, --quiet          エラーと警告だけ表示する。
1873
 
  --file-ids-from=ARG  このツリーからファイルのidを探索する。
1874
 
 
1875
 
:説明:
1876
 
  non-recursiveモードでは、以前無視されたファイルであっても、
1877
 
  名前つきのすべてのアイテムが追加されます。
1878
 
  名前つきファイルがすでにバージョン管理されている場合は警告が表示されます。
1879
 
 
1880
 
  recursiveモード(デフォルト)では、ファイルは同じ方法で扱われますが、
1881
 
  ディレクトリに対するふるまいは異なります。
1882
 
  すでにバージョン管理されているディレクトリであれば警告は表示されません。
1883
 
  すべてのディレクトリは、バージョン管理されているかいないかに関わらず、
1884
 
  ファイルもしくはバージョン管理も無視もされているサブディレクトリのための検索対象になり、
1885
 
  これらは追加されます。
1886
 
  この検索はバージョン管理されたディレクトリにも再帰的に進められます。
1887
 
  名前が渡されなければ、'.'が想定されます。
1888
 
 
1889
 
  それゆえ単に 'bzr add' を実行すると現在未知であるファイルのすべてがバージョン管理されます。
1890
 
 
1891
 
  親ディレクトリがバージョン管理されていないファイルを追加すると
1892
 
  親およびそのrootまでも暗黙の内に追加されます。
1893
 
  このことが意味するのはディレクトリを明示的に追加する必要はなく、
1894
 
  ディレクトリの中のファイルを1つ追加するときにそれらのディレクトリも追加されます。
1895
 
 
1896
 
  --dry-runは追加されるファイルを表示しますが、それらを実際に追加しません。
1897
 
 
1898
 
  --file-ids-fromは提供されたパスからファイルのidの使用を試みます。
1899
 
  これは同じファイル名を持ちマッチするディレクトリの発見をするためにidを探し、また純粋なパスによって行います。
1900
 
  このオプションが必要になるのはめったにありませんが、後でマージする2つのブランチに同じ論理ファイルを追加する
1901
 
  ときに便利です(2つの異なる追加を衝突として表示しません)。
1902
 
  別のプロジェクトをこのプロジェクトのサブディレクトリにマージする際にも便利です。
1903
 
 
1904
 
:関連コマンド: `remove`_
1905
 
 
1906
 
 
1907
 
alias
1908
 
=====
1909
 
:目的: エイリアスの設定/設定解除と表示を行う。
1910
 
:使い方:   bzr alias [NAME]
1911
 
 
1912
 
:オプション:
1913
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
1914
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
1915
 
  --remove       エイリアスを削除する。
1916
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
1917
 
 
1918
 
:例:
1919
 
    現在のエイリアスを表示するには::
1920
 
 
1921
 
        bzr alias
1922
 
 
1923
 
    'll'用に指定されたエイリアスを表示するには::
1924
 
 
1925
 
        bzr alias ll
1926
 
 
1927
 
    'll'のエイリアスを設定するには::
1928
 
 
1929
 
        bzr alias ll="log --line -r-10..-1"
1930
 
 
1931
 
    'll'のエイリアスを削除するには::
1932
 
 
1933
 
        bzr alias --remove ll
1934
 
 
1935
 
 
1936
 
 
1937
 
annotate
1938
 
========
1939
 
:目的: ファイルのそれぞれの行のoriginを表示する。
1940
 
:使い方:   bzr annotate FILENAME
1941
 
 
1942
 
:オプション:
1943
 
  --all                 すべての行の注釈を表示する。
1944
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
1945
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
1946
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
1947
 
  --long                注釈のコミット日時を表示する。
1948
 
  --show-ids            内部のオブジェクトidを表示する。
1949
 
  -r ARG, --revision=ARG
1950
 
                        "help revisionspec"の詳細を参照。
1951
 
 
1952
 
:説明:
1953
 
  このコマンドは与えられたファイルの、変更によって導入されたリビジョン、
1954
 
  筆者と日付を示す注釈を左側で表示します。
1955
 
 
1956
 
  連続した行の続きに関してoriginが同じ場合、
1957
 
  --allオプションが渡されない限り、これはトップでのみ表示されます。
1958
 
 
1959
 
:エイリアス:  ann, blame, praise
1960
 
 
1961
 
 
1962
 
bind
1963
 
====
1964
 
:目的: 現在のブランチを提供されたブランチのチェックアウトに変換する。
1965
 
:使い方:   bzr bind [LOCATION]
1966
 
 
1967
 
:オプション:
1968
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
1969
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
1970
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
1971
 
 
1972
 
:説明:
1973
 
  チェックアウトに変換されると、コミットはローカルブランチに適用される前に
1974
 
  コミットはマスターブランチを継承しなければなりません。
1975
 
 
1976
 
  ローカルに設定されない限りバインドされたブランチは
1977
 
  マスターブランチのニックネームを使用します。
1978
 
  この場合、バインディングはローカルなニックネームをマスターのものに更新します。
1979
 
 
1980
 
:関連コマンド: `checkout`_, `unbind`_
1981
 
 
1982
 
 
1983
 
branch
1984
 
======
1985
 
:目的: ブランチの新しいコピーを作成する。
1986
 
:使い方:   bzr branch FROM_LOCATION [TO_LOCATION]
1987
 
 
1988
 
:オプション:
1989
 
  --stacked             ソースブランチを参照するスタックドブランチを作成する。
1990
 
                        すべてのオペレーションに関して
1991
 
                        新しいブランチはソースブランチの利用可能性に依存する。
1992
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
1993
 
  --standalone          利用可能であっても共用リポジトリを使用しない。
1994
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
1995
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
1996
 
  --hardlink            可能な作業ツリーファイルをハードリンクする。
1997
 
  -r ARG, --revision=ARG
1998
 
                        詳細は "help revisionspec" を参照。
1999
 
 
2000
 
:説明:
2001
 
  TO_LOCATIONが省略されると、FROM_LOCATIONの最終コンポーネントが使用されます。
2002
 
  言い換えると、 "branch ../foo/bar" は./bar を作成しようとします。
2003
 
  FROM_LOCATIONが/を持たない もしくは埋め込みのパスの区切り文字を持つ場合
2004
 
  冒頭のスキームもしくはドライブの識別子を剥ぎ取ることで、
2005
 
  FROM_LOCATIONからTO_LOCATIONが得られます。
2006
 
  たとえば、"branch lp:foo-bar"は./foo-barを作成しようとします。
2007
 
 
2008
 
  ブランチの特定のリビジョンを読み取るには、
2009
 
  "branch foo/bar -r 5"のような、--revisionパラメータを提供します。
2010
 
 
2011
 
:エイリアス:  get, clone
2012
 
:関連コマンド: `checkout`_
2013
 
 
2014
 
 
2015
 
break-lock
2016
 
==========
2017
 
:目的: リポジトリ、ブランチもしくは作業ディレクトリのデッドロックをブレークする。
2018
 
:使い方:   bzr break-lock [LOCATION]
2019
 
 
2020
 
:オプション:
2021
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2022
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2023
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2024
 
 
2025
 
:説明:
2026
 
  警告: ロックを保持するプロセスが停止したときにのみロックはブレークします。
2027
 
 
2028
 
  'bzr info'コマンドを通して開いているロックに関する情報を得ることができます。
2029
 
 
2030
 
:例:
2031
 
    bzr break-lock
2032
 
 
2033
 
 
2034
 
 
2035
 
cat
2036
 
===
2037
 
:目的: 与えられたリビジョンのファイルの内容を標準出力に書き込む。
2038
 
:使い方:   bzr cat FILENAME
2039
 
 
2040
 
:オプション:
2041
 
  -r ARG, --revision=ARG
2042
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2043
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2044
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2045
 
  --name-from-revision  古いツリーのパス名。
2046
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2047
 
 
2048
 
:説明:
2049
 
  リビジョンが指定されなければ、最後のリビジョンが使用されます。
2050
 
 
2051
 
  注意: バイナリファイルでこのコマンドを使用する際には
2052
 
        標準出力をリダイレクトするように気をつけてください。
2053
 
 
2054
 
:関連コマンド: `ls`_
2055
 
 
2056
 
 
2057
 
check
2058
 
=====
2059
 
:目的: 作業ツリーの構造、ブランチの一貫性、とリポジトリの履歴をバリデートする。
2060
 
:使い方:   bzr check [PATH]
2061
 
 
2062
 
:オプション:
2063
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2064
 
  --tree         現在のディレクトリに関連した作業ツリーをチェックする。
2065
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2066
 
  --repo         現在のディレクトリに関連したリポジトリをチェックする。
2067
 
  --branch       現在のディレクトリに関連したブランチをチェックする。
2068
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2069
 
 
2070
 
:説明:
2071
 
  このコマンドはデータの破損もしくはbzrのバグを検出するために
2072
 
  ブランチとリポジトリストレージに関するさまざまな不変量をチェックします・
2073
 
 
2074
 
  問題が検出された場合のみ作業ツリーとブランチのチェックは出力をします。
2075
 
  リポジトリチェックの出力フィールドは次のとおりです:
2076
 
 
2077
 
      revisions: これはチェックされるリビジョンの番号です。
2078
 
          これは問題を示しません。
2079
 
      versionedfiles: これはチェックされるバージョン管理されたファイルの数です。
2080
 
          これは問題を示しません。
2081
 
      unreferenced ancestors: 他のテキストの祖先であるテキストは、
2082
 
          リビジョンの祖先によって適切に参照されません。
2083
 
          これはBazaarが対処できるsubtleな問題です。
2084
 
      unique file texts: チェックされるリビジョンで見つかる
2085
 
          ファイルの内容の合計数です。これは問題を示しません。
2086
 
      repeated file texts: チェックされるリビジョンで見つかる、
2087
 
          繰り返されるテキストの合計数です。
2088
 
          テキストのエントリが修正されたときにテキストは繰り返しできますが、
2089
 
          ファイルの内容は繰り返しできません。
2090
 
          これは問題を示しません。
2091
 
 
2092
 
  制限が指定されなければ、すべてのBazaarデータはチェックされる位置で見つかります。
2093
 
 
2094
 
:例:
2095
 
    'foo' でのツリーとブランチをチェックする::
2096
 
 
2097
 
        bzr check --tree --branch foo
2098
 
 
2099
 
    'bar'でのリポジトリのみをチェックする::
2100
 
 
2101
 
        bzr check --repo bar
2102
 
 
2103
 
    'baz' ですべてをチェックする::
2104
 
 
2105
 
        bzr check baz
2106
 
 
2107
 
:関連コマンド: `reconcile`_
2108
 
 
2109
 
 
2110
 
checkout
2111
 
========
2112
 
:目的: 既存のブランチの新しいチェックアウトを作成する。
2113
 
:使い方:   bzr checkout [BRANCH_LOCATION] [TO_LOCATION]
2114
 
 
2115
 
:オプション:
2116
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2117
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2118
 
  --files-from=ARG      このツリーからファイルの内容を取得する。
2119
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2120
 
  --hardlink            利用可能な作業ツリーファイルをハードリンクする。
2121
 
  --lightweight         軽量チェックアウトを実行する。オペレーションに関して
2122
 
                        軽量チェックアウトはブランチへの権限に依存する。
2123
 
                        通常のチェックアウトはdiffやstatusのようなアクセスが
2124
 
                        不要な共通のオペレーションを実行可能で、
2125
 
                        ローカルコミットもサポートします。
2126
 
  -r ARG, --revision=ARG
2127
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2128
 
 
2129
 
:説明:
2130
 
  BRANCH_LOCATIONが省略されると、'.'で見つかるブランチ用に
2131
 
  チェックアウトは作業ツリーを再構成します。
2132
 
  作業ツリーを削除した場合もしくはこれがけっして作成されない場合
2133
 
  - すなわち、SFTPを使用してブランチを現在の位置にpushする場合、これは便利です。
2134
 
 
2135
 
  TO_LOCATIONが省略されると、BRANCH_LOCATIONの最後のコンポーネントが使用されます。
2136
 
  言い換えると、"checkout ../foo/bar" は./barを作成しようとします。
2137
 
  BRANCH_LOCATIONが has no /を持たないもしくはパスの区切り文字が埋め込まれている場合、
2138
 
  先頭のスキームもしくはドライブの識別子を除去することでBRANCH_LOCATIONからTO_LOCATIONが
2139
 
  得られます。たとえば、"checkout lp:foo-bar"は./foo-barを作成しようとします。
2140
 
 
2141
 
  特定のリビジョンのブランチを読み取るには、
2142
 
  "checkout foo/bar -r 5"のように--revisionパラメータを提供します。
2143
 
  これはすぐに時代遅れになりますが[なのでコミットできない]
2144
 
  役に立つことがあります(すなわち古いコードを検査するため)。
2145
 
 
2146
 
:エイリアス:  co
2147
 
:関連コマンド: `branch`_, `チェックアウト`_
2148
 
 
2149
 
 
2150
 
commit
2151
 
======
2152
 
:目的: 変更を新しいリビジョンにコミットする。
2153
 
:使い方:   bzr commit [SELECTED...]
2154
 
 
2155
 
:オプション:
2156
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2157
 
  --author=ARG          著者の名前がコミッターとは異なる場合、著者の名前を設定する。
2158
 
  --unchanged           何も変更されていなくてもコミットする。
2159
 
  --fixes=ARG           このリビジョンをバグが修正されたものとしてマークする。
2160
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2161
 
  --show-diff           メッセージが提供されないとき、
2162
 
                        メッセージエディタでステータスの要約と一緒に差分を表示する。
2163
 
  --strict              作業ツリーの中に未知のファイルが存在する場合コミットを拒否する。
2164
 
  -F MSGFILE, --file=MSGFILE
2165
 
                        このファイルからコミットメッセージを取得する。
2166
 
  -x ARG, --exclude=ARG
2167
 
                        与えられたパスへの変更を考慮しない。
2168
 
  -m ARG, --message=ARG
2169
 
                        新しいリビジョンの説明。
2170
 
  --local               バインドされたブランチにローカルコミットを実行する。
2171
 
                        通常のコミットが実行されるまで
2172
 
                        ローカルコミットはマスターブランチにpushされません。
2173
 
 
2174
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2175
 
 
2176
 
:説明:
2177
 
  引数が渡されなければ、ツリー全体がコミットされます。
2178
 
 
2179
 
  選択されたファイルが指定されると、これらのファイルへの変更のみがコミットされます。
2180
 
  ディレクトリが指定されるとディレクトリとその中のすべてがコミットされます。
2181
 
 
2182
 
  excludesが渡されるとき、これらは選択されたファイルよりも優先されます。
2183
 
  たとえば、fooの範囲での変更のみコミットされますが、foo/barの範囲の変更はコミットされません::
2184
 
 
2185
 
    bzr commit foo -x foo/bar
2186
 
 
2187
 
  変更の著者がコミッターと同じ人物でなければ、
2188
 
  --authorオプションを使用して著者の名前を指定できます。
2189
 
  名前はコミッターidと同じフォーマットです。たとえば"John Doe <jdoe@example.com>"です。
2190
 
 
2191
 
  コミットされるツリーが無効である場合選択されたファイルのコミットが失敗することがあります。
2192
 
  次の一連のコマンドを考えてみましょう::
2193
 
 
2194
 
    bzr init foo
2195
 
    mkdir foo/bar
2196
 
    bzr add foo/bar
2197
 
    bzr commit foo -m "committing foo"
2198
 
    bzr mv foo/bar foo/baz
2199
 
    mkdir foo/bar
2200
 
    bzr add foo/bar
2201
 
    bzr commit foo/bar -m "committing bar but not baz"
2202
 
 
2203
 
  上記の例において、最終コミットは故意に失敗します。
2204
 
  これによってユーザーは、同時に、最初に個別に、もしくはまったく
2205
 
  リネームしたくないかどうかを決める機会を得ます。
2206
 
  (一般的なルールとして、判断がつかないとき、Bazaarは安全に物事を行う方針を持ちます。)
2207
 
 
2208
 
  注: マージの後の選択されたファイルのコミットはまだサポートされていません。
2209
 
 
2210
 
:エイリアス:  ci, checkin
2211
 
:関連コマンド: `bugs`_, `uncommit`_
2212
 
 
2213
 
 
2214
 
conflicts
2215
 
=========
2216
 
:目的: 衝突を持つファイルの一覧を表示する。
2217
 
:使い方:   bzr conflicts
2218
 
 
2219
 
:オプション:
2220
 
  --text         テキストの衝突を持つファイルのパスの一覧を表示する。
2221
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2222
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2223
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2224
 
 
2225
 
:説明:
2226
 
  マージは2つのブランチの変更を結合するために最善を尽くしますが、
2227
 
  人間だけが修正できるある種の問題が存在します。
2228
 
  この問題に遭遇するとき、衝突がマークされます。
2229
 
  衝突はコミットする前に何かを修正する必要があることを意味します。
2230
 
 
2231
 
  通常の衝突は短く人間が読めるメッセージとして一覧が示されます。
2232
 
  --textが提供される場合、代わりに、テキストの衝突を持つファイルのパスの一覧が表示されます。
2233
 
  (これはテキストの衝突を持つファイルをすべて編集するために便利です。)
2234
 
 
2235
 
  問題を修正したらbzr resolveを使用します。
2236
 
 
2237
 
:関連コマンド: `resolve`_
2238
 
 
2239
 
 
2240
 
 
2241
 
deleted
2242
 
=======
2243
 
:目的: 作業ツリーの中で削除されたファイルの一覧を表示する。
2244
 
:使い方:   bzr deleted
2245
 
 
2246
 
:オプション:
2247
 
  --show-ids     内部のオブジェクトidを表示する。
2248
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2249
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2250
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2251
 
 
2252
 
:関連コマンド: `ls`_, `status`_
2253
 
 
2254
 
 
2255
 
diff
2256
 
====
2257
 
:目的: リビジョンもしくはブランチの間の、作業ツリーの中の違いを表示する。
2258
 
:使い方:   bzr diff [FILE...]
2259
 
 
2260
 
:オプション:
2261
 
  --old=ARG             から比較するブランチ/ツリー。
2262
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2263
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2264
 
  -p ARG, --prefix=ARG  コロンによって区切られた2つの値として
2265
 
                        新旧のファイル名に追加される接頭辞を設定する(たとえば"old/:new/")。
2266
 
  --using=ARG           ファイルを比較するためにこのコマンドを使用する。
2267
 
  --new=ARG             へ比較するブランチ/ツリー。
2268
 
  -r ARG, --revision=ARG
2269
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2270
 
  --diff-options=ARG    これらのオプションを外部diffプログラムに渡す。
2271
 
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンによって導入された変更を選択する。
2272
 
                        "help revisionspec"も参照。
2273
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2274
 
 
2275
 
:説明:
2276
 
  引数が渡されなければ、現在のツリーに対するすべての変更の一覧が表示されます。
2277
 
  ファイルが渡されれば、これらのファイルの中の変更の一覧だけが表示されます。
2278
 
  リモートと複数のブランチは--oldと--newオプションを使用して比較できます。
2279
 
  これらのオプションが提供されなければ、両方のデフォルトは、存在すれば最初の引数、
2280
 
  引数が渡されなければ現在のツリーから得られます。
2281
 
 
2282
 
  "bzr diff -p1" は "bzr diff --prefix old/:new/"と同等で、
2283
 
  "patch -p1"に最適なパッチが生成されます。
2284
 
 
2285
 
:例:
2286
 
    作業ツリーと最終コミットの間の違いを表示する::
2287
 
 
2288
 
        bzr diff
2289
 
 
2290
 
    作業ツリーとリビジョン1の間の違い::
2291
 
 
2292
 
        bzr diff -r1
2293
 
 
2294
 
    リビジョン1とリビジョン2の間の違い::
2295
 
 
2296
 
        bzr diff -r1..2
2297
 
 
2298
 
    ブランチxxxのリビジョン1とリビジョン2の間の違い::
2299
 
 
2300
 
        bzr diff -r1..2 xxx
2301
 
 
2302
 
    NEWSファイルの違いだけ表示する::
2303
 
 
2304
 
        bzr diff NEWS
2305
 
 
2306
 
    NEWSファイルに対する作業ツリーの中の違いを表示する::
2307
 
 
2308
 
        bzr diff xxx/NEWS
2309
 
 
2310
 
    xxxブランチからこの作業ツリーの違いを表示する:
2311
 
 
2312
 
        bzr diff --old xxx
2313
 
 
2314
 
    NEWSファイルに対する2つのブランチの違いを表示する::
2315
 
 
2316
 
        bzr diff --old xxx --new yyy NEWS
2317
 
 
2318
 
    'bzr diff'と同じであるがold/とnew/でパスに接頭辞を追加する::
2319
 
 
2320
 
        bzr diff --prefix old/:new/
2321
 
 
2322
 
:Exitの値:
2323
 
    1 - 変更された
2324
 
    2 - 表現できない変更
2325
 
    3 - エラー
2326
 
    0 - 変更なし
2327
 
 
2328
 
 
2329
 
:エイリアス:  di, dif
2330
 
:関連コマンド: `status`_
2331
 
 
2332
 
 
2333
 
export
2334
 
======
2335
 
:目的: 現在のリビジョンを指定されたディレクトリもしくはアーカイブにエクスポートする。
2336
 
:使い方:   bzr export DEST [BRANCH_OR_SUBDIR]
2337
 
 
2338
 
:オプション:
2339
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2340
 
  --format=ARG          Type of file to export to.
2341
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2342
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2343
 
  --root=ARG            エクスポートされたファイル内部のrootディレクトリの名前。
2344
 
  -r ARG, --revision=ARG
2345
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2346
 
 
2347
 
:説明:
2348
 
  リビジョンが指定されなければこれは最終コミットのリビジョンをエクスポートします。
2349
 
 
2350
 
  フォーマットはtar、tgz、tbz2のような"exporter"の名前になることができます。
2351
 
  何も渡されなければ、拡張子かrフォーマットを見つけようとします。
2352
 
  拡張子が見つからなければディレクトリにエクスポートします(--format=dirと同等)。
2353
 
 
2354
 
  rootが提供されると、これはコンテナフォーマット(tar、zip、その他)内部のrootディレクトリとして使用されます。
2355
 
  これが提供されなければエクスポートされるファイル名へのデフォルトになります。
2356
 
  rootオプションは'dir'フォーマットに対して効果がありません。
2357
 
 
2358
 
  ブランチが省略されると現在の作業ディレクトリを含むブランチが使用されます。
2359
 
 
2360
 
  注: ASCIIではないファイル名でのツリーのエクスポートはサポートされません。
2361
 
 
2362
 
    ==========================       =========================
2363
 
    サポートされるフォーマット        拡張子で自動検出
2364
 
    ==========================       =========================
2365
 
       dir                              (none)
2366
 
       tar                               .tar
2367
 
       tbz2                              .tar.bz2, .tbz2
2368
 
       tgz                               .tar.gz, .tgz
2369
 
       zip                               .zip
2370
 
    ==========================       =========================
2371
 
 
2372
 
 
2373
 
 
2374
 
help
2375
 
====
2376
 
:目的: コマンドもしくは他のトピックのヘルプを表示する。
2377
 
:使い方:   bzr help [TOPIC]
2378
 
 
2379
 
:オプション:
2380
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2381
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2382
 
  --long         すべてのコマンドのヘルプを表示する。
2383
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2384
 
 
2385
 
:エイリアス:  ?, --help, -?, -h
2386
 
:関連コマンド: topics
2387
 
 
2388
 
 
2389
 
ignore
2390
 
======
2391
 
:目的: 指定されたファイルもしくはパターンを無視する。
2392
 
:使い方:   bzr ignore [NAME_PATTERN...]
2393
 
 
2394
 
:オプション:
2395
 
  --old-default-rules   bzr < 0.9で使用される無視ルールを書き出す。
2396
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2397
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2398
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2399
 
 
2400
 
:説明:
2401
 
  パターンの構文の詳細は ``bzr help patterns`` を参照。
2402
 
 
2403
 
  無視リストからパターンを除外するには、.bzrignoreファイルを編集します。
2404
 
  追加した後で、コマンドを使用して間接的に、もしくはエディタを使用して
2405
 
  直接そのファイルを編集もしくは削除した後で、そのコミットを確認してください。
2406
 
 
2407
 
  注: シェルのワイルドカードを含む無視パターンはUnixのシェルからクォートされなければなりません。
2408
 
 
2409
 
:例:
2410
 
    トップレベルのMakefileを無視する::
2411
 
 
2412
 
        bzr ignore ./Makefile
2413
 
 
2414
 
    すべてのディレクトリのクラスファイルを無視する::
2415
 
 
2416
 
        bzr ignore "*.class"
2417
 
 
2418
 
    libディレクトリ下の.oファイルを無視する::
2419
 
 
2420
 
        bzr ignore "lib/**/*.o"
2421
 
 
2422
 
    libディレクトリ下の.oファイルを無視する::
2423
 
 
2424
 
        bzr ignore "RE:lib/.*\.o"
2425
 
 
2426
 
    "debian"トップレベルディレクトリ以外のすべてを無視する::
2427
 
 
2428
 
        bzr ignore "RE:(?!debian/).*"
2429
 
 
2430
 
:関連コマンド: `ignored`_, `パターン`_, `status`_
2431
 
 
2432
 
 
2433
 
ignored
2434
 
=======
2435
 
:目的: 無視するファイルとそれらにマッチするパターンの一覧を表示する。
2436
 
:使い方:   bzr ignored
2437
 
 
2438
 
:オプション:
2439
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2440
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2441
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2442
 
 
2443
 
:説明:
2444
 
  無視されるファイルと無視パターンのすべての一覧を表示します。
2445
 
 
2446
 
  代わりにファイルの一覧だけを表示するには::
2447
 
 
2448
 
      bzr ls --ignored
2449
 
 
2450
 
:関連コマンド: `ignore`_, `ls`_
2451
 
 
2452
 
 
2453
 
info
2454
 
====
2455
 
:目的: 作業ツリー、ブランチもしくはリポジトリに関する情報を表示する。
2456
 
:使い方:   bzr info [LOCATION]
2457
 
 
2458
 
:オプション:
2459
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2460
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2461
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2462
 
 
2463
 
:説明:
2464
 
  このコマンドはツリー、ブランチもしくはリポジトリに関連する既知の位置とフォーマットのすべてを表示します。
2465
 
  統計情報はそれぞれのレポートに含まれます。
2466
 
 
2467
 
  ブランチと作業ツリーは見つからないリビジョンもレポートします。
2468
 
 
2469
 
:関連項目: `リポジトリ`_, `revno`_, `作業ツリー`_
2470
 
 
2471
 
 
2472
 
init
2473
 
====
2474
 
:目的: ディレクトリをバージョン管理下にあるブランチにする。
2475
 
:使い方:   bzr init [LOCATION]
2476
 
 
2477
 
:オプション:
2478
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2479
 
  --create-prefix       ブランチに通じるパスがまだ存在していなければそれを作成する。
2480
 
  --append-revisions-only
2481
 
                        revnosもしくは既存のログを変更しない。
2482
 
                        リビジョンを追加するのみ。
2483
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2484
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2485
 
 
2486
 
  ブランチのフォーマット::
2487
 
 
2488
 
    --format=ARG        このブランチのフォーマットを指定する。"help formats"を参照。
2489
 
    --1.12-preview      ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
2490
 
    --1.12-preview-rich-root
2491
 
                        rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)
2492
 
    --1.6               スタックをサポートするリポジトリに基づいたブランチとパック。
2493
 
    --1.6.1-rich-root   スタックとリッチなrootデータをサポートするリポジトリに基づいた
2494
 
                        ブランチとパック(bzr-svnに必要)。
2495
 
    --1.9               btreeインデックスを使用するリポジトリに基づいたブランチとパック
2496
 
    --1.9-rich-root     btreeインデックスとリッチrootデータを使用する
2497
 
                        リポジトリに基づいたブランチとパック(bzr-svnに必要)。
2498
 
    --default           0.92の新しい機能: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
2499
 
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
2500
 
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用しますが
2501
 
                        bzr < 0.92では読むことができません。
2502
 
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。
2503
 
                        詳細な情報は http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/packrepo.html を参照。
2504
 
    --development       現在の開発フォーマット。データをpack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)
2505
 
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
2506
 
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
2507
 
                        使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-repo.html を参照して頂くようお願いします。
2508
 
    --development-subtree
2509
 
                        現在の開発フォーマットで、subtreeバリアント。
2510
 
                        データをpack-0.92-subtree(とpack-0.92-subtreeと互換性のある)
2511
 
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
2512
 
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devでのみ読み込みできる。
2513
 
                        使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-
2514
 
                        repo.html をご覧いただくようお願いします。
2515
 
    --dirstate          0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーション。
2516
 
                        ネットワークを通したアクセスのときbzr 0.8とそれ以降と互換性がある。
2517
 
    --dirstate-tags     0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションで
2518
 
                        ネットワークオペレーションに関するスケーリングを改善。
2519
 
                        タグのサポートを追加。bzr < 0.15とは互換性がない。
2520
 
    --knit              knitsを使用するフォーマット。bzr <= 0.14との相互運用に推奨。
2521
 
    --metaweave         0.8での暫定フォーマット。knitよりも遅い。
2522
 
    --pack-0.92         0.92の新しいフォーマット: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
2523
 
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
2524
 
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できるがbzr < 0.92.によって読み込みできない。
2525
 
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていた。
2526
 
                        詳細な情報に関しては、 http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/packrepo.html を参照。
2527
 
    --rich-root         1.0の新しいフォーマット。ツリーrootのベターな扱い。
2528
 
                        bzr < 1.0と互換性がない。
2529
 
    --rich-root-pack    1.0の新しいフォーマット: rich-rootデータをサポートする
2530
 
                        pack-0.92のバリアント(bzr-svnに必要)。
2531
 
    --weave             0.8以前のフォーマット。knitよりも遅く
2532
 
                        チェックアウトもしくは共用リポジトリをサポートしない。
2533
 
 
2534
 
:説明:
2535
 
  空のブランチを作成するもしくは既存のプロジェクトをインポートする前に使用します。
2536
 
 
2537
 
  親ディレクトリの位置にリポジトリが存在する場合、
2538
 
  ブランチの履歴はリポジトリに保存されます。
2539
 
  さもなければinitは.bzrのディレクトリに独自の履歴を運ぶスタンドアロンのブランチを作成します。
2540
 
 
2541
 
  ロケーションにブランチがすでにあるが作業ツリーがない場合、ツリーは'bzr checkout'で投入できます。
2542
 
 
2543
 
  ファイルのツリーをインポートする方法のレシピです::
2544
 
 
2545
 
      cd ~/project
2546
 
      bzr init
2547
 
      bzr add .
2548
 
      bzr status
2549
 
      bzr commit -m "imported project"
2550
 
 
2551
 
:関連コマンド: `branch`_, `checkout`_, `init-repository`_
2552
 
 
2553
 
 
2554
 
init-repository
2555
 
===============
2556
 
:目的: ブランチを保持する共用リポジトリを作成する。
2557
 
:使い方:   bzr init-repository LOCATION
2558
 
 
2559
 
:オプション:
2560
 
  --no-trees            リポジトリのブランチはデフォルトで作業ツリーを持ちません。
2561
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2562
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2563
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2564
 
 
2565
 
  ブランチのフォーマット::
2566
 
 
2567
 
    --format=ARG        このブランチのフォーマットを指定する。"help formats"を参照。
2568
 
    --1.12-preview      ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
2569
 
    --1.12-preview-rich-root
2570
 
                        rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)
2571
 
    --1.6               スタックをサポートするリポジトリに基づいたブランチとパック。
2572
 
    --1.6.1-rich-root   スタックとリッチなrootデータをサポートするリポジトリに基づいた
2573
 
                        ブランチとパック(bzr-svnに必要)。
2574
 
    --1.9               btreeインデックスを使用するリポジトリに基づいたブランチとパック
2575
 
    --1.9-rich-root     btreeインデックスとリッチrootデータを使用する
2576
 
                        リポジトリに基づいたブランチとパック(bzr-svnに必要)。
2577
 
    --default           0.92の新しい機能: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
2578
 
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
2579
 
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用しますが
2580
 
                        bzr < 0.92では読むことができません。
2581
 
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。
2582
 
                        詳細な情報は http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/packrepo.html を参照。
2583
 
    --development       現在の開発フォーマット。データをpack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)
2584
 
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
2585
 
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
2586
 
                        使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-repo.html を参照して頂くようお願いします。
2587
 
    --development-subtree
2588
 
                        現在の開発フォーマットで、subtreeバリアント。
2589
 
                        データをpack-0.92-subtree(とpack-0.92-subtreeと互換性のある)
2590
 
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
2591
 
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devでのみ読み込みできる。
2592
 
                        使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-
2593
 
                        repo.html をご覧いただくようお願いします。
2594
 
    --dirstate          0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーション。
2595
 
                        ネットワークを通したアクセスのときbzr 0.8とそれ以降と互換性がある。
2596
 
    --dirstate-tags     0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションで
2597
 
                        ネットワークオペレーションに関するスケーリングを改善。
2598
 
                        タグのサポートを追加。bzr < 0.15とは互換性がない。
2599
 
    --knit              knitsを使用するフォーマット。bzr <= 0.14との相互運用に推奨。
2600
 
    --metaweave         0.8での暫定フォーマット。knitよりも遅い。
2601
 
    --pack-0.92         0.92の新しいフォーマット: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
2602
 
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
2603
 
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できるがbzr < 0.92.によって読み込みできない。
2604
 
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていた。
2605
 
                        詳細な情報に関しては、 http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/packrepo.html を参照。
2606
 
    --rich-root         1.0の新しいフォーマット。ツリーrootのベターな扱い。
2607
 
                        bzr < 1.0と互換性がない。
2608
 
    --rich-root-pack    1.0の新しいフォーマット: rich-rootデータをサポートする
2609
 
                        pack-0.92のバリアント(bzr-svnに必要)。
2610
 
    --weave             0.8以前のフォーマット。knitよりも遅く
2611
 
                        チェックアウトもしくは共用リポジトリをサポートしない。
2612
 
 
2613
 
:説明:
2614
 
  ブランチのディレクトリではなく、リポジトリにリビジョンを保存する
2615
 
  リポジトリディレクトリの元で作成された新しいブランチ。
2616
 
 
2617
 
  --no-treesオプションが使用されるとリポジトリのブランチはデフォルトで作業ツリーを持ちません。
2618
 
 
2619
 
:例:
2620
 
    ブランチだけを保有する共用リポジトリを作成する::
2621
 
 
2622
 
        bzr init-repo --no-trees repo
2623
 
        bzr init repo/trunk
2624
 
 
2625
 
    軽量チェックアウトを作成する::
2626
 
 
2627
 
        bzr checkout --lightweight repo/trunk trunk-checkout
2628
 
        cd trunk-checkout
2629
 
        (add files here)
2630
 
 
2631
 
:エイリアス:  init-repo
2632
 
:関連項目: `branch`_, `checkout`_, `init`_, `リポジトリ`_
2633
 
 
2634
 
 
2635
 
log
2636
 
===
2637
 
:目的: ブランチ、ファイル、もしくはディレクトリのログを表示する。
2638
 
:使い方:   bzr log [LOCATION]
2639
 
 
2640
 
:オプション:
2641
 
  -v, --verbose         それぞれのリビジョンで変更されたファイルを表示する。
2642
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2643
 
  -l N, --limit=N       出力を最初のNのリビジョンに制限する。
2644
 
  --forward             最古から最新までを表示する。
2645
 
  --timezone=ARG        ローカル、オリジナル、utcのタイムゾーンを表示する。
2646
 
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
2647
 
  -r ARG, --revision=ARG
2648
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2649
 
  -m ARG, --message=ARG
2650
 
                        メッセージが正規表現にマッチするリビジョンを表示する。
2651
 
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンだけを表示する。"help revisionspec"も参照。
2652
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2653
 
 
2654
 
  ログのフォーマット::
2655
 
    --log-format=ARG    指定されたログフォーマットを使用する。
2656
 
    --line              リビジョン単位の1行のログフォーマット
2657
 
    --long              詳細なログフォーマット
2658
 
    --short             適切に短いログフォーマット
2659
 
 
2660
 
:説明:
2661
 
  デフォルトでは作業ディレクトリを含むブランチのログを表示する。
2662
 
 
2663
 
  ログの範囲をリクエストするには、-r begin..endコマンドを使用できます。
2664
 
  -r revisionは指定したリビジョンをリクエストし、
2665
 
  -r ..end もしくは -r begin.. も有効です。
2666
 
 
2667
 
:例:
2668
 
    現在のブランチのログ::
2669
 
 
2670
 
        bzr log
2671
 
 
2672
 
    ファイルのログ::
2673
 
 
2674
 
        bzr log foo.c
2675
 
 
2676
 
    ブランチの最後の10リビジョンのログ::
2677
 
 
2678
 
        bzr log -r -10.. http://server/branch
2679
 
 
2680
 
 
2681
 
 
2682
 
ls
2683
 
==
2684
 
:目的: ツリーのファイルの一覧を表示する。
2685
 
:使い方:   bzr ls [PATH]
2686
 
 
2687
 
:オプション:
2688
 
  --from-root           ブランチのrootから相対的なパスを出力する。
2689
 
  --ignored             無視されたファイルを出力する。
2690
 
  --kind=ARG            特定の種類:file、directory、symlinkのエントリの一覧を表示する。
2691
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2692
 
  -V, --versioned       バージョン管理されたファイルを出力する。
2693
 
  --unknown             未知のファイルを出力する。
2694
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2695
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2696
 
  --non-recursive       サブディレクトリで再帰的処理を行わない。
2697
 
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
2698
 
  --null                ファイルの間に改行の代わりに NUL (\0) 区切り文字を書く。
2699
 
  -r ARG, --revision=ARG
2700
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2701
 
 
2702
 
:関連項目: `cat`_, `status`_
2703
 
 
2704
 
 
2705
 
merge
2706
 
=====
2707
 
:目的: 三方向マージを実行する。
2708
 
:使い方:   bzr merge [LOCATION]
2709
 
 
2710
 
:オプション:
2711
 
  --pull                すでに対象が完全にソースにマージされる場合、
2712
 
                        マージよりもソースからpullする。
2713
 
                        これが起きるとき、結果をコミットする必要はない。
2714
 
  --remember            指定されたロケーションをデフォルトとして記録する。
2715
 
  --force               目的のツリーがコミットされていない変更を持っていてもマージする。
2716
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2717
 
  --reprocess           誤った衝突を減らすために再処理する。
2718
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2719
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2720
 
  --uncommitted         ブランチの変更の代わりに、作業ツリーからコミットされていない変更を適用する。
2721
 
 
2722
 
  -d ARG, --directory=ARG
2723
 
                        作業ディレクトリを含むものよりも、マージするブランチ。
2724
 
  --show-base           衝突のベースリビジョンテキストを表示する。
2725
 
  --preview             マージする代わりに、マージの差分を表示する。
2726
 
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンで導入された変更を選択する。
2727
 
                        "help revisionspec"も参照。
2728
 
  -r ARG, --revision=ARG
2729
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2730
 
 
2731
 
  マージアルゴリズム::
2732
 
    --merge-type=ARG    特定のマージアルゴリズムを選択する。
2733
 
    --diff3             外部diff3を使用するマージ
2734
 
    --lca               新しいLCAマージ
2735
 
    --merge3            ネイティブのdiff3スタイルのマージ
2736
 
    --weave             weaveベースのマージ
2737
 
 
2738
 
:説明:
2739
 
  マージのソースはブランチの形式、もしくはbzr sendで生成された
2740
 
  mergeディレクティブを含むファイルへのパスの形式で指定できます。
2741
 
  どちらも指定されなければ、デフォルトは上流ブランチもしくは
2742
 
  --rememberを使用して最近マージされたブランチです。
2743
 
 
2744
 
  マージをブランチするとき、デフォルトではチップがマージされます。
2745
 
  異なるリビジョンをピックするには、--revisionを渡します。
2746
 
  2つの値を指定する場合、最初の値はBASEとして、2番目の値はOTHERとして使用されます。
2747
 
  個別のリビジョン、もしくはこのように利用可能なリビジョンのサブセットをマージすることは
2748
 
  一般的に"チェリーピック"として言及されます。
2749
 
 
2750
 
  リビジョン番号はマージされるブランチに対して常に相対的です。
2751
 
 
2752
 
  デフォルトでは、bzrは、自動的に適切なベースを検出して、
2753
 
  他のブランチからすべてのネットワークでマージしようとします。
2754
 
  これが失敗すると、明示的なベースを渡すことが必要になることがあります。
2755
 
 
2756
 
  マージは2つのブランチの変更を結合するために最善を尽くしますが、
2757
 
  人間だけが修正できる種類の問題があります。
2758
 
  この問題に遭遇するとき、衝突マークがつけられます。
2759
 
  衝突はコミットする前に何かを修正する必要があることを意味します。
2760
 
 
2761
 
  問題を修正したらbzr resolveを使用します。bzr conflictsも参照してください。
2762
 
 
2763
 
  デフォルトのブランチセットが存在しない場合、最初のマージはそれを設定します。
2764
 
  その後で、デフォルトを使用するブランチを省略できます。
2765
 
  デフォルトを変更するには、--rememberを使用します。
2766
 
  リモートロケーションがアクセス可能場合のみ値は保存されます。
2767
 
 
2768
 
  マージの結果は目的の作業ディレクトリに設置されます。
2769
 
  このディレクトリは(bzr diffで)閲覧、テスト、
2770
 
  とマージの結果を記録するためにコミット可能です。
2771
 
 
2772
 
  --forceが渡されない限り、コミットされていない変更が存在すればマージの実行は拒否されます。
2773
 
 
2774
 
:例:
2775
 
    bzr.devから最新のリビジョンをマージするには::
2776
 
 
2777
 
        bzr merge ../bzr.dev
2778
 
 
2779
 
    bzr.devからリビジョン82を含めて変更をマージするには::
2780
 
 
2781
 
        bzr merge -r 82 ../bzr.dev
2782
 
 
2783
 
    以前の変更なしに、82で導入された変更をマージするには::
2784
 
 
2785
 
        bzr merge -r 81..82 ../bzr.dev
2786
 
 
2787
 
    /tmp/mergeに含まれるmergeディレクトリを適用するには:
2788
 
 
2789
 
        bzr merge /tmp/merge
2790
 
 
2791
 
:関連項目: `remerge`_, `status-flags`_, `update`_
2792
 
 
2793
 
 
2794
 
missing
2795
 
=======
2796
 
:目的: 2つのブランチの間のmergeされていない/pullされていない リビジョンを表示する。
2797
 
:使い方:   bzr missing [OTHER_BRANCH]
2798
 
 
2799
 
:オプション:
2800
 
  --reverse            リビジョンの順序をリバースする。
2801
 
  --this               --mine-onlyと同じ。
2802
 
  -h, --help           ヘルプメッセージを表示する。
2803
 
  -q, --quiet          エラーと警告だけ表示する。
2804
 
  --other              --theirs-onlyと同じ。
2805
 
  --include-merges     マージされたリビジョンを表示する。
2806
 
  --mine-only          ローカルブランチの変更のみを表示する。
2807
 
  --show-ids           内部オブジェクトidを表示する。
2808
 
  --theirs-only        リモートブランチの変更のみを表示する。
2809
 
  -v, --verbose        詳細な情報を表示する。
2810
 
 
2811
 
  ログフォーマット::
2812
 
    --log-format=ARG   指定したログフォーマットを使用する。
2813
 
    --line             リビジョンごとの1行のログフォーマット
2814
 
    --long             詳細なログフォーマット
2815
 
    --short            適切に短いログフォーマット
2816
 
 
2817
 
:説明:
2818
 
  OTHER_BRANCHはlocalもしくはremoteになります。
2819
 
 
2820
 
:関連項目: `merge`_, `pull`_
2821
 
 
2822
 
 
2823
 
mkdir
2824
 
=====
2825
 
:目的: バージョン管理下にある新しいディレクトリを作成する。
2826
 
:使い方:   bzr mkdir DIR...
2827
 
 
2828
 
:オプション:
2829
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2830
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2831
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2832
 
 
2833
 
:説明:
2834
 
  これはディレクトリの作成と追加と同等です。
2835
 
 
2836
 
 
2837
 
 
2838
 
mv
2839
 
==
2840
 
:目的: ファイルを移動もしくはリネームする。
2841
 
:使い方:
2842
 
    bzr mv OLDNAME NEWNAME
2843
 
 
2844
 
    bzr mv SOURCE... DESTINATION
2845
 
 
2846
 
 
2847
 
:オプション:
2848
 
  --after        ファイルがすでに移動しているので、ファイルのbzr識別子のみを移動させる。
2849
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2850
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2851
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2852
 
 
2853
 
:説明:
2854
 
  最後の引数がバージョン管理されているディレクトリの場合、
2855
 
  他のすべての名前はそこに移動します。
2856
 
  さもなければ、2つの引数だけにしなければならず
2857
 
  ファイルは新しい名前に変更されます。
2858
 
 
2859
 
  OLDNAMEがファイルシステム上に存在しないがバージョン管理されていて
2860
 
  NEWNAMEはファイルシステム上に存在せずバージョン管理もされていない場合、
2861
 
  mvはファイルが手動で移動させられその変更を反映するために
2862
 
  内部インベントリだけを更新することを想定します。
2863
 
  多くのSOURCEファイルをDESTINATIONに移動させるときも同じです。
2864
 
 
2865
 
  ブランチの間でファイルを移動させることはできません。
2866
 
 
2867
 
:エイリアス:  move, rename
2868
 
 
2869
 
 
2870
 
nick
2871
 
====
2872
 
:目的: ブランチのニックネームを表示もしくは設定する。
2873
 
:使い方:   bzr nick [NICKNAME]
2874
 
 
2875
 
:オプション:
2876
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2877
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2878
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2879
 
 
2880
 
:説明:
2881
 
  設定が解除されると、ツリーのrootディレクトリの名前がニックネームとして使用されます。
2882
 
  現在のニックネームを表示するには、引数なしで実行します。
2883
 
 
2884
 
  ローカルに設定されていない限りバインドされたブランチはマスターブランチのニックネームを使用します。
2885
 
 
2886
 
:関連コマンド: `info`_
2887
 
 
2888
 
 
2889
 
pack
2890
 
====
2891
 
:目的: リポジトリ内のデータを圧縮する。
2892
 
:使い方:   bzr pack [BRANCH_OR_REPO]
2893
 
 
2894
 
:オプション:
2895
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2896
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2897
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2898
 
 
2899
 
:関連コマンド: `リポジトリ`_
2900
 
 
2901
 
 
2902
 
plugins
2903
 
=======
2904
 
:目的: インストールされたプラグインの一覧を表示する。
2905
 
:使い方:   bzr plugins
2906
 
 
2907
 
:オプション:
2908
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
2909
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
2910
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
2911
 
 
2912
 
:説明:
2913
 
  このコマンドはプラグインのバージョンとそれぞれの手短な説明を含めて
2914
 
  インストールされたプラグインの一覧を表示します
2915
 
 
2916
 
  --verboseはそれぞれのプラグインが設置されたパスを表示します。
2917
 
 
2918
 
  プラグインはコードを追加したり置き換えたりすることで
2919
 
  リビジョン管理システムを拡張する外部コンポーネントです。
2920
 
  コマンドの上書き、新しいコマンドの追加、追加のネットワーク転送の提供や
2921
 
  ログ出力のカスタマイズなどを含めて
2922
 
  プラグインはさまざまなことを行うことができます。
2923
 
 
2924
 
  プラグインを見つけてインストール方法を含めた詳細な情報に関しては、
2925
 
  Bazaarのウェブサイト、http://bazaar.canonical.com を参照してください。
2926
 
  プログラミング言語のPyhonを利用して
2927
 
  新しいコマンドを作成する方法に関する手引きもあります。
2928
 
 
2929
 
 
2930
 
 
2931
 
pull
2932
 
====
2933
 
:目的: このブランチを別のブランチのミラーにする。
2934
 
:使い方:   bzr pull [LOCATION]
2935
 
 
2936
 
:オプション:
2937
 
  -v, --verbose         pullされたリビジョン用のログを表示する。
2938
 
  --remember            デフォルトとして指定されたロケーションを記録する。
2939
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2940
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2941
 
  -d ARG, --directory=ARG
2942
 
                        作業ディレクトリを含むものよりもpullするブランチ。
2943
 
  --overwrite           ブランチの間の違いを無視して無条件で上書きする。
2944
 
  -r ARG, --revision=ARG
2945
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2946
 
 
2947
 
:説明:
2948
 
  このコマンドは分岐されていないブランチのみで動作します。
2949
 
  目的のブランチの最新の変更コミットが親にマージされなかった場合(直接もしくは間接)、
2950
 
  ブランチは分岐したものとして見なされます。
2951
 
 
2952
 
  ブランチが分岐していれば、あるブランチからの変更を他のブランチに統合するために
2953
 
  'bzr merge'を使用できます。
2954
 
  一旦あるブランチがマージされると、他のブランチは再びそれをpullできるようになります。
2955
 
 
2956
 
  ローカルの変更を忘れてリモートブランチを満たすようにブランチを更新したいだけなら、
2957
 
  pull --overwriteを使用します。
2958
 
 
2959
 
  デフォルトのロケーションが存在しない場合、最初のpullはこれを設定します。
2960
 
  その後で、デフォルトを使用するロケーションを省略できます。
2961
 
  デフォルトを変更するには、--rememberを使用します。
2962
 
  リモートロケーションがアクセスできる場合のみ値は保存されます。
2963
 
 
2964
 
  注: 位置がブランチのフォーマットもしくはbzr sendで生成されたmergeディレクトリを格納する
2965
 
      ファイルへのパスで指定できます。
2966
 
 
2967
 
:関連項目: `push`_, `status-flags`_, `update`_
2968
 
 
2969
 
 
2970
 
push
2971
 
====
2972
 
:目的: このブランチのミラーを更新する。
2973
 
:使い方:   bzr push [LOCATION]
2974
 
 
2975
 
:オプション:
2976
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
2977
 
  --remember            指定された位置をデフォルトとして覚える。
2978
 
  --create-prefix       まだ存在しなればブランチへのパスを作成する。
2979
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
2980
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
2981
 
  --stacked-on=ARG      コミットの履歴に関して別のブランチを参照するスタックドブランチを作成する。
2982
 
                        参照されるブランチに存在しない作業内容は作成されたブランチに格納される。
2983
 
  --use-existing-dir    デフォルトでは、ターゲットのディレクトリが存在するが
2984
 
                        まだコントロールディレクトリを持たない場合pushは失敗する。
2985
 
                        このフラグはpushの続行を可能にする。
2986
 
  -d ARG, --directory=ARG
2987
 
                        作業ディレクトリを含むブランチよりも、pushするブランチ
2988
 
  --stacked             親ブランチの公開位置を参照するスタックドブランチを作成する。
2989
 
  --overwrite           ブランチ間の違いを無視して無条件に上書きする。
2990
 
  -r ARG, --revision=ARG
2991
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
2992
 
 
2993
 
:説明:
2994
 
  これは割高でリモートファイルシステムではサポートされないので、
2995
 
  ターゲットブランチは投入された作業ツリーを持ちません。
2996
 
 
2997
 
  スマートサーバーもしくはプロトコルの中には将来作業ツリーを導入しないものがあります。
2998
 
 
2999
 
  このコマンドは分岐されていないブランチでのみ動作します。
3000
 
  目的のブランチの最新のコミットがソースブランチによって(直接もしくは間接的に)マージされなければ
3001
 
  ブランチは分岐されたものとして見なされます。
3002
 
 
3003
 
  ブランチが分岐されると、他のブランチを完全に置き換えるために
3004
 
  'bzr push --overwrite'を使用できます。この場合、マージされていない変更は廃棄されます。
3005
 
 
3006
 
  他のブランチに異なる変更があることを保証したい場合は、
3007
 
  他のブランチからマージを行い(bzr help mergeを参照)、それをコミットします。
3008
 
  その後で'--overwrite'なしでpushを行うことができるようになります。
3009
 
 
3010
 
  デフォルトのpush位置の設定がなければ、最初のpushはこれを設定します。
3011
 
  その後では、デフォルトを省略できます。
3012
 
  デフォルトを変更するには、--rememberを使用します。
3013
 
  リモート位置がアクセスできる場合のみ値は保存されます。
3014
 
 
3015
 
:関連項目: `pull`_, `update`_, `working-trees`_
3016
 
 
3017
 
 
3018
 
reconcile
3019
 
=========
3020
 
:目的: ブランチのメタデータを調整する。
3021
 
:使い方:   bzr reconcile [BRANCH]
3022
 
 
3023
 
:オプション:
3024
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3025
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3026
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3027
 
 
3028
 
:説明:
3029
 
  これは以前の実在しないオペレーションもしくはbzrの更新によって
3030
 
  引き起こされるデータのミスマッチを訂正できます。
3031
 
  'bzr check'もしくはbzrの開発者がそのコマンドを実行するようにアドバイスするのであれば、
3032
 
  このコマンドを実行することだけが必要になります。
3033
 
 
3034
 
  2番目のブランチが提供されると、
3035
 
  ブランチをまたがる調整も行われます。これによってbzrの初期のバージョンでは存在しなかった
3036
 
  ツリーのroot idのようなデータがチェックされ、両方のブランチで正しく表示されます。
3037
 
 
3038
 
  同時にデータが再圧縮されるのでディスクスペースの節約やパフォーマンスのゲインにつながります。
3039
 
 
3040
 
  ブランチはローカルディスクもしくはsftpのようにリスト可能なシステム上になければなりません。
3041
 
 
3042
 
:関連項目: `check`_
3043
 
 
3044
 
 
3045
 
reconfigure
3046
 
===========
3047
 
:目的: bzrディレクトリのタイプを再設定する。
3048
 
:使い方:   bzr reconfigure [LOCATION]
3049
 
 
3050
 
:オプション:
3051
 
  --force               ローカルの変更が失われていた場合でも再設定を実行する。
3052
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3053
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3054
 
  --bind-to=ARG         チェックアウトをバインドするブランチ。
3055
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3056
 
 
3057
 
  Target type:
3058
 
    --branch            作業ツリーを持たないバインドされていないブランチに再設定する。
3059
 
    --checkout          作業ツリーを持つバインドされたブランチに再設定する。
3060
 
    --lightweight-checkout
3061
 
                        軽量チェックアウトに再設定する(ローカルの履歴はなし)。
3062
 
    --standalone        スタンドアロンブランチに再設定する(すなわち共用リポジトリの使用を停止する)。
3063
 
    --tree              作業ツリーを持つバインドされていないブランチに再設定する。
3064
 
    --use-shared        共用リポジトリを使用するように再設定する。
3065
 
 
3066
 
:説明:
3067
 
  ターゲットの設定を指定しなければなりません。
3068
 
 
3069
 
  チェックアウトに関しては指定されていなければ、bind-toのロケーションは自動検出されます。
3070
 
  優先順位は
3071
 
  1. 軽量チェックアウトに関しては、現在バインドされているロケーション。
3072
 
  2. チェックアウトに使用されるブランチに関しては、以前バインドされたロケーション。
3073
 
  3. pushのロケーション。
3074
 
  4. 親のロケーション。
3075
 
  これらが利用できなければ、--bind-toを指定しなければなりません。
3076
 
 
3077
 
:関連項目: `ブランチ`_, `チェックアウト`_, `スタンドアロンのツリー`_, `作業ツリー`_
3078
 
 
3079
 
 
3080
 
remerge
3081
 
=======
3082
 
:目的: マージを再び行う。
3083
 
:使い方:   bzr remerge [FILE...]
3084
 
 
3085
 
:オプション:
3086
 
  -v, --verbose       詳細な情報を表示する。
3087
 
  --reprocess         誤った衝突を減らすために再処理する。
3088
 
  -q, --quiet         エラーと警告のみ表示する。
3089
 
  --show-base         衝突内のベースリビジョンのテキストを表示する。
3090
 
  -h, --help          ヘルプメッセージを表示する。
3091
 
 
3092
 
  マージアルゴリズム:
3093
 
    --merge-type=ARG  特定のマージアルゴリズムを指定する。
3094
 
    --diff3           外部diff3を使用するマージ
3095
 
    --lca             新しいLCAマージ
3096
 
    --merge3          ネイティブのdiff3スタイルのマージ
3097
 
    --weave           weaveベースのマージ
3098
 
 
3099
 
:説明:
3100
 
  衝突を解消している間に異なるマージテクニックを試したい場合はこれを使用します。
3101
 
  マージテクニックの中には他のものよりもすぐれたものがあり、
3102
 
  remergeによって異なるファイルで異なるテクニックを試すことができます。
3103
 
  remergeのオプションはmergeのものと同じ意味とデフォルトを持ちます。
3104
 
  違いは未解決のマージが存在するときのみremergeは実行できて
3105
 
  特定のファイルを指定できることです。
3106
 
 
3107
 
:例:
3108
 
    すべてのファイルのマージを再実行し、通常のTHISとOTHERテキストに加えて、
3109
 
    衝突領域のベーステキストを表示する::
3110
 
 
3111
 
        bzr remerge --show-base
3112
 
 
3113
 
    weaveマージアルゴリズムを使用して"foobar"のマージを再実行して、
3114
 
    衝突領域のサイズを減らすために追加処理を行う::
3115
 
 
3116
 
        bzr remerge --merge-type weave --reprocess foobar
3117
 
 
3118
 
 
3119
 
 
3120
 
remove
3121
 
======
3122
 
:目的: ファイルもしくはディレクトリを除外する。
3123
 
:使い方:   bzr remove [FILE...]
3124
 
 
3125
 
:オプション:
3126
 
  --new         けっしてコミットされなかったファイルのみを除外する。
3127
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3128
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3129
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3130
 
 
3131
 
  削除戦略:
3132
 
    --force      指定されたファイルがリカバーできないまたは空のディレクトリではなくても
3133
 
                 これらすべてを削除する。
3134
 
    --keep       ファイルを削除しない。
3135
 
    --safe       ファイルを安全にリカバーできるのであればファイルを削除することだけ行う(デフォルト)。
3136
 
 
3137
 
:説明:
3138
 
  このコマンドによってbzrは指定されたファイルへの変更の追跡を止めます。
3139
 
  rebertコマンドで容易に復元できるのであればbzrはこれらのファイルを削除します。
3140
 
  オプションもしくはパラメータが与えられなければbzrは追跡されているファイルをスキャンしますが
3141
 
  ツリーの中で見つからなければそれらの追跡を停止します。
3142
 
 
3143
 
:エイリアス:  rm, del
3144
 
 
3145
 
 
3146
 
remove-tree
3147
 
===========
3148
 
:目的: 与えられたブランチ/チェックアウトから作業ツリーを除外する。
3149
 
:使い方:   bzr remove-tree [LOCATION]
3150
 
 
3151
 
:オプション:
3152
 
  --force        コミットされていない変更があっても作業ツリーを除外する。
3153
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3154
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3155
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3156
 
 
3157
 
:説明:
3158
 
  軽量チェックアウトは作業ツリーと大差ないので、これはそれに対する実行を拒絶します。
3159
 
 
3160
 
  作業ツリーを再現するには、"bzr checkout"を使用します。
3161
 
 
3162
 
:関連項目: `checkout`_, `working-trees`_
3163
 
 
3164
 
 
3165
 
renames
3166
 
=======
3167
 
:目的: リネームされたファイルの一覧を表示する。
3168
 
:使い方:   bzr renames [DIR]
3169
 
 
3170
 
:オプション:
3171
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3172
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3173
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3174
 
 
3175
 
:関連項目: `status`_
3176
 
 
3177
 
 
3178
 
resolve
3179
 
=======
3180
 
:目的: 衝突を解消されたものとしてマークする。
3181
 
:使い方:   bzr resolve [FILE...]
3182
 
 
3183
 
:オプション:
3184
 
  --all          このツリーのすべての衝突を解消する。
3185
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3186
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3187
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3188
 
 
3189
 
:説明:
3190
 
  2つのブランチの間の変更を結合するためにマージは最善を尽くしますが、
3191
 
  人間だけが修正できる種類の問題があります。
3192
 
  この問題に遭遇するとき、衝突がマークされます。
3193
 
  衝突はコミットする前に何かを修正する必要があることを意味します。
3194
 
 
3195
 
  一旦問題を修正すれば、自動的にテキストの衝突を修正したものとしてマークするために"bzr resolve"を使用し、
3196
 
  特定の衝突を解消したものとしてマークするためにFILEをresolveします。
3197
 
  すべての衝突が解消されたものとしてマークするにはor "bzr resolve --all"を行います。
3198
 
 
3199
 
:関連コマンド: `bzr conflicts`
3200
 
 
3201
 
:エイリアス:  resolved
3202
 
 
3203
 
 
3204
 
revert
3205
 
======
3206
 
:目的: ファイルを以前のリビジョンに差し戻す。
3207
 
:使い方:   bzr revert [FILE...]
3208
 
 
3209
 
:オプション:
3210
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3211
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3212
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3213
 
  --forget-merges       ファイルを変更せずに、未解決のマージマーカーを取り除く。
3214
 
  --no-backup           差し戻しされたファイルのバックアップを保存しない。
3215
 
  -r ARG, --revision=ARG
3216
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
3217
 
 
3218
 
:説明:
3219
 
  指定されたテキストだけを差し戻すファイルのリストを渡します。
3220
 
  さもなければ、すべてのファイルが差し戻されます。
3221
 
  '--revision'でリビジョンが指定されなければ、最後にコミットされたリビジョンが使用されます。
3222
 
 
3223
 
  以前のリビジョンに差し戻さずに、いくつかの変更を除外するには、代わりにmergeを使用します。
3224
 
  たとえば、"merge . --revision -2..-3"は-2で導入された変更を除外しますが、
3225
 
  -1で導入された変更には影響を与えません。
3226
 
  hunk-by-hunkベースである変更を除外するには、Shelfプラグインを参照してください。
3227
 
 
3228
 
  デフォルトでは、手動で変更されてきたファイルは最初にバックアップされます。
3229
 
  (マージのみで変更されたファイルはバックアップされません。)
3230
 
  バックアップファイルの名前には '.~#~' が追加されます。#は番号です。
3231
 
 
3232
 
  ファイルを提供する場合、現在のパス名もしくはターゲットリビジョンからのパス名を使用できます。
3233
 
  名前でファイルを"undelete"するためにrevertを使用できます。
3234
 
  ディレクトリに名前をつけると、そのディレクトリのすべての内容が差し戻されます。
3235
 
 
3236
 
  そのリビジョン以降に新しく追加されたファイルは削除されます。適切であればバックアップは維持されます。
3237
 
  未知のファイルを持つディレクトリは削除されません。
3238
 
 
3239
 
  作業ツリーは未解決のマージされたリビジョンのリストを含みます。
3240
 
  これは次のコミットで親として含まれます。
3241
 
  通常は、ファイルを差し戻すのと同様にrevertはそのリストをクリーンにします。
3242
 
  ファイルが指定されていれば、revertは未解決のマージリストをそのままにしてファイルだけを差し戻します。
3243
 
  すべてのファイルを差し戻すがマージの記録を維持するにはツリーのrootで"bzr revert ."を使用し、
3244
 
  ファイルの差し戻しを行わずに未解決のマージリストをクリアするには"bzr revert --forget-merges"を使用します。
3245
 
 
3246
 
:関連項目: `cat`_, `export`_
3247
 
 
3248
 
 
3249
 
revno
3250
 
=====
3251
 
:目的: 現在のリビジョン番号を表示する。
3252
 
:使い方:   bzr revno [LOCATION]
3253
 
 
3254
 
:オプション:
3255
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3256
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3257
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3258
 
 
3259
 
:説明:
3260
 
  これはこのブランチのリビジョン番号と等しいです。
3261
 
 
3262
 
:関連項目: `info`_
3263
 
 
3264
 
 
3265
 
root
3266
 
====
3267
 
:目的: ツリーのrootディレクトリを表示する。
3268
 
:使い方:   bzr root [FILENAME]
3269
 
 
3270
 
:オプション:
3271
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3272
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3273
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3274
 
 
3275
 
:説明:
3276
 
  The rootは.bzrコントロールディレクトリを持つもっとも近い同封ディレクトリです。
3277
 
 
3278
 
send
3279
 
====
3280
 
:目的: 変更を投稿するためにメールを送るもしくはmergeディレクティブを作成する。
3281
 
:使い方:   bzr send [SUBMIT_BRANCH] [PUBLIC_BRANCH]
3282
 
 
3283
 
:オプション:
3284
 
  -f ARG, --from=ARG    作業ディレクトリを含むブランチよりも、投稿フォームを生成するブランチ。
3285
 
  --remember            投稿と公開ブランチを覚える。
3286
 
  --mail-to=ARG         このアドレスにリクエストメールを送信する。
3287
 
  --format=ARG          指定されたフォーマットを使用する。
3288
 
                        "0.9": バンドルフォーマット 0.9、マージディレクティブ 1。
3289
 
                        "4": バンドルフォーマット 4、マージディレクティブ 2 (デフォルト)。
3290
 
  --no-bundle           バンドルをmergeディレクティブに含めない。
3291
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3292
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3293
 
  -o ARG, --output=ARG  mergeディレクティブをこのファイルに書き込む; stdout用に-を使用する。
3294
 
  -m ARG, --message=ARG
3295
 
                        メッセージの文字列。
3296
 
  -r ARG, --revision=ARG
3297
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
3298
 
  --no-patch            mergeディレクティブにプレビューパッチを含めない。
3299
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3300
 
 
3301
 
:説明:
3302
 
  mergeディレクティブはmergeリクエストを行うために必要な多くのものを提供します:
3303
 
 
3304
 
  * 実行するマージのマシンが理解できる説明
3305
 
 
3306
 
  * リクエストされた変更のプレビューであるオプションのパッチ
3307
 
 
3308
 
  * リビジョンデータのオプションバンドル、
3309
 
    ブランチからデータを読み込まずに、mergeディレクトリからの変更を直接適用できるようになります。
3310
 
 
3311
 
  --no-bundleが指定されると、public_branchが必要です(また最新でなければなりません)、
3312
 
  受け取り手がpublic_branchを使用するマージを実行できるように
3313
 
  後で他の人がチェックできるように、知っているのであればpublic_branchを常に含まれていなければなりません。
3314
 
 
3315
 
  投稿ブランチのデフォルトは親ですが、上書きできます。
3316
 
  提供されれば投稿ブランチと公開ブランチの両方が記録されます。
3317
 
 
3318
 
  public_branchがsubmit_branchに知られていれば、
3319
 
  その公開と投稿ブランチはマージのインストラクションで使用されます。
3320
 
  これはそのローカルミラーに対してpublic_branchを設定すれば、
3321
 
  そのミラーは実際の投稿ブランチとして使用できることを意味します。
3322
 
 
3323
 
  メールは好きなプログラムで送信されます。
3324
 
  Windowsではこれは透過的です(MAPIが使用される)。
3325
 
  Linuxでは、xdg-emailユーティリティを必要とします。
3326
 
  望ましいクライアントが見つからなければ(もしくは使用できなければ)、エディタが使用されます。
3327
 
 
3328
 
  特定のメールプログラムを使用するには、mail_client設定オプションを設定します。
3329
 
  (Thunderbird 1.5に関して、これはいくつかのバグに対処します。)
3330
 
  特定のクライアント用にサポートされる値は"claws"、"evolution"、"kmail"、"mutt"、と"thunderbird";
3331
 
  一般的なオプションは"default"、"editor"、"emacsclient"、"mapi"、と"xdg-email"です。
3332
 
  プラグインがサポートされるクライアントを追加することもあります。
3333
 
 
3334
 
  メールが送信されている場合、to addressが必要になります。
3335
 
  これはコマンドライン、submit_to設定オプションをブランチ自身に設定するか、
3336
 
  投稿ブランチでchild_submit_to設定オプションを設定することで提供できます。
3337
 
 
3338
 
  現在2つのフォーマットがサポートされています: "4"はリビジョンバンドルフォーマット4
3339
 
  とマージディレクトリフォーマット2です。
3340
 
  これは古いフォーマットよりも顕著に速く小さいです。
3341
 
  これはBazaar 0.19とそれ以降で互換性があります。
3342
 
  これはデフォルトです。
3343
 
  "0.9"はリビジョンバンドルフォーマット0.9とマージディレクティブフォーマット1を使用します。
3344
 
  これは0.12 - 0.18と互換性があります。
3345
 
 
3346
 
  mergeもしくはpullコマンドを使用することでmergeディレクトリが適用されます。
3347
 
 
3348
 
:関連項目: `merge`_, `pull`_
3349
 
 
3350
 
 
3351
 
serve
3352
 
=====
3353
 
:目的: bzrサーバーを稼働させる。
3354
 
:使い方:   bzr serve
3355
 
 
3356
 
:オプション:
3357
 
  --allow-writes     デフォルトではサーバーはリードオンリーのサーバーです。
3358
 
                     --allow-writesを提供すると提供されるディレクトリと
3359
 
                     その下の内容への書き込み権限を有効にできる。
3360
 
  -v, --verbose      詳細な情報を表示する。
3361
 
  -q, --quiet        エラーと警告のみを表示する。
3362
 
  --directory=ARG    このディレクトリの内容をサーブする。
3363
 
  --port=ARG         [hostname:]portnumber形式で指名されたポート上で接続するためにリスンする。
3364
 
                     0をポート番号として割り当てるとポートは動的な割り当てになります。
3365
 
                     デフォルトのポートは4155です。
3366
 
  --inet             inetdもしくはsshdからの使用のためにstdin/outでserveする。
3367
 
  -h, --help         ヘルプメッセージを表示する。
3368
 
 
3369
 
:エイリアス:  server
3370
 
 
3371
 
 
3372
 
shelve
3373
 
======
3374
 
:目的: いくつかの変更を現在のツリーから一時的に退避する。
3375
 
:使い方:   bzr shelve [FILE...]
3376
 
 
3377
 
:オプション:
3378
 
  --all                 すべての変更を退避する。
3379
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3380
 
  --list                退避された変更の一覧を表示する。
3381
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3382
 
  -q, --quiet           エラーと警告だけ表示する。
3383
 
  -m ARG, --message=ARG
3384
 
                        メッセージの文字列。
3385
 
  -r ARG, --revision=ARG
3386
 
                        詳細に関しては"help revisionspec"を参照。
3387
 
 
3388
 
  writer:
3389
 
    --plain             プレーンテキスト形式での差分の出力。
3390
 
 
3391
 
:説明:
3392
 
  shelveによって変更を一時的に"棚に上げる"、すなわち邪魔にならない場所に置くことができます。
3393
 
  'unshelve'コマンドで後で元に戻すことができます。
3394
 
 
3395
 
  shelve --listが指定されると、以前退避された変更の一覧が表示されます。
3396
 
 
3397
 
  shelveは不適切に混ぜられた変更のいくつかのセットの分離を手助けすることを目的としています。
3398
 
  すべての変更を除去したいだけで後で退避する必要がなければ、revertを使用します。
3399
 
  一度にすべてのテキストの変更をshelveするには、shelve --allを使用します。
3400
 
 
3401
 
  ファイル名が指定されると、それらのファイルの変更のみ退避されます。
3402
 
  他のファイルは手つかずのままです。
3403
 
 
3404
 
  リビジョンが指定されれば、そのリビジョン以降の変更は退避されます。
3405
 
 
3406
 
  複数のアイテムを退避することができ、デフォルトでは、
3407
 
  'unshelve'は最近shelveされた変更を復元します。
3408
 
 
3409
 
:関連項目: `unshelve`_
3410
 
 
3411
 
sign-my-commits
3412
 
===============
3413
 
:目的: 与えられたコミッターですべてのコミットに署名する。
3414
 
:使い方:   bzr sign-my-commits [LOCATION] [COMMITTER]
3415
 
 
3416
 
:オプション:
3417
 
  --dry-run      実際に署名しない。
3418
 
                 署名されるリビジョンを表示するだけ。
3419
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3420
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3421
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3422
 
 
3423
 
:説明:
3424
 
  位置が指定されなければローカルツリーが使用されます。
3425
 
  コミッターが指定されなければデフォルトのコミッターが使用されます。
3426
 
 
3427
 
  これはすでにシグネチャを持つコミットには署名しません。
3428
 
 
3429
 
 
3430
 
 
3431
 
split
3432
 
=====
3433
 
:目的: ツリーのサブディレクトリを個別のツリーに分割する。
3434
 
:使い方:   bzr split TREE
3435
 
 
3436
 
:オプション:
3437
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3438
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3439
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3440
 
 
3441
 
:説明:
3442
 
  このコマンドは'rich-root' もしくは 'rich-root-pack'のように
3443
 
  リッチrootをサポートするフォーマットでターゲットツリーを生み出します。
3444
 
  これらのフォーマットは'dirstate-tags'のような初期のフォーマットに変換できません。
3445
 
 
3446
 
  TREEの引数は作業ツリーのサブディレクトリになります。
3447
 
  そのサブディレクトリは独自のブランチを持つ独立したツリーに変換されます。
3448
 
  トップレベルツリーのコミットは新しいサブツリーに適用されません。
3449
 
 
3450
 
 
3451
 
 
3452
 
status
3453
 
======
3454
 
:目的: ステータスの要約を表示する。
3455
 
:使い方:   bzr status [FILE...]
3456
 
 
3457
 
:オプション:
3458
 
  -S, --short           短いステータスインジケーターを表示する。
3459
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3460
 
  -V, --versioned       バージョン管理されたファイルだけを表示する。
3461
 
  --no-pending          未解決のマージを表示しない。
3462
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3463
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3464
 
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
3465
 
  -c ARG, --change=ARG  指定されたリビジョンで導入された変更を選択する。
3466
 
                        "help revisionspec"を参照。
3467
 
  -r ARG, --revision=ARG
3468
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
3469
 
 
3470
 
:説明:
3471
 
  これはバージョン管理されたファイルと未知のファイルを状態で
3472
 
  分類してレポートします。利用可能な状態は次のとおりです:
3473
 
 
3474
 
  added
3475
 
      作業ツリーでバージョン管理されているが以前のリビジョンではない。
3476
 
 
3477
 
  removed
3478
 
      以前のリビジョンでバージョン管理されているが作業コピーでは移動もしくは削除されている。
3479
 
 
3480
 
  renamed
3481
 
      以前のリビジョンから変更されたファイルのパス;
3482
 
      テキストも変更されていることがある。
3483
 
      これは親ディレクトリがリネームされたファイルを含む。
3484
 
 
3485
 
  modified
3486
 
      以前のリビジョン以降変更されたテキスト。
3487
 
 
3488
 
  kind changed
3489
 
      変更されたファイルの種類(たとえばファイルからディレクトリへ)。
3490
 
 
3491
 
  unknown
3492
 
      バージョン管理されていないかつ無視パターンにマッチしない。
3493
 
 
3494
 
  無視されるファイルを見るには'bzr ignored'を使用します。
3495
 
  ファイルテキストへの詳細な変更に関しては、'bzr diff'を使用します。
3496
 
 
3497
 
  --shortもしくは-Sは、Subversionのstatusコマンドに似た、
3498
 
  それぞれのアイテムに対するステータスフラグを提供することに注意してください。
3499
 
  svn -qと似たような出力を得るには、bzr status -SVを使用します。
3500
 
 
3501
 
  引数が指定されなければ、作業ディレクトリ全体のステータスが示されます。
3502
 
  さもなければ、指定されたファイルもしくはディレクトリのステータスのみが報告されます。
3503
 
  ディレクトリが渡されれば、そのディレクトリ内部のすべてに関するステータスが報告されます。
3504
 
 
3505
 
  1つのリビジョンの引数が渡されれば、ステータスはそのリビジョンに対して
3506
 
  2つの引数の場合は2つのリビジョンの間で算出されます。
3507
 
 
3508
 
:エイリアス:  st, stat
3509
 
:関連項目: `diff`_, `revert`_, `status-flags`_
3510
 
 
3511
 
 
3512
 
switch
3513
 
======
3514
 
:目的: チェックアウトのブランチを設定してupdateする。
3515
 
:使い方:   bzr switch TO_LOCATION
3516
 
 
3517
 
:オプション:
3518
 
  --force        ローカルコミットが失われていても切り替える。
3519
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3520
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3521
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3522
 
 
3523
 
:説明:
3524
 
  軽量チェックアウトに対して、これは参照されているブランチを変更します。
3525
 
  重量チェックアウトに対して、これはローカルコミットがなく、
3526
 
  バインドされたブランチがないことを確認して、
3527
 
  ローカルブランチを新しいロケーションのミラーにしてそれにバインドします。
3528
 
 
3529
 
  両方の場合において、作業ツリーはupdateされコミットされてない変更はマージされます。
3530
 
  ユーザーは望むのであればcommitもしくはrevertできます。
3531
 
 
3532
 
  マージの追加にはswithを使用する前にcommitもしくはrevertする必要があります。
3533
 
 
3534
 
  swithするブランチへのパスは現在のブランチの親ディレクトリに対して相対的に指定できます。
3535
 
  たとえば、現在/path/to/branchのチェックアウトの中にいるのであれば
3536
 
  'newbranch'を指定すれば/path/to/newbranchでのブランチが発見されます。
3537
 
 
3538
 
  ローカルに設定されていない限りバインドされたブランチはマスターブランチのニックネームを使用します。
3539
 
  この場合、switchを行うとローカルのニックネームはマスターのものに更新されます。
3540
 
 
3541
 
 
3542
 
tag
3543
 
===
3544
 
:目的: リビジョンを名づけっるタグを作成、削除もしくは修正する。
3545
 
:使い方:   bzr tag TAG_NAME
3546
 
 
3547
 
:オプション:
3548
 
  --force               既存のタグを置き換える。
3549
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3550
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3551
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3552
 
  -d ARG, --directory=ARG
3553
 
                        タグを設置するブランチ
3554
 
  -r ARG, --revision=ARG
3555
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
3556
 
  --delete              置き換えるよりもタグを削除する。
3557
 
 
3558
 
:説明:
3559
 
  タグはリビジョンに人間が理解できる名前を与えます。
3560
 
  -r (--revision)オプションをとるコマンドは-rtag:Xに渡されます。
3561
 
  Xは以前作成されたタグです。
3562
 
 
3563
 
  タグはブランチに保存されます。
3564
 
  branch、push、pullもしくはmergeを行うときタグはあるブランチから他のブランチにコピーされます。
3565
 
 
3566
 
  --forceを渡さない限り、既存のタグ名を与えるとエラーになります。
3567
 
  この場合新しいリビジョンを示すようにタグは移動します。
3568
 
 
3569
 
  タグをリネームする(名前を変更するが同じリビジョンで維持する)には、
3570
 
  ``bzr tag new-name -r tag:old-name`` と ``bzr tag --delete oldname`` を実行します。
3571
 
 
3572
 
:関連項目: `commit`_, `tags`_
3573
 
 
3574
 
 
3575
 
tags
3576
 
====
3577
 
:目的: タグの一覧を表示する。
3578
 
:使い方:   bzr tags
3579
 
 
3580
 
:オプション:
3581
 
  --sort=ARG            異なる基準でタグをソートする。
3582
 
                        "alpha": 辞書式でタグをソートする(デフォルト)。
3583
 
                        "time": 年代順でタグをソートする。
3584
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3585
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3586
 
  -d ARG, --directory=ARG
3587
 
                        タグが表示されるブランチ。
3588
 
  --show-ids            内部オブジェクトidを表示する。
3589
 
  -r ARG, --revision=ARG
3590
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
3591
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3592
 
 
3593
 
:説明:
3594
 
  このコマンドはこれらが参照するタグ名とリビジョンのテーブルを表示します。
3595
 
 
3596
 
:関連項目: `tag`_
3597
 
 
3598
 
 
3599
 
testament
3600
 
=========
3601
 
:目的: リビジョンのtestament(署名のフォーム)を表示する。
3602
 
:使い方:   bzr testament [BRANCH]
3603
 
 
3604
 
:オプション:
3605
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3606
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3607
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3608
 
  --long                長いフォーマットのtestamentを生成する。
3609
 
  --strict              厳密なフォーマットのtestamentを生成する。
3610
 
  -r ARG, --revision=ARG
3611
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
3612
 
 
3613
 
 
3614
 
 
3615
 
unbind
3616
 
======
3617
 
:目的: 現在のチェックアウトを通常のブランチに変換する。
3618
 
:使い方:   bzr unbind
3619
 
 
3620
 
:オプション:
3621
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3622
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3623
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3624
 
 
3625
 
:説明:
3626
 
  unbindした後で、ローカルブランチは独立したものとして見なされ
3627
 
  その後のコミットはローカルのみで行われます。
3628
 
 
3629
 
:関連項目: `bind`_, `チェックアウト`_
3630
 
 
3631
 
 
3632
 
uncommit
3633
 
========
3634
 
:目的: 最後にコミットされたリビジョンを削除する。
3635
 
:使い方:   bzr uncommit [LOCATION]
3636
 
 
3637
 
:オプション:
3638
 
  --dry-run             実際には変更しない。
3639
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3640
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3641
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3642
 
  --force               すべての質問にyesと答える。
3643
 
  --local               チェックアウトのときローカルブランチからコミットのみを削除する。
3644
 
  -r ARG, --revision=ARG
3645
 
                        詳細は"help revisionspec"を参照。
3646
 
 
3647
 
:説明:
3648
 
  --verboseは削除されているものを表示します。
3649
 
  --dry-runはすべてのモーションを経験しますが、実際には何も削除しません。
3650
 
 
3651
 
  --revisionが指定されると、指定されたリビジョンでブランチをそのままにするために
3652
 
  リビジョンをuncommitします。たとえば、"bzr uncommit -r 15"はリビジョン15でのブランチを
3653
 
  そのままにします。
3654
 
 
3655
 
  uncommitは新しいコミットの準備ができている作業ツリーをそのままにします。
3656
 
  唯一行われる変更はコミット以前に存在していた追加マージをリストアすることです。
3657
 
 
3658
 
:関連項目: `commit`_
3659
 
 
3660
 
unshelve
3661
 
========
3662
 
:目的: shelveされた変更を復元する。
3663
 
:使い方Usage:   bzr unshelve [SHELF_ID]
3664
 
 
3665
 
:オプション:
3666
 
  -v, --verbose    詳細な情報を表示する。
3667
 
  -q, --quiet      エラーと警告だけ表示する。
3668
 
  -h, --help       ヘルプメッセージを表示する。
3669
 
 
3670
 
  アクション:
3671
 
    --apply        変更を適用してshelfから削除する。
3672
 
    --delete-only  変更を適用せずにそれらを削除する。
3673
 
    --dry-run      編子を表示するがそれらを適用もしくは除外しない。
3674
 
 
3675
 
:説明:
3676
 
  デフォルトでは、最近shelveされた変更が復元されます。
3677
 
  んまでパッチを指定したとしてもそれらの変更が代わりに復元されます。
3678
 
  変更がお互いに依存しないときにこれはもっとも良く機能します。
3679
 
 
3680
 
:関連項目: `shelve`_
3681
 
 
3682
 
 
3683
 
update
3684
 
======
3685
 
:目的: ブランチにコミットした最新コードにツリーを更新する。
3686
 
:使い方:   bzr update [DIR]
3687
 
 
3688
 
:オプション:
3689
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3690
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3691
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3692
 
 
3693
 
:説明:
3694
 
  このコマンドは作業ツリーでマージを実行し、衝突を生成することがあります。
3695
 
  ローカルの変更がある場合、updateを完了させるために
3696
 
  updateの後でそれらをコミットする必要があります。
3697
 
 
3698
 
  ローカルの変更を破棄したい場合、updateの後で'bzr commit'の代わりに
3699
 
  'bzr revert'を使用できます。
3700
 
 
3701
 
:エイリアス:  up
3702
 
:関連項目: `pull`_, `status-flags`_, `working-trees`_
3703
 
 
3704
 
 
3705
 
upgrade
3706
 
=======
3707
 
:目的: ブランチのストレージを現在のフォーマットにアップグレードする。
3708
 
:使い方:   bzr upgrade [URL]
3709
 
 
3710
 
:オプション:
3711
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3712
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3713
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3714
 
 
3715
 
  ブランチのフォーマット::
3716
 
 
3717
 
    --format=ARG        このブランチのフォーマットを指定する。"help formats"を参照。
3718
 
    --1.12-preview      ビューとコンテンツのフィルタリングをサポートする作業ツリーフォーマット。
3719
 
    --1.12-preview-rich-root
3720
 
                        rich-rootデータをサポートする1.12-previewのバリアント(bzr-svnに必要)
3721
 
    --1.6               スタックをサポートするリポジトリに基づいたブランチとパック。
3722
 
    --1.6.1-rich-root   スタックとリッチなrootデータをサポートするリポジトリに基づいた
3723
 
                        ブランチとパック(bzr-svnに必要)。
3724
 
    --1.9               btreeインデックスを使用するリポジトリに基づいたブランチとパック
3725
 
    --1.9-rich-root     btreeインデックスとリッチrootデータを使用する
3726
 
                        リポジトリに基づいたブランチとパック(bzr-svnに必要)。
3727
 
    --default           0.92の新しい機能: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
3728
 
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
3729
 
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用しますが
3730
 
                        bzr < 0.92では読むことができません。
3731
 
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていました。
3732
 
                        詳細な情報は http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/packrepo.html を参照。
3733
 
    --development       現在の開発フォーマット。データをpack-0.92 (とpack-0.92と互換性のある)
3734
 
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
3735
 
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devによってのみ読み込みできます。
3736
 
                        使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-repo.html を参照して頂くようお願いします。
3737
 
    --development-subtree
3738
 
                        現在の開発フォーマットで、subtreeバリアント。
3739
 
                        データをpack-0.92-subtree(とpack-0.92-subtreeと互換性のある)
3740
 
                        フォーマットリポジトリに変換できる。
3741
 
                        このフォーマットのリポジトリとブランチはbzr.devでのみ読み込みできる。
3742
 
                        使用する前に http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/development-
3743
 
                        repo.html をご覧いただくようお願いします。
3744
 
    --dirstate          0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーション。
3745
 
                        ネットワークを通したアクセスのときbzr 0.8とそれ以降と互換性がある。
3746
 
    --dirstate-tags     0.15の新しいフォーマット: 速いローカルオペレーションで
3747
 
                        ネットワークオペレーションに関するスケーリングを改善。
3748
 
                        タグのサポートを追加。bzr < 0.15とは互換性がない。
3749
 
    --knit              knitsを使用するフォーマット。bzr <= 0.14との相互運用に推奨。
3750
 
    --metaweave         0.8での暫定フォーマット。knitよりも遅い。
3751
 
    --pack-0.92         0.92の新しいフォーマット: dirstate-tagsフォーマットリポジトリと
3752
 
                        互換性のあるデータを持つパックベースのフォーマット。
3753
 
                        0.92以前のbzrリポジトリと相互運用できるがbzr < 0.92.によって読み込みできない。
3754
 
                        以前はknitpack-experimentalと呼ばれていた。
3755
 
                        詳細な情報に関しては、 http://doc.bazaar.canonical.com/latest/developers/packrepo.html を参照。
3756
 
    --rich-root         1.0の新しいフォーマット。ツリーrootのベターな扱い。
3757
 
                        bzr < 1.0と互換性がない。
3758
 
    --rich-root-pack    1.0の新しいフォーマット: rich-rootデータをサポートする
3759
 
                        pack-0.92のバリアント(bzr-svnに必要)。
3760
 
    --weave             0.8以前のフォーマット。knitよりも遅く
3761
 
                        チェックアウトもしくは共用リポジトリをサポートしない。
3762
 
 
3763
 
:説明:
3764
 
  ときどきこのコマンドを実行するにcheckコマンドもしくはbzrの開発者がアドバイスすることがあります。
3765
 
  デフォルトフォーマットが変更されたときアップグレードする他のオペレーションの実行中に警告されることもあります。
3766
 
 
3767
 
:関連コマンド: `check`_
3768
 
 
3769
 
 
3770
 
version
3771
 
=======
3772
 
:目的: bzrのバージョンを表示する
3773
 
:使い方:   bzr version
3774
 
 
3775
 
:オプション:
3776
 
  --short        バージョン番号だけを表示する。
3777
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3778
 
  -q, --quiet    エラーと警告だけ表示する。
3779
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3780
 
 
3781
 
 
3782
 
 
3783
 
version-info
3784
 
============
3785
 
:目的: このツリーに関するバージョン情報を表示する。
3786
 
:使い方:   bzr version-info [LOCATION]
3787
 
 
3788
 
:オプション:
3789
 
  --all                 すべての入手可能な情報を含める。
3790
 
  -v, --verbose         詳細な情報を表示する。
3791
 
  --check-clean         ツリーがクリーンであるかチェックする。
3792
 
  --include-history     リビジョンの履歴を含める。
3793
 
  -q, --quiet           エラーと警告のみを表示する。
3794
 
  --template=ARG        出力用のテンプレート。
3795
 
  --include-file-revisions
3796
 
                        それぞれのファイルに対する最終リビジョンを含める。
3797
 
  -h, --help            ヘルプメッセージを表示する。
3798
 
 
3799
 
  フォーマット::
3800
 
    --format=ARG        出力フォーマットを選択する。
3801
 
    --custom            カスタムテンプレートベースのフォーマットでのバージョン情報。
3802
 
    --python            Pythonフォーマットでのバージョン情報。
3803
 
    --rio               RIOフォーマット(シンプルなテキスト)でのバージョン情報(デフォルト)。
3804
 
 
3805
 
:説明:
3806
 
  バージョンに関する情報をアプリケーションのソースコードに追加するために
3807
 
  このコマンドを使用できます。出力のフォーマットはサポートされているもの1つか
3808
 
  テンプレートに基づいてカスタマイズされたものです。
3809
 
 
3810
 
  例::
3811
 
 
3812
 
    bzr version-info --custom \
3813
 
      --template="#define VERSION_INFO \"Project 1.2.3 (r{revno})\"\n"
3814
 
 
3815
 
  現在のリビジョン番号を含むフォーマットされた文字列でCヘッダファイルを生成します。
3816
 
  テンプレートでのサポートされた他の変数は次のとおりです:
3817
 
 
3818
 
    * {date} - 最終リビジョンの日付
3819
 
    * {build_date} - 現在の日付
3820
 
    * {revno} - リビジョン番号
3821
 
    * {revision_id} - リビジョンid
3822
 
    * {branch_nick} - ブランチのニックネーム
3823
 
    * {clean} - ソースコードがコミットされていない変更を含むときは0でそれ以外は1
3824
 
 
3825
 
 
3826
 
 
3827
 
whoami
3828
 
======
3829
 
:目的: bzrのユーザーidを表示もしくは設定する。
3830
 
:使い方:   bzr whoami [NAME]
3831
 
 
3832
 
:オプション:
3833
 
  --email        Eメールアドレスのみ表示する。
3834
 
  -v, --verbose  詳細な情報を表示する。
3835
 
  -q, --quiet    エラーと警告のみを表示する。
3836
 
  --branch       グローバルの代わりに現在のブランチ用のIDを設定する。
3837
 
  -h, --help     ヘルプメッセージを表示する。
3838
 
 
3839
 
:例:
3840
 
    現在のユーザーのEメールを表示する::
3841
 
 
3842
 
        bzr whoami --email
3843
 
 
3844
 
    現在のユーザーを設定する::
3845
 
 
3846
 
        bzr whoami "Frank Chu <fchu@example.com>"
3847
 
 
3848
 
 
3849
 
 
3850